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再来:テクニカル分析の問題点

17 2月 2016, 12:29
Constantin Tsarikhin
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はじめに

現時点で、ファイダメンタル分析と共にテクニカル分析は株式市場を分析するうえでもっとも重要な手法のひとつです。ロシアでは、ほとんどのトレーダーがそれを利用しています。テクニカル分析のごく基本的な知識はある種市場への『入場券』だと言っても過言ではありません。:市場はそれを持たない人には入れない場所なのです。

株式市場の価格変動を予測する手法のひとつとして、テクニカル分析には、実践的適用にいくらかの疑問を投げかけるデメリットが数多くあります。

NB: 私は1996年以来、テクニカル分析を利用してきました。その間、膨大な数のインディケータを実データで検証しようとしてきました。結論は楽観的な材料になるものではありません。多くの場合、市場動向は予測すべてに反するものです。この話題については数多くの研究や出版物があるので、ここで繰り返したいと思いません。

テクニカル分析の信者は以下のようにするべきです。:『テクニカル分析には高い分析資格が必要です。適切に利用すれば、ひじょうにすぐれた結果を出すのに役立ちます。よって、問題はテクニカル分析そのものにあるのではありません。問題は適切な利用のしかたにあるのです。』

とはいうものの、私見では、問題は分析手法としてのテクニカル分析に根ざし、市場価格動向の予測はその根本的な前提およびそのイデオロギー自体にある固有の欠陥を持つのです。

NB: エラーはすべて、市場ではなくチャートを分析しようとするテクニカル分析の野望に根ざしているのです。


それは次のような中国の故事を思い出させます。

– 人は人々になぞをかけることはできますか?バイガンが孔子に尋ねましたが、孔子は何も言いませんでした。
– なぞが川に投げ込まれた石のようになる場合はどうなりますか?バイガンが尋ねました。
– 吴の国にはひじょうにすばらしいダイバーがおり、そこで漁をします。と孔子は答えました。
– では、なぞが水に注がれた水のようになる場合はどうなりますか?
– 梓と山の川からの水を混ぜ合わせます。ですが、料理人の易牙はそれを味見して、どちらがどちらか区別しました。
– なぞはかけるべきでない、とおっしゃるのですか?
– 当然です。ただし、なぞをかけるその人は言葉の意味が解っているのでしょうか?言葉の意味を理解している人は言葉では話さないものです。漁師の衣服は濡れ、猟師の脚は疲れるが、それは遊びのためではないのです。真の言葉は言葉を持たず、真の行いは行動にあらず。結局、いいかげんな人が議論することはどれもそう重要ではないものです!

師匠からなんの変化も得られないうちに、バイガンは風呂場で死んでしまいました。

市場は人になぞなぞをかけます。チャートが言葉、濡れた衣服、痛む足です。われわれは底に達する必要があります。猟師は何羽のうずらを仕留めたのでしょうか?漁師は何匹の魚を釣り上げたのでしょうか?「風呂場で死んだ」チャート屋のリストはさぞかし長いことでしょう。

チャートにオブジェクトを見つけ分析家は急いで叫びます。「私がチャートにオブジェクトをみつけるから市場は方向を変えるのだ!」ですが、その人は違った行動をすべきです。チャートに何かを観測したら、自身に問うのです。「市場で起こっているどんな事柄でチャート上にこのグラフィカルオブジェクトが表示されているのだろう?これは方向を変えるのか、また修正となるのか?」と。

市場で発生するプロセスの基本的内容を無視することはテクニカル分析のさらなる発展において最悪の誤りが生じました。

間違い 1

ひじょうに異なる市場の分析に同一のインディケータが使用される。 たとえば、株式市場と債権市場、外為市場と商品先物市場。場合によっては、状況によりこの方法が許されることもあります。:「偽の底」はどこでも「偽の底」なのです。ただし、それは頻繁にあることではありません。これはエラーになります。

さきほど述べた市場は形態や取引の特殊性だけでなく、チャートの形によっても互いに異なります。ですが、この差は専門家のみが気づくものであることをお伝えしておきます。初心者には同じに見えるものです。以下は私の視点を裏付けるチャートです。従来のロシア企業は図 1-1 と 1-2 に表示されています。:LUKOIL と ロシア統一電気会社の 1 年分です。


図1-1 LUKOIL、MICEX、2003 年 5 月~ 2004 年 5 月 

図1-2  ロシア統一電気会社、MICEX、2003 年 5 月~ 2004 年 5 月 

以下は2番目の市場に典型的なチャートです。:価格が上昇すると短いロールバック、価格が下降すると長いロールバックで、バンド内では比較的価格範囲は狭く、上昇後かなり長期間落ち着いていることもあります。市場の浮き沈みが起こるのはかなり稀で、これは通常市場が下降から上昇に転じる際に起こります。ロールバックと古典的なトレンドフラグメントを伴うアクティブな動向期間の交代株式市場は通常ゆっくりと上昇し、急速に下降します。

図1-3 ~ 1-6 では、商品先物市場のチャートが表示しています。以下はその典型です。:明示的なトレンド構造、突然の上昇(たとえば、図1-5)、かなりの中断、強い急上昇中の価格変動方向の突然の変更、かなり広範囲。商品先物市場においては、上昇期間と下降期間はおよそ同じ長さになっています。株式市場とは異なり、急速に上昇し徐々に下降するように起こるものです(図 1-6 参照)。

