正午のドルは122円後半、原油安・株安でリスク回避ムード

正午のドルは122円後半、原油安・株安でリスク回避ムード

9 12月 2015, 08:21
Kadze
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正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べて若干ドル安/円高の122.77/79円のややドル安。

午前10時半に予定されていた中国の11月消費者物価指数(CPI)、卸売物価指数(PPI)の発表に向けてドルはじり高となり、一時123.05円まで上昇した。

しかし、上値が前日の高値123.10円を超えられなかったことや、株安、原油安に伴うリスク回避ムードが足元で広がる中、ドルは正午に向かって漸減の展開となった。

中国11月のCPI、PPI発表直後は底堅さを保っていた豪ドルはその後切り替えして下落した。対米ドルでは0.7217米ドルまで約20ポイント、対円では88.62円まで約30ポイント下落した。

対円での下げ幅が大きいのは、「ユーロと円に簡単に株価下落や原油弱い広がりの背景に買われていることをリスク回避ムードの中で」と外為アナリストが指定した。

前日の米国市場では、国際的な指標である米国産標準油種WTIの先物1月限が0.14ドル安の37.51ドルで取引を終えた。

テクニカル分析では当面の下値メドが34.26ドル付近とみられているが、「リーマン・ショック後の2008年12月の安値32.40ドルも照準に入ってきた」(国内銀)との意見も出ており、原油安を背景とするリスク回避の環境はしばらく続きそうだ。



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