Trade Control Center
- ユーティリティ
- バージョン: 1.0
- アクティベーション: 10
多くの管理パネルは、自分が出した注文か、チャートに載っている銘柄しか表示しません。Trade Control Center は口座そのものを表示します。手動・スマホ・別端末・どのEAが出したものでも区別せず、建玉と待機注文を全銘柄ぶん一つの表にまとめます。しかも、ボタンを押すか上限と動作を自分で決めるまで、既定では何ひとつ閉じることも止めることもしません。売買の判断や、次に何を取引すべきかは示しません。
特徴
・発注元を問わず、口座にある建玉と待機注文が一つの表に並びます
・実行の前には、何が起きるかをそのつど数字で示し、五秒以内にもう一度押さなければ実行されません
・画面に出ている数字は、同じ画面の別の数字から自分で確かめられます
・発注元は相手のEAが注文に残した名前から自動で見つかり、設定は要りません
■ Trades画面
実際の画面は次のとおりです。
= Trade Control Center
Trades Guards Guards Account OK [###---] EA 69 Window OFF
Today (comm/swap incl.) -15162.00 Open 11 / 0.40 lots Pending 1
Group: None All Buys Sells Losing Winning Symbol EA
SYMBOL TYPE LOTS OPEN NOW P/L EA STATE
[ ] EURUSD B.LIM 0.03 1.12849 -- -- Grid v3 PENDING
[x] USDJPY SELL 0.02 159.416 159.438 -44.00 Manual OK
[x] EURUSD BUY 0.04 1.15368 1.15349 -121.00 Manual OK
[x] EURUSD SELL 0.02 1.15349 1.15368 -61.00 News EA OK
[x] GBPUSD SELL 0.03 1.35049 1.35075 -124.00 Grid v3 OK
[x] GBPUSD BUY 0.05 1.35075 1.35049 -207.00 Gold scalper OK
[x] EURJPY BUY 0.03 183.928 183.899 -87.00 Grid v3 OK
[x] EURJPY BUY 0.05 183.928 183.899 -145.00 Gold scalper OK
[x] USDJPY SELL 0.03 159.417 159.438 -63.00 Grid v3 OK
[x] USDJPY BUY 0.05 159.439 159.417 -110.00 Gold scalper OK
[x] EURUSD BUY 0.03 1.15368 1.15349 -91.00 Grid v3 OK
[x] EURUSD BUY 0.05 1.15368 1.15349 -151.00 Gold scalper OK
Exposure EUR +0.18 USD -0.12 JPY -0.08 GBP +0.02
Selected 11 / 0.40 lots / -1204.00 JPY Trail 0
Confirm? (5s) Close 50% 50 Close % To breakeven Trail Cancel
New order EURUSD Lot 0.15 Risk 5357.00 JPY SL 22.4 pips
1.00 % 1.15144 Price 1:2 GTC Line
BUY SELL B.LIM S.LIM B.STP S.STP
Close 11 position(s), 0.40 lots, -1204.00 JPY?
表示だけでなく、数字を自分で足して確かめられること。それがこの画面の値打ちです。
いちばん上の待機注文の行を除いた残り11行のロット(LOTS)を合計すると0.40になり、画面上部のOpen 11 / 0.40 lotsと一致します。同じ11行の結果(P/L)を合計すると-1204.00になり、決済前の確認画面の金額とも一致します。チェックの入った行と外れた行を見比べると、待機注文の一行だけが外れています。LosingとWinningは、まだ結果の無い待機注文を対象にしないためです。通貨ごとのエクスポージャー(EUR +0.18)は、同じ表のEURUSDとEURJPYのロットを通貨ごとに符号付きで合計したもので、待機注文のロットは含みません。二つの通貨に分解できない銘柄はOtherにまとめ、方向を持たない量として合計します。判断は足しません。発注時のLot 0.15とRisk 5357.00 JPYは、損切りまでの値幅とロット数を掛け合わせ、同じ画面の為替レートで口座通貨に換算した金額です。パネル上部のEA 69とGuards画面が一度に映す行数が違うのは、Guards画面が数行しか表示せずスクロールするためです。Grid v3やGold scalper、News EAという名前は利用者が付けたものではなく、相手のEAが自分の注文に残したコメントです。マジック番号を持たない取引はManualという一行になります。Account OK [###---]は、上限のうちどれだけ使ったかを示す六段の目盛りです。
表はGroup: None All Buys Sells Losing Winning Symbol EAの行から、銘柄・発注元・売買方向でグループ化して合計を出せます。列見出しのクリックでも並べ替わります。グループ化の選択肢は「None / Symbol / EA / Direction」の四つです。
■ 発注元の見つけ方
発注元は自分で入力する必要がありません。起動時に直近30日分(InpHistoryDays)の約定履歴を読み、以後は差分だけを拾って、建玉と待機注文のマジック番号を集めます。画面の名前は相手のEAが自分の注文に残したコメントで、利用者が名付けるものではありません。マジック番号を持たない取引はManualの一行になります。一覧は128件までで、超えるとその旨を理由の表示で伝え、InpHistoryDaysを短くする対処方法まで示します。
■ 選んで実行する