どの市場も独自の姿を持つものだと思います。この考えは発展させる必要があります。まだ考慮すべき事項が残っています。



図1-3 ブレンド原油先物 

図1-4 原油先物 

図1-5 天然ガススポット

図1-6 ニッケルキャッシュ石灰

残念ながら、テクニカル分析ではこの考えは発展しませんでした。(もちろん、私が間違っているかもしれません。他の専門家の意見を知ることも興味深いものでしょう。異なる市場に対する異なるチャート型が問題になる場面でテクニカル分析に取り組んだことがあるのでしょうか?)ここでは FOREX は別です。そのチャートには『先物』や『株式』に似た特徴が数多くあります。一般的に言えば、私にはほとんど FOREX の知識はないので、それについてはあまり触れません。

NB:テクニカル分析を発展させる方法の一つは、調査対象市場のタイプ別に差別化することだと思います。

間違い 2

研究者は市場の性質を理解することができません。それは人工的に作成された事柄ではなく、自然のものであると考える人もいます。 問題とエラーのこの複合がひじょうに多くの誤った予測技術をもたらしました。研究者は存在していない、そして存在しようのない完璧なオーダーを見つけようとしたのです。たとえば、エリオット波動とフィボナッチ数列です。一方、カオス理論やフラクタル幾何学を市場分析に応用しようとした人もいます。そのどちらも市場にまったく関連していません。それらはまったく異なる事柄を説明するものだからです。

「マンデルブロは、河川のフラクタル変化は、市場が人間の左脳で作り出されたプロセスであるというよりむしろ自然機能の証拠である商品先物市場の同じ構造に似ていることを発見しました」 (Bill Williams著 『Trading Chaos』P64 )– ここには推論の論理的誤謬があります。:ひじょうに異なるシステムが表面的には似た外見を産み出すことがあります(動物の保護的角と棘を思い出します。:こういった保護手段は、何千万も隔てて恐竜にも哺乳類にも異なる時期に発生しました)。私の推論を押し付けないために、エリオット波動理論、フィボナッチ数列、フラクタル幾何学についての私の考えは本稿の末尾、『特殊性』の項に入れました。

分析家は市場説明に『エネルギー』、『強気パワー』、『弱気パワー』などの用語を使います。そのような分析家にとって、市場は『下降する』、『迅速に戻る』、『慣性によって動く』もので、それは『押され』、『後退させられる』、『中断される』のです。MACD はたとえば、 「… クルマのヘッドライトのように道を指し示すのです」(A. Elder)。またも引用することができます。「エネルギーは常に最小の労力の道をたどるものです。市場は川に似ています。… 川は流れ落ちます。そのふるまいは最小の労力の道を選択することで決まるのです。」これに関連して、私はヘンプの種を食べることを皆に薦める知り合いを思い出します。その人は自分の考えを次のように主張しました。彼が言うには、オウムはヘンプを食べ、300歳まで生きることができる。ヘンプを食べれば人間もまた300年生きるだろう。

NB:純粋に自然、心理的、金融法律に対して減ずることのできないすべての特殊性を伴ったまま、あるがままの市場(株式、先物、forex)を説明する理論を開発する必要があります。どのような組織的(株式)市場も独自のルールの下に存在し発展する洗練されたシステムであることを認める必要があります。


株式市場の本性や形態を明確化しないことが、市場が成長するか下落するか理由を定義することを難しくしました。神秘的な「強気パワー」、「弱気パワー」、「潜在的市場エネルギー」は別として、「群衆感情」や「集団心理構造」について頻繁に議論されます。このトピックに関する私見も本稿の末尾で読んでいただくことができます。

マーケットの性質をもっとよく考察されれば、かなり興味をひかれるかもしれません。特定のファクターセットが市場タイプすべてに有効です。第二の株式市場にとっては、それは資本の流れです。商品先物市場にとっては、それは需要と供給のバランス変化、リスク資本の流れ等です。

一般的にこのトピックには特別な研究が必要です。私はこの分野で何かを行ってきましたが、それは本稿末尾で考察します。

第2、第3の間違いはボリュームを適切に解釈することに困難を生じました。実際、チャートに反映されているマーケットプロセスの性質に関するポイントを理解していなければ、ボリュームの適切な解釈について何が言えるでしょうか?テクニカル分析に関する書籍には、ボリュームの適切な解釈以外はすべてが書かれています。著者は通常「ボリューム方向はトレンドを裏付ける」、「ボリュームは価格変動に先行して変化する」(Joseph Granville)などと述べる以上のことはしません。ボリュームに基づき作成されるインディケータはひどいものです。古典的な「オンバランスボリューム(OBV)」や「エルダーの勢力指数(FI)」を考えるだけで十分です。ところで、後者の指数については、価格差でボリュームを乗じる意味はまったく解りません。学校で数学の先生が言いました。ランプ掛けるオレンジは『ロレンジ』であって、実際に存在するものではない、と。これがまさにそうです。

シンプルな問題を解くことはできます。ディック、ハリー、トムはそれぞれリンゴを2個持っています。ぜんぶ合わせるとリンゴをいくつ持っているでしょうか?解答:

3 * 2 = 6

この設問ではすべてがはっきりしていて理論的です。子供の人数にリンゴの数を掛ける意味は簡単に理解できます。ですが、まったく異なる設問があります。心がトランプなら1kgのクギはいくらになるでしょうか?または、価格差にボリュームを掛けると何が得られるでしょうか?


