[東京 2日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の120円前半。日銀の決定会合で追加緩和とならなかったことで、上値の重さが意識されている。午後は日経平均株価をにらんで方向感なく推移した。
日経平均が後場の取引で400円を超える下げになると、ドル/円は一時120.25円まで下押しされ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表があった10月29日以来4日ぶりの安値をつけた。
ただ、その水準で下げ止まり、午後3時にかけて120.20─30円台の狭いレンジでもみあった。市場からは、日銀が先週の決定会合で金融政策の現状維持を決めたことで「積極的に(ドルを)上に買っていくような感じではない」(国内金融機関)との声が出ていた。
きょうは10月の米ISM製造業景気指数が注目されている。数字が良ければ素直にドル買いとなりそうだが、「週末に雇用統計もある。ドル買いになったとしてもレンジを上抜けていくような勢いはないのではないか」(国内金融機関)との見方があった。
<リスク許容力が後退>
1日に中国国家統計局が発表した10月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が49.8と、景況拡大と悪化の分かれ目となる50を3カ月連続で下回ったことを受け、週明けのドル/円は売られ気味のスタートとなった。
ドルは早朝120.28円まで弱含み、その後は仲値にかけて120円半ばまで反発した。しかし、日経平均が350円を超える下げ幅で前場を終了したことや、前週末に1カ月ぶりの高水準にあった米10年国債利回り<US10YT=RR>が、再び2.13%台へと低下したことなどから、市場ではリスク許容力が後退し、ドルの上値追い機運は盛り上がらなかった。
ドル/円<JPY=> ユーロ/ドル<EUR=> ユーロ/円<EURJPY=>
午後3時現在 120.32/34 1.1032/36 132.75/79
午前9時現在 120.50/52 1.1020/24 132.80/84
NY午後5時 120.60/64 1.1005/12 132.72/76
(為替マーケットチーム)
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