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パルスによるマーケット診断

パルスによるマーケット診断

MetaTrader 4トレーディング | 21 4月 2016, 12:11
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Sergey Kravchuk
Sergey Kravchuk

はじめに

FOREX は1日に24時間稼働している市場です。ただし皆、その仕事の『強度』が常に同じではないことに明確に気づいています。『回転ドア』の周期、ちょうどやけどをした猫のような価格の上下ジャンプ、がありますが、次のティックが到達するのを待ってお茶を一杯飲む時間がある間があります。『FOREX は1日に24時間稼働している市場である』と言うとき、市場自体が稼働しているのではないことを忘れがちです。この市場で働いている人がいるのです。どんな人とも同じく、トレーダーも眠ったり食事をする球形は必要です。午前中、稼働日の始まり、人は通常その日の仕事の要点と心配でいっぱいです。では、夕方にはどうでしょうか?『おしまいにした方がよい』ので、取引はしません。

本稿では、特定マーケットとその時間セグメントの強度を可視化し、規則性と変動パターンを検出してみます。



市場活動の波

明らかに混とんとした性質にもかかわらず、市場はかなり規則的な構造をしています。混沌とした値動きの中でいくつかの単一の繰り返す時系列を簡単に抽出することができます。それらは通常、トレーダーの作業時間での固有周期がもっとも顕著な日次または週次サイクルを分析します。履歴データに繰り返されるパターンをいくつか認められるため、同じルールに従ってそれらが将来に現れると考えるのは論理的でしょう。

たとえば、任意のシンボルに対する市場活動の第一波は、対応する取引セッションを開始する時間と一致します。それは当然のことです。というのも、夕刻や夜でさえ、前日の取引日は分析され、翌日のために新しい取引態勢が作られるのです。新しい一日がスタートするとすぐに、トレーダーは自分の考えを実装し、アクティブな取引を開始します。

第二波はやや遅れて現れます。これらは自分の準備した考えを持つトレーダーです。ただしかれらの戦略は価格がどの方向に動くかで決まります。かれらは、予想を裏付ける第一波からの結果を待ちます。その確認が得られたら、彼らは前に第一波のトレーダーが行ったと同様積極的に取引を開始します。

第三波は『誤った』方向で出されたデイ取引注文を終了する期間内に始まります。逆指値注文が実行されるか、損失の増加を最小限に抑えるためマニュアルでポジションがクローズされるか、のどちらかです。失敗取引のトレーダー期間が開始されます。

もちろん、市場で発生している基本的、運用的な短期イベント(ニュース)を考慮しない、ひじょうに広い輪郭、その他多くの事柄があります。それでもなお、それらは市場の規則的構造を反映し、穏やかな市場の条件で、価格の将来的変動を予測するのにうまく使用することができます。一つ小さなことが欠けています。この規則性を視覚的に表現し、その将来に『選択する』ことです。



情報の視覚的理解

何がより便利かという議論に数多くの槍が使い慣らされています。グラフィカルインターフェース、またはコマンドラインです。どちらも互いに置換でき、『ウィンドウズ』で、また『コマンドライン』での作業を選択できる場合、通常これは個人的好みの問題となります。MetaTrader 4 でも状況はかなり類似しています。市場分析の操作はすべて数値のテーブルデータまたは視覚的にチャートを使って行われます。ただし、ほとんどの場合で、数値データの分析はチャート構築につながります。それは当然のことです。というのも、科学者が主張するように、人間は視覚を通して情報の80%を取得するのです。私が考えるように、分析調査をすべてグラフ化するのがよい、というのはこのためです。

グラフィカルインターフェースに対するもう一つのドライバはヒトの直観です。それがどのように作用するか正確に知る人はいませんが、だれもがモニターを見るときイベントが別の方向ではなく、この方向に動く、という自分の感覚を覚えています。

もっとも重要なことは、チャートは、別のどんなツールとも違い、トレーダーが考えられるその規則性が価格変動の中で見つけられるかどうか確認することを可能にする、ということです。理想的規則性の例は正弦曲線です。正弦曲線が価格チャートに近ければ近いほど、市場は予見しやすく予想しやすいのです。活動のバーストをはっきり表すかなり滑らかなチャートもまた、優れた予測ツールです。バースト自体があまり規則的でなくても、期間に関連しているその出現の規則性によって取引にそれを使用することができます。

結果がないのも結果です。市場の規則性を検出できなかったとしたら、それはトレードすべきではないという良い合図です。それにより不慮の損失を避けることができます。明確なシグナルがないときにはポジションをオープンすることがないためです。これは『シェルゲーム』をするよりはデポジットの安全確保を確実にします。



マーケットパルスをどのように感じるか?

行こうなデータを分析するには、古き良きツールMS Excel を使用します。まず、MS Excel で開くことのできるファイルに興味のある通貨ペアタイムフレームをエクスポートします。ターミナルでe Tools/History Center (F2) メニュー項目を選択し、その後、望みの通貨とタイムフレームを選択したら、『エクスポートする』を押し、CSV 形式でファイルを保存します。それを MS Excel で開き、いくつか準備操作を行います。

最初に、データの上に一行を追加し、コラム名:日付、時刻、始値、高値、安値、終値、ボリューム、をセルに書き込みます。列 H にバーの高さを計算する式を入れ、セル H2 に式 =D2-E2 を入力します。それから、セル H2 から始まりエクスポートデータが終わる行までセル範囲を選択します。Edit/Fill/Down (Ctrl+D) メニュー項目を選択します。バーの高さはエクスポートされたデータの右に表示されます。ピボットチャートを使ってそれを分析します。