間違い 3 

時間に過度の自由を取ること 

なんらかの理由により、テクニカル分析はチャートを描く際、週末や祝日をとばしてしまいます。そのようなだらしない時間処理の結果、チャートにゆがみが生じるのはよくあることです。少なくとも議論の余地がある方法も発生します。たとえば、三目並べのようなものです。

チャートに角度をつける技術(たとえば、ギャンアングル)は特に配慮すべきです。45° の角度は何を意味するのでしょうか?この角度のタンジェントのはずですね?実際には、それは価格÷時間 = 1 を意味します。たとえば、1 ルーブルは 1 日に対応する、ということです。私のルーブルが2日であれば、角度は 26.57° です。これは逆正接関数(0.5)です。これに関しては図 1-7 を参照ください。この例は時間スケールが 2 倍増えると、角度は 1.69 倍減ることを示しています。価格スケールを 2 倍増やしても同じ効果か観察されます。そうすると角度は 63.43° となります。


図1-7 異なるスケールにおけるギャンアングル 

時間を軽視すると、研究者は処理する座標が何であるか全く忘れてしまうことになります。この見地では、A. Elder 著『Study Guide for Trading for a Living』からの次の引用が典型的です。

「突出部がどこまで行きそうか予測する技術は複数ある。長方形に続くものは何であるか。長方形の高さを計測し、突出の方向にある壊れた壁からそれを推測する。これが最低の目標である。最大の目標を得るのは長方形の長さを取り、突出の方向の壊れた壁から垂直にそれを推測することによる(斜体は著者 – K.T)」

斜体の文に注意ください。まったく不合理です。チャート上の長方形は時間条件(日、週)で測定されるため、これらの値を価格軸に描画することには意味がありません。それを進める著者の間違いを可視化するために、同じチャートを別の時間スケールで表示している図1-8 を見ましょう(右側の図の時間スケールは 2 倍大きくなっています)。

図1-8 Elder による長方形から突破した最大価格レベルの予測  

第2のケースでは、最大予測レベルが同じ長方形を採ったにも関わらず2倍高くなっていることがわかります。どちらでも、検討されているテクニックは、別の場所ではなくその場所で見つかるのが最大価格レベルであるのか、という質問の答えにはなっていません。

NB:そのようなエラーを排除するには、チャート上で適切に時間を表示する必要があります。


V.I. Yeliseev はトレーニングによる数学者です( www.maths.ruを参照)。独自の株式市場のグラフ分析の原システムを考え出しました。「通常の」分析が、時間を X ライン、価格を Y ラインに描く水平座標に価格変動を入れる場合、Yeliseev 氏は座標が1つだけの円グラフを使用します。かれの時間および価格サイクルは軸(図 1-9 参照)に描かれます。



図1-9 V.I Yeliseev の座標における価格チャート

円は1ヶ月ごとに12分割されます。価格は1年で一周するわけです。すべてが完全な円になるのですが。変え角チャートはスパイラルに似ています。これは標準的でない方法の一例にすぎません。それ以上の何ものでもありません。この方法が正しいフラットアサーションを作成するのは躊躇しています。

時間について話すことで、テクニカル分析のもう一つの弱点を思い出しました。インディケータ内の時間パラメータです。実際、平均を構築すると想像します。何日間ですか?25日間でしょうか?でもそもそもなぜ 25 なのでしょうか?RSI シグナルで行いますか?いいでしょう!何日かかってこのインディケータを作成するのでしょうか?5日?厳しすぎますか?14日でしょうか?でもなぜ14日なのでしょうか?



残念ながら、『偉大な』人々はこのことについて何も言えません。ただ「過去の研究で貯蓄されたデータに基づきもっとも成果を出す時間パラメータを選択する。なんらかの理由で、選択された時間パラメータを持つインディケータが効果的に動作しなくなったら、別のパラメータを選択する」、という以外には。彼らがわれわれに言うことは、「満足いくまで方法を結果に合わせなさい(結果を方法に合わせる、でないのはよいことです)」。


NB:時間パラメータに依存せず、明確で科学的アルゴリズムを表示するようなパラメータを使用するインディケータを開発することが必要です。


間違い 4

チャート内で時間をどのように表示するかというトピックの論理的結論は価格とボリュームをどのように表現するかというトピックであり、トレードデータの構成と表現というもっと大きなトピックでもあります。

前述の V.I. Yeliseev の円グラフは、何十年におよぶテクニカル分析の進化に対して確立されてきた数多くのステレオタイプに対する試みの一つです。

実際、オープン価格、高値、安値、クローズ価格を基にチャートを構築する理由はなんでしょうか?なぜ平均値を考慮しないのでしょうか?あるアメリカ人著者によるおおよその平均計算に出会いました。


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2

… そしてこれは Pentiums の時代です。問題は以下であると思います。株式がクオートテーブルを発行し始め、分析家がそれについてチャートを作成し始めたとき、平均を計算するのは技術てきにひじょうに困難でした。特に取引ボリュームに対する加重平均がそうでした。分析家は重労働に数時間を費やしました(何千件という取引が行われていたことを想像してください)。株式トレーダーは決心しました。:この平均でいこう、、、そんなわけで、それ以来姿を消したのです。現在、平均の計算にかかるのは100分の1秒、1000分の1ミリ秒ですらあります。だったらこの方法をトレードのチャート化に取り入れたらどうでしょうか。

西洋の分析家は何十年も扱いにくい棒グラフを利用してきました。これ以上によい方法はないというように。90年代にやっと著名なS. Nison の本が出版されたとき、彼ら自身のために日本式ろうそく足を発見したのです。質問:おそらく、数多くの複雑なインディケータを考え出す代わりにチャートの外観を気にする方がよいのではないでしょうか?



