Symbol - MetaTrader 5のためのライブラリ

このライブラリには、カスタム銘柄を使用した作業の基礎を理解するための関数が含まれています。

例

クロスペアでバックテストを実行すると、テスターはメイン銘柄と追加銘柄を使用して、メイン銘柄の収益通貨を口座通貨に変換できるようにします。追加銘柄へのアクセス、ティックの生成、メイン銘柄との同期化は、1回のテスト実行中、特に最適化中に非常に貴重なコンピューティングリソースと時間を要します。しかし、この精度はほとんど常に不必要です。したがって、私はMetaTrader 5テスターのこの目障りさ/瑕疵を迂回したかったのです。これは、テスターで直接アカウント通貨を変更する機能を持つMetaTrader 4で簡単に実行できます。このオプションはMetaTrader 5にはありません。

デモスクリプトは、テスターのこの制限を回避する、すなわち不必要な計算を取り除く試みを示しています。この目的のために、バックテストのために銘柄のコピーを作成し、利益通貨を口座通貨と同じにします。したがって、テスト結果の変換は必要ありません。この場合、利益は実際にはピップ単位で計算されますが、状況によっては非常に実証的なものになります。

// 銘柄のコピーを作成して収益通貨を変更する
#property script_show_inputs

#include <Symbol.mqh>

sinput string PostFix = "_custom";

void OnStart()
{
  const SYMBOL Symb(_Symbol + PostFix); // 銘柄の作成

  Symb = _Symbol; // メイン銘柄のプロパティとバー履歴の複製

  Symb.SetProperty(SYMBOL_CURRENCY_PROFIT, AccountInfoString(ACCOUNT_CURRENCY)); // 基本通貨と預金通貨を等しくする

  Symb.On(); // 「気配値表示」で銘柄を有効にする

  ChartOpen(Symb.Name, PERIOD_CURRENT); // 新しい銘柄のチャートを開く
}