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インディケータTaichi - 一目均衡表の値を公式化するシンプルな考え方

インディケータTaichi - 一目均衡表の値を公式化するシンプルな考え方

MetaTrader 4トレーディングシステム | 15 3月 2016, 14:01
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Sergei Kazachenko
Sergei Kazachenko

はじめに

インディケータTaichiとこのインディケータに基づくトレーディングシステム作成をすることになった理由とは?

ちょっとした事前の歴史から始めます。まず、私は特別な文献を読み、数多くのインディケータとそのコンビネーションを分析する時間を捻出しました。これがみなではなくとも、金融市場で独立して働き始める人の最低90%にとって一般的な方法だと思います。同時に、一般的に受け入れられ、広く知られているトレーディングシステムを複数試してみました。結論は簡単です。本格的心理的な訓練なしでは、インディケータやトレーディングシステムは実用的応用で利益を出すことはできない、初期資金は必ず失う。

私は以前の経験から MQL4 をかなり速く学習しながら、心理的要因を排除するために自動取引機能を利用する考え方はひじょうに魅力的なものでした。これが、原則を定義し、私自独自のトレーディングシステムを公式化し各長い道のりの始まりでした。そのとき、私は予想外に単純に思える結論に至ったのです。グラフィックな方法でインディケータ(または少なくとも知られているインディケータの大半)は、一つの同じ事柄を描く。それは価格です。現時点での価格、1時間前の価格、履歴上の価格、異なる価格面と特徴です。

われわれはつねに、価格が過去にどのように動いたかわかっています。それがチャート上のイベントが表示されたり、起こらなかったりするのか確かに説明するための『分析』を可能とするのです。価格は市場で変化する最後のものであるというのは共通した意見です。おそらく、それは真実でしょうが、自動取引にとってはこれは問題ではありません。自動取引はテクニカル分析やインディケータからのデータに基づいています。そしてこれが実際過去の価格変動を公式化し、将来の価格の可能な動きにおいてこの変化を予測する試みなのです。そしてそれが始めにもっとも興味深いところです。正確なエントリとエグジットポイントを見ることはトレーダー全員の夢です。自動かモデルで平坦ゾーンとその終わりを明確にすることもひじょうに重要なタスクです。たぶん、インディケータTaichiは過去ではなく、出現する瞬間のもっとも重要なイベントを検出するのに役立つことでしょう。

正確なエントランス求む!それは「トレンド」でしょうか?

数多くの既存インディケータで、私にとってもっとも面白いのは 一目均衡表です。その理由はひじょうに簡単です。長年証明されているその作業性です。それでも世界には理想的なものは存在しません。インディケータそのものは Forex 向けに開発されたのではありません。もちろん Hosodo はトレーディングに大きな貢献をしました。また、インディケータの原理はすべてインディケータTaichi の提案されるバリアントで積極的に活用されています。実際、インディケータTaichi は 一目均衡表の進化の突然変異です。

一目の値の解釈で問題に出くわすのは私だけではないと思います。処理方法と設定パラメータはテクニカル分析 一目均衡表のライブラリで説明されていますので、本稿では詳しく述べません。インディケータ Taichi の主要な考え方は一目均衡表のシグナルを公式化し、来たるフラット/トレンドを検出することです。

取引に成功するには何が必要なのでしょうか?第1にエントランスポイントの検出です。インディケータ Taichi を使用してそれを検出します。

インディケータの原理とライン
Taichi -転換+基準+スパンA +スパンB の加重平均これらラインが組み合わされる原則は技術的に説明するのは困難です。直観的に理解する必要があります。それでも、それは市場ムードの平均値として定義できます。もちろん、この考えはオリジナルではありませんが、役に立ちそうです。
TaichiFor -シフト基準を伴うスパンA +スパンB の加重平均この意味を理解するのはむつかしくありません。それは雲の平均です。
Signal -期間「基準」を伴う移動平均
SSignal -期間「先行」を伴う移動平均
Flat -平坦ゾーンを色付けします。