行を一つずつチェックするか、AllやBuysのような定型選択を使います。どちらでも、押した瞬間に何が起きるかが数字で表示され、ボタンは残り秒数の表示に変わります。ボタンの表示はConfirm? (5s)のように残り秒数へ変わり、五秒以内にもう一度押さなければ実行されません。決済・半分だけ決済・割合指定の決済・建値への移動・トレール開始・待機注文の取消から選べます。その日はじめて自動の介入が動くときだけ、もう一段の同意(First action of this session)を求めます。
■ 発注
ロットは、許容するリスクの割合または金額と損切りまでの値幅から逆算します(InpRiskValue)。損切りの線をドラッグするか価格を打ち込めば、ロットとリスク額が追従します。成行のほか四種類の待機注文を出せ、ブローカーが受け付ける有効期限だけを選べます。利確は損切り幅に対する比率で同時に置け、用意されているのは「1:1 / 1:1.5 / 1:2」です。発注はこのツールを載せたチャートの銘柄だけが対象です。表は全銘柄なのに発注はそうではないのは、損切りと待機注文の価格をそのチャートのラインで決めているためで、発注したい銘柄のチャートに載せ替えれば対応できます。
■ 三層のガード
上限は口座全体・EAごと・取引時間帯の三層で、それぞれ独立に設定し、独立に発動します。一本のEAが上限に達しても、他のEAと手動取引は動き続けます(実測で確認済み)。口座全体の上限は日次と累計の二つで、手動取引にもかかります(InpAccountDailyLimit・InpAccountTotalLimit)。取引時間帯の上限は曜日と時刻の範囲で決め、空にすれば常時扱いになります(InpWindow)。使用率がInpWarnPercentの80%を超えるとWARN、上限に達するとLOCKEDになり、理由が文で表示されます。
EA Today Open Daily STATE
Gold scalper -1570.00 4/0.20 -3617.24 [###---] OK
Grid v3 -2597.00 4/0.12 -2782.49 [######] WARN
News EA -3250.00 1/0.02 -2226.00 [######] LOCKED
Outside the trading window - new orders are blocked
Daily列には上限を口座通貨に直した金額と六段の目盛りが並び、Todayの結果がその金額に届いた行はLOCKEDです。News EAは今日の結果-3250.00が上限-2226.00を超えているためLOCKED、Grid v3は-2597.00が上限-2782.49の80%を超えているためWARN、Gold scalperは-1570.00が上限-3617.24の80%に届いていないためOKのままです。この画面の上限は既定値ではなく、既定はこれより緩く、EAごとと時間帯の上限は最初は使わない設定です。時間帯の上限は指定した時間帯を過ぎれば自動的に解除され、日次や建玉数・合計ロットの上限は日の区切りで自動的に解除されます。累計の損失の上限だけは手動での解除が必要です。口座全体と取引時間帯の層にはStop the chartがありません。
■ 上限に達したときの動作
発動時の動作はEAごとに選べる三つです。Alert onlyは知らせるだけで、何も閉じず何も止めません。既定の動作です(InpDefaultAction)。Close and lockは範囲の建玉を決済し待機注文を取り消しますが、その発注元のEA自体は止まりません。EAが建て直すたびに打ち消しを繰り返し、往復のたびにスプレッド分の費用がかかります。回数と累計の費用は画面とログに記録します。Stop the chartはEAごとの層だけで使え、その発注元のチャートを本当に閉じます。Algo TradingがOFFでも実行でき、閉じる前にテンプレートを保存し、自分が載っているチャートは閉じません。EAごとの層はマジック番号を持たない取引に触れませんが、口座全体と取引時間帯の層は手動で入れた取引にもかかります。
■ ヘッジ口座向けです
一本のEAの取引を別のEAの取引と見分けられるのは、端末がそれらを別々の建玉として保持しているヘッジ口座だけです。ネッティング口座では銘柄ごとに建玉が一つへ統合され、マジック番号による見分けが成り立ちません。起動時に口座の種類を読み取り、ネッティング口座では発注元ごとの監視だけに切り替え、その旨とEAでのグループ化が選べなくなったことを画面に出し続けます。
■ できないこと
・相手のEAに発注をやめさせることはできません。MQL5にはそのためのAPIが無いためで、できるのは決済すること、建て直すたびに打ち消し続けること、そのEAのチャートを閉じることの三つです
・発注は、このツールを載せたチャートの銘柄だけが対象です
・Close and lockを選んでも、そのEAは建て続け、打ち消すたびにスプレッド分の費用がかかります
・ネッティング口座ではEAごとの機能が働きません
・Algo TradingがOFFのときは発注も決済もできません(表は動き続けます)
■ デモとパラメーター、動作環境
ストラテジーテスターは一銘柄・一チャート・EA一本しか与えないため、この道具が作られた状況を再現できません。テスターの中でだけ、このツール自身が別のマジック番号で小さな練習用の取引を出して表を埋めます(InpTesterDemo)。その間、画面にはTester self-testと表示され続けます。実口座では自分から発注することは一度もありません。テスターでは表や発注、上限がOKからWARN、LOCKEDへ進む様子まで見られますが、複数銘柄にまたがる様子は再現できません。パラメーターは全部で47個で、Display / Order entry / Guards: account / Guards: per EA / Guards: trading window / Guards: common / Alerts / Panel / Testerの九つの群に分かれ、すべて既定値のまま動きます。設定ファイルを別途用意する必要はありません。MetaTrader 5のエキスパートアドバイザーで、ヘッジ口座と空いているチャート一枚を前提に作られ、DLLの呼び出し・外部通信・外部ファイルへのアクセスはいずれもゼロであることを、公開前に機械的に確認しています。
この道具は、口座にすでにあるものを並べて数字で確かめられるようにし、上限と動作を決めればそれを実行して理由を記録します。何を取引すべきかは示しませんし、成果を約束することもありません。取引には損失の可能性があります。まずはデモ口座で試してください。
