残高ドローダウン vs エクイティドローダウン:口座が生き残れるかを決める数字

12 8月 2026, 04:02
Kenichiro Sakamoto
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同じ取引口座を表す2つの数字が、10倍も違うことがあります。いま自分がどちらを見ているのかを知ること――それがバックテストを読むうえで最も役立つスキルです。

残高ドローダウンは、取引が決済されたときにしか動きません。エクイティドローダウンは、保有中の全ポジションの含み益・含み損を毎秒反映します。ハードストップ付きで1回に1トレードだけ決済する戦略なら、両者は近い値になります。しかしナンピンのバスケットを抱えるタイプでは、この2つはまったく別の世界に住んでいます。

具体例で考える
ゴールドのグリッドEAを想像してください。買いを入れ、価格が下がると数ドルごとに買い増していきます。決済済み取引のチャート上では、まだ何も悪いことは起きていません。決済されたバスケットはすべて利益で閉じているため、残高曲線は滑らかな上り階段です。残高DD:5%。
その一方で、保有中のバスケットは下落相場のなかで10ポジションまで膨らんでいます。最悪の瞬間、含み損は口座の半分に達しました。エクイティDD:50%。同じ口座、同じ期間です。
下落があと少し続いていたら、階段はもうありません。あるのはマージンコールです。残高曲線は最後の日まで完璧に見えていたはずです。

なぜセラーは小さいほうの数字を出すのか
マーケットプレイスの統計や大半のレポートのスクリーンショットは、デフォルトで残高ベースの数値を表示します。そして5%のドローダウンは50%よりも売れます。これは意図的な欺瞞ですらないことが多いのです。テスターのレポートには両方が印字されており、見栄えの良いほうを引用してしまうのが人間というものです。もう一方の数字を尋ねるのは、買い手の仕事です。

3つの実践ルール
1. 同一方向に複数ポジションを持ち得るEAでは、残高DDは無意味と考えてください。テスト全期間の最大エクイティドローダウンを求めましょう。
2. MT5ストラテジーテスターのレポートで、「残高ドローダウン最大」と「エクイティドローダウン最大」を自分で比較してください。両者の大きな乖離は、ナンピンの指紋です。
3. ライブシグナルでは、成長曲線だけでなく含み損の履歴を見てください。

私たちは自社システムについて、負けた年も含めてエクイティドローダウンを公開しています。本当の最悪ケースを知っている買い手は製品を使い続けます。5%と見せられて50%を経験した買い手は、星1つのレビューを残して二度と戻りません。正直な数字は、商業的にも賢い数字なのです。

当社の製品と無料ユーティリティ: https://www.mql5.com/en/users/app.develop.sk/seller

全EAの実測値(PF・有効ドローダウン・取引数・年別損益)は fxea365.com/ea/ranking で公開しています