間違い 5

われわれが全員直線のトレンドラインだけを作る理由はなにでしょうか?

多くの場合、高値、安値の雨後kは曲線によって近似化されています。 ここでの問題は直線のトレンドラインを構築することは小学生にも簡単である一方、曲線はかなり難しいというところにあるようです。曲線を作るにはより高度な数学知識が必要です。それはチャート屋の多くにとって弱点であることが多いものです(まだもう一つ方法があります。MS Excel…の機能学習です)。


間違い 6

日中のイベントに関するテクニカル分析の過度集中は驚くべきものです。

「価格がこのレベルを破れば、、、」、「今日はボリュームが極端だった。これが意味するのは、、、」など。私の思うにこの視点は誤っています。チャート内につねに極値が確認できるとしても、トレンドは1日で進展するものではありません。ほとんどの場合、トレンド転換は、むしろ時間で拡張してきたグローバルな市場動向によって発生するものです。市場が不可抗力によって転換するのは稀です。

"dark-cloud cover" (図1-10 参照)の転換モデルを例にとります。


図 1-10  Dark-Cloud Cover モデル

これは Gregory Morris が著書『Candlestick Charting Explained: Timeless Techniques for Trading Stocks and Futures(1995)』でこのモデルについて書いているものです。

「上昇トレンドは市場において優勢である。長く白いろうそくが形成されており、それは上昇トレンドの典型である。翌日の市場オープン時、それは途切れる。上昇トレンドはそこで止まるであろう。市場は白の日の本体内、実際には中ほどの下でクローズするために下降する。強気のトレーダーは皆、こういった状況では戦略を逆転させる必要がある。突き抜けたろうそくの場合のように、重要な市場転換が起こるのだ」。

転換モデルとして考察されるのがなぜこのモデルなのか、上記の説明からは明確ではありません。なぜ「強気のトレーダーは皆、こういった状況では戦略を逆転させる必要がある」のかもしかり。多くの買い手にとって、黒いろうそくとして表示される強い下降トレンドは買うにはよいタイミングであることを知る必要があります。そのような条件では、『重要な市場転換』は翌日に起こることは決してありません。では、日本の分析家がほとんどの場合、"dark-cloud cover" が出現した後、トレンド変化を観測した理由は何でしょうか?

これは市場からの大トレーダーによって引き起こされたのです。そういう人達が市場を抜け始めるとすぐに、これが "dark-cloud cover" を生じさせたのです。こういう人達がチャートのプロパティではなく市場を伸ばしたトレーダーなのです。


間違い 7

ところで、転換について。若いトレーダーや経験のないトレーダーの多くが失敗する理由は何でしょうか?想像上の転換と現実の転換を区別することができないためです。

正義のために、価格が極値に達するとき、実質的にこれが極値であることをだれも理解しないことに留意しなければなりません。それは通常、1 年や 1 年半後に理解されます。図1-11 では、RSI と第二の株式市場の価格の間の典型的な弱気のダイバージェンスが表示されています。


図1-11  RSI と第二の株式市場の価格の間の典型的な弱気のダイバージェンス


A. Elder はこの懸念について書いています。「弱気のダイバージェンスは売りのシグナルを出す。それらは価格が新しいピークに集結しますが、は全回の反発中よりも低い頂点を作ります。RSI が2番目の頂点から折り返したらすぐにショートを売り、直近の軽い高値の上で保護的ストップ注文を出します。最初の RSI の頂点が上側の参照ラインの上にあり、2番目の頂点がその下にある場合、売りシグナルは特に強くなります。

この状況は価格反発前に頻繁に起こります。われわれのトレーダーはストップによってクローズします(市場が非流動的にならなければ)。状況の可能な進展は図 1-12 に表示されています。


図1-12 ダイバージェンス後の価格反発


本トピック内のチャートにおける形状を認識することの難しさを訴えることもできます。ただ、これはそれほど悪くありません。

特殊性


エリオット波動とフィボナッチ数列


価格チャートを注視することはひじょうに面白くわくわくすることなので、市場から遠く離れているように思える人を魅了することがあります。R.N. Elliot、19世紀の終わり~20世紀前半にいた慎み深いアメリカ人会計士は余暇をチャート分析に捧げました。彼は魔法の公式、かなり信頼性のおける予測ができるようになる市場への魔法のカギを見つけようとしました。トレーダーの中にはまだ『賢者の石』を探そうとしているものが数多くいる、と言わなければなりません。混沌になにか隠れた秩序を見つけようとするのはひじょうに人間的であるように思われます。ともかく、研究に長い年月を費やし、エリオットは、彼にはそう見えたということですが、市場は神秘的な構造が支配している、という結論を下しました。ただし、エリオットはそれがどんな構造なのか、その構造の性質はどんなものなのか明瞭にはしませんでした。彼は価格変動を従属させる原理、またはお好みなら法則を推定しました。それがいわゆる『エリオット波動』(図1-13 参照)です。



図1-13 エリオット波動 出典:www.finbridge.ru 

エリオットによると、上昇トレンドは5つの波で構成され、一方下降トレンドは3つの波で構成されます。上昇と下降は修正により定期的に置換されます。エリオットのモデルの波動パラメータは、コンピュータ化された数学的比率によって相互に関連しています。たとえば、最初の波の終わりと2番目の波に到達した価格レベルは『黄金分割』(図1-14 参照)によって相互に関連しています。

