DomDom
- ユーティリティ
- バージョン: 1.92
- アクティベーション: 10
DomDom は MetaTrader 5 を order flow 分析のワークステーションに変えます。 DOM と tape を読み、クリックやホットキーで発注し、取引時間外にはセッションを replay できます。
DomDom は、futures のように、ブローカーが Depth of Market と実際の約定を配信する取引所銘柄向けに作られています。DOM を推測で補うことはありません。ブローカーが数量を送ってこない場合、そのセルは空欄のままです。
パネルの概要
パネルは、上部のツールバー、中央の価格 ladder、下部のステータスラインの 3 つで構成されています。ツールバーのボタンにマウスを少し重ねると、ヒントが表示されます。
ツールバー(左から右):
- Ladder ボタン:パネルの表示・非表示を切り替えます。非表示にすると価格チャートが戻り、再表示すると再びチャートを覆います。セッションの出来高は保持されます。
- マイナス・数量・プラス:次の注文の数量です。マイナスとプラスで 1 volume step ずつ増減します。
- Mkt Buy と Mkt Sell:表示中の数量で market order を発注します。0.5 秒以内の 2 回目のクリックは無視されます。
- FLT:Flatten。その銘柄のすべての pending order を取り消し、すべてのポジションを決済します。
- X:その銘柄の pending order を取り消します。ポジションはそのまま残ります。
- CTR:直近の約定価格を中心に ladder を表示し、自動センタリングをオンにします。オンの間はボタンが点灯します。
- @CLR:@Bid 列と @Ask 列をクリアします。
- BA Sess:点灯中は、Vol、Bid/Ask、Delta をセッション開始から集計します(「Order flow の読み方」を参照)。
- BA CLR:Bid/Ask の集計をこの時点からやり直します。BA Sess がオフのときのみ使えます。
- 3m:点灯中は、@Bid と @Ask を 3 分ごとに自動でクリアします。
- 再生・一時停止:セッションの replay を開始または一時停止します。
- ステータス:ブローカーが数量付きの DOM を送っていれば「L2」、送っていなければ「no bk」と表示され、その後に銘柄名が続きます。右端はブローカーのサーバー日時です。
Ladder の列(左から右):
- N:その価格に付けたメモです。
- P/L:価格がその行に達した場合のポジション全体の損益を、金額または tick で表示します。ポジションがないときは空欄です。
- Vol:価格ごとの出来高です。POC(point of control)は紫、70% の value area は琥珀色で表示され、その上限と下限には白い縁が付きます。
- Price:直近の約定の行がハイライトされ、その print の数量が売買方向に応じて色分けされます。
- Delta Bid と Bid:bid に並ぶ注文数量の変化と、ブローカーの DOM にある bid 側の注文数量です。
- @Bid と @Ask:前回のクリア以降に、bid に売りをぶつけた print と、ask で買われた print です。
- Ask と Delta Ask:ask に並ぶ注文数量と、その変化です。
- Bid/Ask:bid と ask それぞれで約定した出来高を、2 本のバーで表示します。
- Delta:その価格における ask の出来高から bid の出来高を引いた値です。
ステータスラインには、Flat、またはポジションの方向・数量・平均価格と手数料の見積もりが表示されます。続いて現在の bid と ask、ブローカーが深さのない気配だけを送っている場合は「no book size」、replay 中は再生位置と時刻が並びます。直前の操作(例:「Bid/Ask cleared」)は右端に表示されます。
DomDom を選ぶ理由
ローソク足が示すのは、価格がどこへ動いたかです。Ladder が示すのは、そこへどう動いたか。誰が待ち構え、誰が注文を引き、誰が叩きにいき、どこに出来高が積み上がったのか。DomDom は、その情報を発注のすぐ隣に表示します。
- 各価格で流動性が積まれたり引かれたりする様子を、足の確定後ではなく、その瞬間に確認できます。
- 出来高が bid と ask のどちらで約定したのか、セッションの value area がどこにあるのかが分かります。
- 同じ行からそのまま操作できます。1 クリックで limit order・stop order・market order を発注し、もう 1 クリックで取り消しや SL/TP の設定が可能です。
- 気になる価格帯にメモを付けておけば、次に DomDom を起動したときもそのまま表示されます。
- 取引時間外には、replay で直近のセッションを振り返れます。
対象:futures などの取引所銘柄で裁量のデイトレードや scalping を行い、DOM と tape を読みながら MetaTrader 5 の ladder で取引したいトレーダー。DomDom が代わりに取引したり、シグナルを出したり、価格を予測したりすることはありません。