列 A:H 、メニュー項目 Data/Pivot Table を選択します。作成されるレポートの表示 を選択します-ピボットチャート(ピボットテーブル付)。

ウィザードで続く2つのウィンドウで『次へ』と『完了』を押します。これでピボットテーブル作成用パターンを取得することとなります。

次に、セルリストからセルをピボットテーブルパターン:時刻―行フィールド、バー-データ項目、にドラッグアンドドロップします。データ量を計算する式を平均値を計算する式と置き換えます。セル B5 を選択し、マウスの右ボタンをクリックして『セルをフォーマット』項目を選択します。それから『操作』フィールドで『平均』を選択し、OK を押します。



結果、時間ごと(私の例では)のバーの高さ値平均を取得しました。

次に、チャートタブを切り替えて、希望の『マーケットパルス』を確認します。


これで、実質的にユニバーサルなツールを取得したことになります。始値と終値に対する価格差の式を使用するなら(=F2-C2)、バーコアのチャート、すなわち価格変動方向、を取得することとなります。

チャート分析


われわれの診断はどうなっているのでしょうか?第1のチャートでは、市場変動の波が2つあります。8~9 a.m. と 2 ~4 p.m.です。9時には、価格は通常上昇し、午後2時に急降下し、午後4時には落ち着きます。それはまだトレーディングシステムではありませんが、それでもその基本部分です。データを確認信号としてうまく利用することができるのです。

残念ながら、MS Excel でのこういった操作はすべてかなり長い時間がかかります。よって、私は自分で以下のパラメータを分析し、チャートで直接こういったアクションを行うインディケータ ft.BarStatLine を書きました。

  • ろうそく足の本体サイズ
  • ろうそく足のヒゲのサイズ
  • ろうそく足タイプ-ブルまたはベア
  • あるバーから別のバーに転送する場合のろうそく足の本体の移動

所定の期間に対するパラメータはすべて蓄積され、平均化されます。たとえば、ろうそく足の色は以下のようになっているのがわかります。:同一時の黒と白のろうそく足の量(たとえば9時)がカウントされ、白が黒より多ければ、毎日9時に描かれる結果のろうそく足は白となります。逆に、そこで黒が多ければ、描かれるのは黒のろうそく足です。

ろうそく足本体とヒゲのサイズは同じような方法で計算されます。:同じ時刻(たとえば 9:15)のろうそく足すべてのサイズは合計され、取得される値は合計されたろうそく足の本数で割られます。この平均化された結果のろうそく足が対応する時刻(9時)に本体とヒゲと共に描かれるのです。

多様な代替が限りなく組み合わされます。よって本稿ではもっとも明示的な選択肢のみを取り上げます。

市場は鉱山です。目に見える構造物はありません。実質上『ホワイトノイズ』です。この市場ではトレードしない方が無難でしょう。

安定した静かな市場特定の動揺はありませんが、明確な『作業スケジュール』があります。:それらが判断する方向でトレード可能な連続ブロックからの黒と白のろうそく足です。

変動市場チャートに明確に価格変動の周期が見られますが、前出のものとは異なり、ろうそく足の色はむしろ混沌とした形で変化しています。そこの変動周期を予測することができますが宝くじの方向ではありません。

安定的に積極的な市場同一ろうそく足の色の活動の波とブロックにより、取引時刻と方向の両方を検出することができます。

二波市場上のチャートに動きのバーストのポイントが2つ確認できます。:第1の頂点は午前9時、第2の頂点は午後2~4時です。



期間の選択、あるいは、規則性はいつ現れ消えるのか?

市場トレンドは特に一定の期間で明確です。そのような期間はトレンドが完全に形成され、価格変動の一般的ノイズから目立つ時間を持つには短かすぎてはいけません。しかし、それは逆トレンドが互いに中和しないよう、長すぎてもいけません。

なにも明確ではありません。トレンドは見られません。

なんらかの規則性の始まりですが、まだノイズが多すぎます。

動きの規則性が明確に見られます。予測にそれを利用し始めることができます。



統計分析のための期間選択

市場動向分析では、初期データ選択方法が多くを左右します。市場トレンドは短期的な性質の可能性があります。たとえば、1年の最初の月に価格は主に上昇し、それから小規模な修正や後退があります。または逆です。トレンドは1か月検出されるほどには強くなく、3カ月以内に明確に表れるのです。

1か月(2008年3月)のトレンドは明確に見られます。

3か月(2008年1月から3月)市場は定期的になりますが、中立的にノイズがあります。これは最初の月のトレンドが逆トレンドと置き換えられることを意味します。市場が反転しているのです。



おわりに

上記で提供されているチャートとその分析は、取引ではなく分析用に推奨されるとみなされるものです。残念ながら、取引は私の主な仕事ではありません。銀行やディーリングセンターの解析部署で働いていたり、稼働日をすべて分析に費やすことができるなら、この作業は、現在の市場状態、通貨ペアのレーティング、それらに対する最適時間を評価するテーブルとなるかもしれません。また、そのような完全な分析は1日以上かかり、時間はチャートによって費やされるばかりでなくその分析や市場と価格の間の相互関係検出にも使われるのです。

いずれの場合にも、上記の統計的市場分析はチャートだけではありません。みなさんはそれらを日本式のろうそく足に類似した分析方法の検証用に使用できると思います。それらは、イオ全に処理されているデータを使用するため、統計チャート上でよりシンプルで、信頼性あるものです。この方法はまだ明らかにされていない可能性がある、ということです。


MetaQuotes Ltdによってロシア語から翻訳されました。
元の記事: https://www.mql5.com/ru/articles/1522

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