図1-14 エリオット波動の黄金分割


同時に、エリオット信奉者の多くは、この比率は 0.5 や 0.667 (2/3) のように異なる可能性があると主張します。ところで『黄金分割』は自然に広く普及しています。銀河、動物、植物、ヒトの比率の中に見ることができます(たとえば、指の指骨を測定すると1.618 として互いに関連しており; 1/1.618 は 0.618 であることに留意します。数 1.618 および 0.618 はときに『フィボナッチ数列』と呼ばれます。;ここで与えられる値は近似であることを思い出す必要があります。;こういった数字の正確な値は数字の有限集合では表現できません。小数点以下7位まで数字 は 1.6180339…です。;それは次の式から取得できます。: = 0.5 + √5/2)。古代ギリシアwの彫刻家や建築家は作品の中で『黄金分割』を用いています。東洋の巨匠の作品にこの比率を見ることができます。レオナルド・フィボナッチという中世の数学者もこの問題を研究しました。彼は続くそれぞれの数字が先行する2つの数字の合計に等しい正の自然数の連続を考察しました。

1、1、2、3、5、8、13、21、34、55 などです。

この連続はフィボナッチ数列と名づけられました。隣り合う2つの数をお互いフィボナッチ数列で割ると:

1/1 = 1; 1/2 = 0.5; 2/3 ≈ 0.667; 3/5 = 0.6; 5/8 = 0.625; 8/13 = 0.615; など。

… 結果がそれぞれ次第に『黄金分割』の比率に近似していく(決して到達はしませんが)のが解ります。

エリオットの理論の追従者は『黄金分割』、それに密接に関連するフィボナッチ数列、シーケンスがチャートに表示されなければならないと考えます。その理由は、膨大な量の自然物に上記の関連を見るため、チャートでも観測するはずだというのです。その上、自然物と市場は同様であると考える専門家もいます。これがが話すところの「 … 市場は『自然の』非線形関数で、『古典的な物理の』線形関数ではない」(B. Williams 著 "Trading Chaos")なのです。


ですが、この発言はまったくばかげています。オデッサの賢人、ムッシュ Boyarski はある日彼の花嫁 Dvoira に言いました。「Mam'selle Krick よ、私は白いものを黒いということは決してないし、黒いものを白いと言うことを自分自身に許すことも決してない。」(I. Babel 著 "Sunset")

Bill Williams は白いものを黒いと言うのです。市場は人工の複雑なシステムです。科学者はおそらくその機能を規制する法則を発見するでしょう。ヒトでさえ自然なだけではなく、社会的主体でもあるのです。市場についてはどのように考えるのでしょうか。何百万人の人間が市場で取引を行っています。その行動がエリオット波動、フィボナッチ数列、ギャンアングルを産み出すことを証明できますか?証明してください!その上で特別な目的のために予測を始めてください。

フィボナッチ数列やその他『魔法の』関係がチャート上に起こることもあるでしょうが、他の比率と共にに起こるだけです。市場はたとえば 50、40、30% 成長した後、ロールバックすることがよくあります。一般的に言えば、ロールバック値はひじょうに異なります。すぐれた感覚を持つ分析家もこう教えてくれるでしょう。しかし、数多くの専門家がフィボナッチ数列、エリオット波動その他は市場を『管理』する可能性があると述べます。

NB:ほんとうにそうなのでしょうか?そうです。こういった関係がチャート上に観測されることもあります。ですが、ほとんどの場合は、観測されません。価格変動パラメータのダイバージェンスはひじょうに大ききためそこにはあらゆる関係を見つけることが可能です。市場を『管理する』数字に関しては、「そうです。その数字は市場を管理します。」と言うことができます。ただし、それらが市場を管理するのは、定義済みパラメータでチャートに波を描く分析家の意識を管理する程度で、です。…

フラクタル

ところで、波について。エリオット波動の要素をすべて、たとえば波動1および2をよく考察すると、それらが波動形状全体を小さいながらコピーしていることに気づきます(図1-15 参照)。


図1-15 拡大された波動 1 および 2


エリオット波動はフラクタルオブジェクトまたはフラクタルに似ています。フラクタルは下位レベルのエレメントが上位レベルのエレメントをコピーするというシステムです。図1-16 には、もっともシンプルなフラクタルオブジェクトが表示されています。


図1-16 もっともシンプルなフラクタル:A – 秩序あるフラクタルB – 秩序のないフラクタル

それらは円で形成されています。ご覧のように、レベル n+1 のストラクチャがレベル n のストラクチャをコピーしています。もっと低いレベルでも同じ円が観察されます。われわれの例では、秩序あるフラクタルでは、レベルに行くときその半径が2倍減少し、数量は厳密に固定されています。:1段階高いレベルの円に対する2段階低いレベルの円です。これは整列していないフラクタルにはあてはまりません。そこの円の半径は厳密な順序では変化せず、レベル n+1 の要素数も変動しません。フラクタルレベルの数量はフラクタル数と呼ばれます。フラクタル A にとってそれは 4 で、フラクタル B には 5 です。時間ベクトルに注意します。それは大きい方の要素から小さい方の要素に向かいます。なぜそうなるのでしょうか?この意味するところは何でしょうか?以下でこのトピックを取り上げます。

