NosTraderMus LinearRegressionBands
- インディケータ
- Victor Gauto
- バージョン: 1.24
- アクティベーション: 5
LinearRegressionBands — 回帰チャネル + RSI によるインテリジェント・シグナル
市場の読み取りを、明確で視覚的な意思決定へと変換します。LinearRegressionBands は直近の価格ウインドウに線形回帰線を描画し、動的チャネル(± 標準偏差)を生成して極端領域を特定します。エントリー矢印は、実際のチャネル・ブレイクが発生し、かつ RSI の極端値で確認された場合にのみ表示されます。オプションで、回帰の傾きがシグナル方向と一致することを要求する「トレンド時のみ」モードを利用できます。
何を解決するか
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高確率のプルバック:トレンド時のみモードでは、上昇傾斜下での押し目買い、下降傾斜下での戻り売りを重視します。
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管理された逆張り:トレンド要件を無効化すると、価格がチャネルをブレイクし RSI が極端値に達した場面を捉えられ、厳選した逆張り戦略に有効です。
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水平バンドよりノイズが少ない:回帰チャネルは価格に合わせて傾斜し、優勢方向と整合するため、誤認信号を抑制します。
主な利点
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クリーンで客観的なシグナル:チャネルのブレイクと RSI 極端の同時確認で矢印を表示(許容差なし)。
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ワンクリックのトレンド・モード:OnlyInTrend=true で有利な傾き(買いは m>0、売りは m<0)を要求。トレンド内の押し目買い/戻り売りに最適。
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マルチアセット/マルチ時間足:FX、株価指数、コモディティ、暗号資産など、あらゆる時間足に対応。
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リペイントなしの矢印:確定足で評価(既定 RSI_Shift=1)し、後から矢印が変わりません。
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軽量かつ安定:最適化された計算でプラットフォームを圧迫しません。
仕組み(平易に)
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RegPeriod 本の足に対して線形回帰と残差の標準偏差を算出。
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中央線と上下チャネルを描画(中央線 ± StdDevFactor × σ)。
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買い:確定足の安値が下チャネルを下抜け、かつ RSI < RSI_Oversold(OnlyInTrend=true の場合は傾き m>0 も必要)。
売り:高値が上チャネルを上抜け、かつ RSI > RSI_Overbought(OnlyInTrend=true の場合は傾き m<0 も必要)。 -
シグナル地点に矢印をプロット。
推奨の使い方
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トレンド追随(確認付きプルバック):OnlyInTrend=true。利確目安は中央線、反対側チャネル、または RSI が 50 に回帰した時点。
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選択的な逆張り:OnlyInTrend=false に加え、より厳格な RSI 閾値(例:80/20)を設定。高時間足やレンジ環境を推奨。
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トップダウン:H4/D1 でトレンド判定し、M15/H1 で執行(RSITimeframe は PERIOD_CURRENT のまま、または上位足で RSI を算出)。
推奨設定(出発点)
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スキャルピング M5–M15:RegPeriod 14–20、StdDevFactor 1.8–2.2、RSI 7–14、RSI_Overbought 75–80、RSI_Oversold 20–25、OnlyInTrend=true。
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デイトレ M15–H1:RegPeriod 20–40、StdDevFactor 2.0、RSI 14、閾値 70/30、OnlyInTrend=true。
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スイング H4–D1:RegPeriod 50–100、StdDevFactor 2.0–2.5、RSI 14、閾値 65/35 もしくは 60/40(ボラティリティ次第)、OnlyInTrend=true。
外部パラメータ:意味と設定の指針
RegPeriod(int、既定 20)
回帰計算に用いる足数。短期=感度高(信号多・ノイズ多)、長期=平滑(信号少・質高)。目安:デイトレ 14–40、スイング 50–100。
StdDevFactor(double、既定 2.0)
チャネル幅を定める標準偏差の倍率。大きいほどチャネルが広くなり、接触が減りシグナルは選別的に。2.0 は堅牢な標準。高ボラ時は 2.5 も選択肢。
PriceType(int、0=Close/1=Open/2=High/3=Low/4=Average/5=Typical)
回帰/チャネル構築の基準価格。Close が一般的。Typical(H+L+C の 3 分の 1)は極端値を緩和、Average(O と C の平均)も安定。特別な理由がない限り Close 推奨。
RSIPeriod(int、既定 14)
RSI の期間。短期=反応速い、長期=安定。目安:スキャル 7–10、スイング 14–21。
RSITimeframe(ENUM_TIMEFRAMES、既定 PERIOD_CURRENT)
RSI を算出する時間足。上位足はノイズを抑えるが確認が遅くなる。通常は現在足、マクロ確認が必要なら上位足を検討。
RSI_Overbought(double、既定 70.0)
売り判定に用いる買われ過ぎ閾値。高いほど信号は少ないが厳選される。デイトレは 70–80、広いレンジでは 80 を推奨。
RSI_Oversold(double、既定 30.0)
買い判定に用いる売られ過ぎ閾値。低いほど信号は少ないが厳選される。デイトレは 20–30、広いレンジでは 20 を推奨。
RSI_Shift(int、既定 1)
シグナル確認に用いる足のシフト(1=確定足)。1 により矢印のリペイントを回避。0 は形成中の足での判定となり非推奨。
OnlyInTrend(bool、既定 true)
回帰の傾きが売買方向と合致することを要求。true=買いは m>0、売りは m<0(トレンド内の押し目/戻り)。false=傾きを無視(選別的な逆張りに有効)。一般には true を推奨。
運用上のベストプラクティスと管理
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ストップロス:シグナル足の安値/高値の外側、または反対側チャネルの一定割合。
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利確:中央線、反対側チャネル、もしくは RSI が 50 に回帰した時点。
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追加フィルタ:高インパクトのマクロ指標発表時間は回避し、ATR を用いたボラティリティ/ポジションサイズ管理との併用を検討。
重要:本インジケーターは投資助言ではなく、成果を保証しません。明確なリスク管理方針のもとで運用し、ライブ運用前にデモ口座で検証してください。