  • ライン Taichi は、転換+基準+スパンA +スパンB ÷ 4 の平均値を統合します。統合されたラインTaichi の方向とそれに関連する価格の位置で、イベントの現状をひじょうに正確に決定します。ラインTaichi はトレンドの高速ラインでもあります。それは値の平均推測価格変動によって補います。
  • ライン TaichiFor はシフト「基準」を伴うスパンA +スパンB ÷ 2 の平均値を統合します。統合されたライン TaichiFor の方向とそれに関連するTaichi の位置で、可能性ある長期トレンドを決定します。ライン TaichiFor はトレンドの低速ラインです。それは値の強い推測価格変動によって補います。また、雲の特性を受け継ぎ、価格変動の可能な発展を予測します。
  • ラインSignal は、期間「基準」を伴う Taichi についての移動平均です。ライン Signal は Taichi の値を平滑化するために導入されます。それにより誤った信号をふるいにかけることができます。
  • ラインSSignal は期間「先行」を伴う、Taichi についての移動平均です。ライン SSignal は Taichi の値を平滑化するために導入されます。それにより誤った信号をふるいにかけることができます。
  • ゾーン Flat は、Taichi-Signal、Taichi-SSignal、Signal-SSignal の平均的な差がポイントで感性レベルを超えないとして塗られ、外部変数 FlatSE(事前調査では最適レベルは6~10ポイントで、戦略の侵略によります) によって設定されます。

以下はショートポジションへの可能なエンタリングポイントとポジションクローズポイントのあるチャートです。

上記チャートを見ると、ショートポジションにエンターするには、色付きのフラットゾーンなしで、以下のようなインディケータの値の組み合わせが必要であるという結論づけることができます。

  1. 現行価格はTaichi (予備信号)よりも低い。
  2. Taichi は TaichiFor(確認信号)よりも低い。
  3. Signal は SSignal(エンタリング信号)よりも低い。

しかし、事はそれほど簡単ではありません。われわれが望むように明確ではないのです。状況が良い履歴を得るに望ましいものであるとは誰も確信しません。みなさんの多くは、好ましいインディケータの組み合わせは価格がピボットポイントに達するときにおこることにお気づきだと思います。ピボットポイントを決定するのはひじょうに困難な仕事で、その上自動モードでそれを実装するのは困難です。それが誤ったシグナルをふるいにかけようとする理由です。私は追加のインディケータを使用することをお薦めします。

お好きなインディケータ(または複数インディケータの組み合わせ。インディケータは価格状態の側面を一部示すものです)をなんでも使用可能です。われわれのバリアントでは、2本の MA ラインをアタッチして DeMarker を使用します。

DeMarker から期待するのは、DeMarker がすばやく低速 MA ラインをショートポジションのどこかおよそ 0.7 で交差する瞬間です。これが最初の予備信号です。それから MA ラインの交点が必要です。これはその後インディケータ Taichi の値を処理し始めるメイン信号です。MA ラインが交差しなければ、シグナルは誤りとみなされ、価格変動は継続すると期待されます。

H1 に対して提供されているパラメータ:DeMarker 64、高速 MA 42、低速 MA 86パラメータは実験的方法で選択されました。よってみなさん自身のケースでは値は異なる可能性があります。

求む!正確なエグジットそれはフラットでしょうか、ピボットでしょうか?