『フラクタル』という語は、IBMトーマス・J・ワトソン研究センターの研究スタッフのメンバーであるブノワ・マンデルブロによって1977年に作られました。19世紀にすでにフラクタルオブジェクトを検討していた数学者もいましたが、彼はフラクタルの数学的記述を作成しました。『フラクタル』という語そのものは「分割」、「部分に分けられた」という意味のラテン語 "fractus" から来ています。マンデルブロはフラクタルを「全体を縮小してコピーした部分に再分割された(すくなくともおおよそ)粗いまたは断片化された幾何学的形状」と定義しています。彼はフラクタル構造は縮小されたオブジェクトに繰り返されていることに気づきました。数多くの自然物はフラクタルに似ているのです。それらを海外の科学者が取り上げる数学的フラクタルとは異なる自然のフラクタルと呼ぶことができます。たとえば、木は大きな要素(幹、枝)から小さな要素(小枝)へ時間によって形成される秩序のない自然のフラクタルです。これは図 1-16 に表示されている矢印『時間』の意味です。だちょうの羽根も自然のフラクタルですが、木よりは秩序だっています。ブノワ・マンデルブロはまた、オブジェクトの中には英国の海岸線のように想像上の秩序のないフラクタルのアウトラインに似ているものがあることにも気づきました。そして、場合によって外部が混沌としたストラクチャは、これもまたフラクタルに関連する内部的に並外れた驚異の秩序を持つことにも気づきました。

多くのテクニカル分析家がこの考えに飛びつきました。ある研究者グループは、価格チャートは目に見えないフラクタル構造に基づくオブジェクトであり、優れた将来予測のためにすることは、この仮定的ストラクチャを見つけることだけで、それ以外はすべて認識の問題である、と宣言しました。フラクタルに対するその探求はまだ本質的なものをもたらしていない、と言わねばなりません。別のグループはチャート自体がフラクタルであるとする市場への正面攻撃に出ただけです。考えをあまり明確に詳説していないことをお許しください。ややこしく不明確な考えを私自身の言葉でいま一度お話する努力をするということで、言い訳をさせていただきます。「市場=フラクタル」とする専門家の多くは以下を考えていません。

a) 市場とはなんたるか。

b) フラクタルとは何か、また

c) "=" 符号は何を意味するのか。

翌月、市場で何が起こるか理解するには、たとえば5日間の価格変動を考察するだけで十分です。なぜなら、市場がフラクタルオブジェクトであるとすれば、n+1レベルで生じる事柄は n レベルで起こる事柄にかなりな影響を与えるからです。

これについてどんなことが言えるのでしょうか?それで私は以下の話を思い出します。生物学の試験勉強をしている怠惰な学生がノミについてのトピックを1つだけ勉強しました。彼は問題用紙にあるのは魚のことだと知りました。アイデアマンである彼は、先生に言いました。「魚の体はウロコです。でも、魚の体が毛皮であったなら、その毛の中にはかならずノミがいることでしょう。」それからノミについて学習したことをすべて語り始めました。分析家の中にもトピックを1つだけ、フラクタルについて、おざなりな方法で学んだ人がいるのです。真面目な話、特定の予測手法を構築する前に(ここに来て、たとえば Bill Williams 著"Trading Chaos"を読みます)、一定のフラクタル構造が確かに市場の混沌の根底にあることを科学的に証明する必要があります。私はそのような証明を見たことはありません。

また以下を明確に理解する必要があります。マンデルブロのフラクタルは抽象的な数学的、幾何学的ストラクチャです。自然のフラクタルは特定の計画に基づいて発展させる「大いなる精神」により創生される有機体です。この計画はそのフラクタル構造とその比率における『黄金分割』、われわれの知らない、また認識できないその他数多くのことを意味します。「大いなる精神」の存在を信じない読者の方に対しては、われわれの惑星のあらゆる生き物の進化計画は DNA 分子に含まれる遺伝子にコード化されている、と言うことができます。フラクタル性、『黄金分割』、その他に関する情報が格納されているのは DNA なのです。

その上、自然のフラクタルは大きな要素から小さな要素への発展していきます。ここでは時間はフラクタル(これは図1-16 の矢印の意味です)に『沿って』進みます。一方、チャートは比較的小さな要素(特定の単独トレードの価格)を比較的大きな要素(たとえばろうそく足)にグループ化することで形成されます。チャートでは、時間は表示されていないフラクタルの輪郭をめぐる想像上のラインに沿ってやや『横向き』に進みます(いま一度図4、すべての価格チャートを見てください)。チャートはフラクタルやその輪郭によく似ています。

NB:市場がフィボナッチ数列やその他定義済みの数値関係によって規制されるフラクタルオブジェクトであると言い切る人がいるなら、そのような研究者に対して私は、DNA 分子または市場をするプログラムを見せてくれるように依頼することでしょう。あるいは少なくとも、市場価格化の混沌がまったくわれわれの知覚レベルの混沌で、別の視角で見るなら市場に秩序を見出せることを証明してもらいたいと思います。今のところ、波動、フラクタル、『マジック』ナンバーに関する理論はどれも厳密な科学的根拠の上に構築されたものではないことを記す必要があります。


『心理学派』

1996年、私が株式の食堂で列に並んで立っていたとき、昔のチームメートであり株式トレーダーで師の Valeri Gaevski eのが肘で軽く私をつついてわれわれより数歩先にいた剃髪の中背の男性を指して言いました。「こちらはエルダー博士です。昨日アメリカから来られたばかりなんだ。博士の本を読んだことがあるかい?読んだ方がいいと思うな…」これが著名なトレーダー、分析家、作家のアレクサンダー・エルダー氏を知ったきっかけです。彼はどのように名声を得たのでしょうか?われわれのヒーローはソ連で生まれました。医学部を出て船医として働きました。彼自身に呼びかけて話してもらいましょう。

「私は前米国大統領曰く『悪の帝国』であったころのソビエト連邦で成長しました。私はソビエトのシステムが好きではなく、国を出たいと思っていましたが、移住は禁じられていました。16歳で大学に進学し、22歳で医学部を卒業、研修医を完了し、船医としての職を得ました。これで自由になることができる!私はコートジボワールのアビジャンでソビエトの船から飛びました。

走ってアメリカ大使館に行きました。アフリカの港町の詰まったほこりっぽい通りを経て、元の船員仲間に追われながら。大使館の官僚は調べまわって、私をソビエトに送り返しかけました。私は抵抗し、彼らは私を『安全な家』に入れ、それからニューヨーク域の飛行機に乗せました。1974年2月、ケネディ空港におりました。アフリカから夏服を背負い。ポケットには25ドルしかありませんでした。英語は多少話しましたが、この国に知り合いはひとりもいませんでした。(A. Elder 著 "Trading for a Living")

エルダーは新しい環境で如才なく立ち回り、独り立ちできるようになりました。彼は専門分野、心理学者として働き始め、平行して株式取引を行いました。株取引の仕事が彼を成功に導きました。そのことで初心者に株取引を教える会社を立ち上げることができたのです。

1993 年、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ社が彼の著書 Trading for a Livingを出版しました。著者は本の中でかなり独創的な分析概念を述べています。それによると、市場を動かす主要な力は群衆の感情であるというのです。エルダー博士は群衆を金への欲に傾きやすい個別的でない集団で異なる種類のマニアであると考えます。エルダー博士によると、ほとんどのトレーダーの行動はアルコール依存症と同じであるのです。取引をしたいというトレーダーの願いはお酒を飲みたいといるアルコール依存症者の願望と同じくらい強いのです。トレンドはトレーダーの大半が買い(上昇トレンド)または売り(下降トレンド)に大きく傾いたと感じる結果形成されるものです。トレンドは敗者がもはややっていられずポジションをクローズするとき破られます。一方、大半のトレーダーは逆方向にぐるりと向きを変え始めます。この概念によると、エルダーはテクニカル分析を適用された集団心理とみなしています。形状、トレンドライン、インディケータ、これらはすべて、彼の意見によると群衆の感情を反映しているのでえす。

ただし、私の意見では、この外見的には魅力的な概念にはいくつか重要な欠点があります。主要な欠点は、感情とは関係なく、別になんらかの要因がトレンドに影響を与える、というものです。たとえば、小口の『同輩』とは異なる心理的に安定した主体である大口トレーダーのアクティビティによる資本の流れです。株式の群衆は個別的でない集団ではありません。株式の集団ではトレーダーは主要な3つに分類されます。これら3つのトレーダーグループのアクティビティの累積が分析家がチャートとして確認する市場の独特な絵を形成するのです。気持ちが強かろうがなんであろうが、ポケットにお金がなければ取引では何もできません。なんらか、たとえ小さくてもかなりの価格変動はだれかが買い、だれかが売る双務契約を結ぶことで生じます。この操作にはまずお金の株式の保有が必要です。感情はトレンドを伴いますが、決定するわけではありません。反対を述べるのは、ドライバーの強い願望だけで突き動かされ、ガソリンが空のまま車が進めるということを言うのと同じです。

市場を動かすもっとも重要な力は実際の経済です。石油と石油株式は過去数年成長したのは、『群衆の感情』のためというのではなく、この原材料に対し中国やアメリカで大きな需要があったためです。

NB:もちろんトレーダーの感情は分析に考慮されるべきであると私は思います。感情はしばしばチャートに表示されるオブジェクトを生じます。たとえばいわゆる偽のブレークです。ただ、群衆心理はたとえば資本の流れとともに配慮されるべきものです




トレードボリューム

第二株式市場におけるトレードボリュームの新しい解釈は、テクニカル分析の面では、生来ひじょうに一般的で、本質的に誤りで、あまり分析家の役に立つとは言えません。日本の学校では概してボリュームには無関心です。西洋の学校について話せば、A. エルダーの著書"Trading for a Living (1993) "からいくつかの記述が引用され、上記の推論を説明するためのコメントがなされます。私見では、それらはテクニカル分析の分野における現状をひじょうによく示していると思います。

A. エルダーは次のように書いています。「ボリュームは財政的および感情的関与の度合い、また市場参加者の苦痛の程度を反映する。」[P.169] この意見は半分だけ合っています。問題はボリュームが感情的でない大口トレーダーの活動を反映することが多いということです。これは、大きなボリュームは必ずしもトレード参加者の強い感情があることを示すものではないことを意味します。同様に、小さなボリュームは、『集団』が弱い感情を持っている、とかターミナルに届くさまざまなデータに反応していない、というよりもいくらかの市場操作を行う者が休日(たとえばロシアでは7月、8月、12月の最後の10日)のため市場を去ったことを証明します。経験のない売り手がロングポジションを開くと想像します。ところが、価格がその人が予想に反して落ちるのです。そのようなトレーダーは価格が望む方向に変化するという望みを持って、この負けポジションを強く打ちます。そして相場の下落が強いほど、このトレーダーの感情は強くなります。この苦痛が耐えがたくなるとすぐに、トレーダーはポジションをクローズします。この例では、トレードを行う密度と、それによるトレードのボリュームは直接苦痛の強さに関連していない、また市場参加者の財政的感情的関与にも直接関連していないことがわかります。販売者が自分に累積したすべての苦痛にもかかわらず、トレーダーは1度のに市場に入ります。ポジションをクローズするためです。– エルダーは、彼の言葉での『財政的関与』とは何か説明していないことに括弧で言及します。これには彼の推論を理解することを難しくします。