われわれはエンターしました。が、必要なのはこれだけではないことはおわかりでしょう。ポジションのクローズは心理的緊張の面ではおそらくもっとも困難な瞬間です。可能な利益の最小損失でポジションをクローズしてみます。また、長く待ちすぎて、ポジションが利益を出すのをやめるという状況はいただけないものです。

最初のネガティブな信号でポジションをクローズする場合、その語価格が前の方向で変動を続けると大きく失望することになります。その後、みなさんはポジションを再びオープンしようとするかもしれません(よくあることです)。それは損失につながる可能性があるものです。

特定のバリアントのために提供される、ポジションをクローズするテクニックはひじょうにシンプルで、それには複数の目的があります。まず、ポジションから取得した利益を守ることです。ただ、それはいつ行うべきでしょうか?価格変動はほとんど予想不可能で、一方向での動きではひじょに大きな偏差を持ちます。インディケータ Taichi の値はこれには大きすぎます。そのため、上述のインディケータ DeMarker と2本の MA ラインのフィルターの組み合わせを利用してみます。

ポジション(われわれの場合、それはショートポジションです)をオープンしたあと、DeMarker での高速 MA ライン値を確認します。DeMarker での高速 MA ラインが上向こうとしたら、トレーリングストップを有効にし、ストップレベルを25~30ポイント現行価格より離して設定します。時間足チャートでは、このレベルは、急停止の起動を排除するのに十分で、すでに取得した利益をなくさなくてすむようにします。

真のピボットポイントまたはフラットに戻るポイントに達する可能性は高いので、ストップレベルを設定するとともに、ポジションの一部をクローズすることは合理的です。ロットサイズが小数で、仲介会社が部分的なポジションクローズを許可しているなら、ポジションの20%をクローズします。得られた結果は以下です。:利益を取得し、ストップによりポジションの残りの部分は保護し、シグナルが誤りであった場合はポジ所がもっと利益を得ることができます(高速 MA ラインと低速 MA ラインは交差しませんでした)。より重要なことは、気をもみ緊張する必要がない、ということです。

経験から上記の状況は往々にしてピボットまたはフラットに渡すことになるのがわかっています。よって、ピボットのコンビネーションが発生するとき(高速 MA ラインと低速 MA ラインは交差する)に、ポジションの残り部分をクローズします。

フラット-休憩時間?

組み合わせができてもインディケータ Taichi の値がまだ同じ方向にあれる場合、そしてわれわれが行うべきことは何でしょうか?アドバイスは簡単です。待ちます。

小さな利益を得ることに急がないことです。今日は取引の最終日ではなく、Forex が明日なくなることはないのです。経験から、DeMarkeris でピボットの組み合わせができたあとは、Taichi がフラットゾーン表示の状態に入る可能性があるのはわかっています。そのような期間には、フィルターインディケータの値がどうであろうと、市場参入はお薦めできません。

ですが、例外はあります。フラットゾーンはひじょうに長く続く可能性があります。その間、等距離チャンネルのシステムでトレードをしてみることができます。しかし、これは本稿のトピックではありませんので、それについて詳しく説明はしません。


おわりに

みなさんとシェアしたかった主な考えは、次のようなものです。:市場は長らく存在しているにもかかわらず、そしてすべてはすでに考え出されていると思うでしょうが、市場自体は調査対象としてはひじょうに面白いものです。以前に書き著されたものをすべてを信用すべきではありません。確認し、自分の考えに基づいて以前に開発されたものをすべて使用してみるのです。私には、何か新しいことを見つけ出す保証はできません。しかし、みなさんにとってそれが興味深く、そしてそうすることで Forex マーケットについての理解を深めることに役立つのです

本稿には、ずっと前に作成されたものや出された考えを基に、取引において私独自の方法を見つけようとした試みの例があります。きっとこれがみなさんのお役に立つことでしょう。

本稿に記されている内容はすべて、私の個人的な考えであり、処理やイベントに関する私自身の見解にすぎません。

添付はインディケータ Taichi とそこにアタッチされている MA を伴うインディケータ DeMarker です。ファイル名の接頭辞Cronex はトレーディング戦略に属すインディケータの特定のためだけに使用されています。

MetaQuotes Ltdによってロシア語から翻訳されました。
元の記事: https://www.mql5.com/ru/articles/1501

添付されたファイル |
Cronex_Taichi.mq4 (4.23 KB)
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