もっと読み進みましょう。「ティックごとに敗者は資金を失い、勝者にそれを与えることとなる。価格が上昇すると、ロングは資金を生み、ショートは損失を生む。勝者は嬉しく高揚した気分になるが、一方で敗者はがっかりし怒りを覚える。値動きがあるときはいつも、トレーダーのおよそ半数が傷ついている。価格が上昇すると、ベアが痛みを感じ、価格が下降するとブルが苦しむ。ボリュームが大きくなるほど、市場の痛みは増す。」[P.169]著者が最初の2分で述べている状況は、レバレッジを行う時、先物市場でのみ純粋な形で発生します。上記2つの意見は、いずれにしてもトレーダーが売買を行う従来の株式市場には関係ありません。完全補償付でトレーダーが株式をいくらか買い、価格が反対になった場合、その人の株式の市場推定だけが減少するためです。同様に、株式を売った後に価格が上昇し始めた場合、トレーダーは早く売りすぎたことに自分自身を責めるだけでしょう。どちらの場合も、損失について話しているのではありません。エルダーは言及しています。「勝者は嬉しく高揚した気分になるが、一方で敗者はがっかりし怒りを覚える。」実際のところ、すべてはもっと複雑です。トレーダーが株式を購入し、価格が上昇すると想像しましょう。このトレーダーは勝者ですよね?しかし、これはこのトレーダーが嬉しく高揚した気分であることを意味していません。まったく逆でその人は落ち込んで悲しいかもしれません。トレーダーは価格がその変動において揺れ動くのを恐れています。それでは、トレーダーが株式を買って、価格が思う方向にいかないと想像します。エルダーによると、そのようなトレーダーはがっかりして怒りを覚える、とのことです。ですが、実際、このトレーダーが気分爽快で嬉しそうなのを見るかもしれません。なぜでしょうか?問題は、トレーダーは低価格でより多くの株式を買う機会があると嬉しいということです。エルダーはこうも言っています。「値動きがあるときはいつも、トレーダーのおよそ半数が傷ついている。」これはまた議論の余地のある発言です。価格が上昇しており、買い手が2人の大口トレーダーで、売り手が40人の小口トレーダーである場合を想定します。この場合、痛みは市場参加者の圧倒的多数が感じることとなります。参加者の50% だけということはないのです。そして、「ボリュームが大きくなるほど、市場の痛みは増す。」という最後の発言もすくなくとも議論の余地ありです。エルダーによる次の文もひじょうに典型的です。「爆発的にきわめて高いボリュームもトレンドが終わりに近づいている信号を出している。」[P.170] そして、「高ボリュームはトレンドを裏付ける。」[P.171]次の引用も比較します。「ボリュームの下降は上昇トレンドから燃料が取り除かれて、反転の準備ができていることを示している。」[P.170] また、「 … 減少は低ボリュームで維持可能である。」[P.171]こういった発言は相互排他的です。ボリュームの解釈は分析家にとって有用ではありません。私の意見では、そのような発言は著者が分析される市場の性質を深く調べなかったことを証明するものです。彼がトレードボリュームに関するデータの解釈を誤ったのはそれが理由です。

これに関連して、もう1文典型的なものがあります。「市場が前回のピークよりも低いボリュームで新しいピークに昇っていくとき、短絡機会を探るのだ。」 [P.171]まず、これはなぜこう言えるのか不明確です。次に、分析家の注意はなんらかの理由で、価格の極値が落ちるトレード日のボリュームに換わっています。一方で前日、翌日のボリュームは考慮されません。これは明らかに誤りです。というのも第二の株式市場では、トレンドは1日ではなく多くの日数で現れる大口トレーダーの活動結果として発展することがもっとも頻繁にありからです。

NB:段階という点では、現代ののテクニカル分析家は、ボリュームのようにトレードの重要な性質について、科学に基づく解釈を提供しえないと言えます。よって次のタスクが必要です。:ボリュームを適切な方法で解釈し説明することです。




おわりに

上記をすべてまとめると、テクニカル分析は今素朴な経験論の困難ンな改良を歩むことによってマークされる「初期の困難」を経験しているのだということに言及したいと思います。テクニカル分析には本物の科学になるチャンスがいくらでもあるのです。ただし、これには真に不足しているものと誤りを理解するだけでなく、新たに開発することが必要です。

残念ながら、テクニカル分析家のほとんどはこの推論を完全に無視しています。彼らは自分の小さな世界で縮こまっています。チャートを作りたい。それだけです。しかし彼らの最終タスクは将来を予測することです。そしてこれは市場では最も困難なことです。将来は過去の zip ファイルのように保存されていません。それはつねに私達に驚きをきたします。

テクニカル分析がその限界を克服し、新しい開発サイクルを始めることができるのかどうかをわれわれに示すのは将来です。

Constantin Tsarikhin 2002-2004 


MetaQuotes Software Corp.によりロシア語から翻訳された
元の記事: https://www.mql5.com/ru/articles/1445

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