DomDom の使い方
- 取引する銘柄のチャートに DomDom を適用します。Ladder がチャートウィンドウ全体に表示されます。
- 必要に応じて、同じ銘柄のチャートをもう 1 つ任意の時間足(M1 や M5 など)で開き、2 つのウィンドウを並べて配置します。
- 準備はこれだけです。DomDom は単体で使えます。2 つ目のチャートは状況を補足するためのものです。
最初の取引の前に
- MetaTrader 5 のツールバーで Algo Trading をオンにします。
- DomDom を適用する際に、Common タブの「Allow Algo Trading」にチェックを入れます。
どちらか一方でも欠けていると、注文はすべて拒否されます。また、ホットキーを使えるよう、チャートを一度クリックしてキーボードフォーカスを合わせてください。
Order flow の読み方
データに取引所の買い・売りフラグが含まれていれば、各 print はそのフラグで売買方向に振り分けられます。フラグがない場合、DomDom は約定価格を気配と比較し、ask 以上なら買い、bid 以下なら売りと判定します。bid と ask の間で約定した print は Vol にのみ集計されます。bid や ask が動いただけで約定として数えられることはありません。
BA Sess が点灯している間、Vol、Bid/Ask、Delta はセッション開始からの全体を集計します。BA Sess をオフにするか、オフの状態で BA CLR を押すと、bid と ask の集計はその時点からやり直しとなり、Vol、Bid/Ask、Delta、POC、value area にはそれ以降の約定だけが反映されます。bid と ask の間で約定した print は、Vol の中でセッション全体の合計を保ちます。BA Sess を再びオンにすると、セッション全体を読み込み直します。
@Bid と @Ask は別に集計されます。手動でクリアするか 3m タイマーでクリアされるまで、価格ごとに短期の tape を積み上げていきます。
セッションは、その銘柄の毎日の取引休止が終わった時点から始まります。ブローカーが休止時間を設定していない場合は、シカゴ時間の 17:00 を使います。
DOM では、Bid と Ask が並んでいる注文数量をバーで表示し、best bid と best ask は強調表示、自分の pending order は枠で囲まれます。Delta Bid と Delta Ask は、DomDom がその価格を初めて捉えてから積まれた数量(プラス)や引かれた数量(マイナス)を示します。
DomDom が表示するのは、ブローカーが送ってくる DOM だけです。 tick volume から板の流動性を推定することはありません。
Ladder からの発注
次の列を左クリックすると発注します:
- Bid または @Bid:ask より下なら Buy Limit、ask ちょうどなら Market Buy、ask より上なら Buy Stop です。
- Ask または @Ask:bid より上なら Sell Limit、bid ちょうどなら Market Sell、bid より下なら Sell Stop です。
- Price:long 保有中は売り、short 保有中は買いになります。ポジションがないときは、ask より下の行が買い、それ以外の行が売りです。
- P/L:その価格に SL または TP を設定します。
その他の列:
- N:その価格のメモ編集を開きます。
- Vol、Delta Bid、Delta Ask、Bid/Ask、Delta:クリックしても何も起きません。
修飾キーとの組み合わせ:
- Bid、@Bid、Ask、@Ask、Price を Ctrl+クリック:その方向に stop order を発注します。
- N 以外の列を Shift+クリック:その価格に SL または TP を設定します。平均価格より利益側、または平均価格ちょうどなら TP、損失側なら SL になります。どちらもポジションの保有が必要です。
- 自分の pending order がある行をクリックすると、その注文を取り消します。買い注文は Bid か @Bid、売り注文は Ask か @Ask で、Price 列はどちらにも使えます。
行を右クリックすると、メニューが開きます:
- Buy Limit、Sell Limit、Buy Stop、Sell Stop:その価格で発注します。
- Set SL と Set TP:その価格に設定します。すでに設定済みの行では Cancel SL と Cancel TP に変わります。どちらもポジションの保有が必要です。
- Add note:メモ編集を開きます。
replay 中は発注関連の項目がグレー表示になり、使えるのは Add note だけです。
無効な stop 価格は、拒否されずに補正されます。ask より下の Buy Stop は Buy Limit に、bid より上の Sell Stop は Sell Limit に、ask または bid ちょうどの stop は market order になります。送信前に DomDom は、銘柄の数量制限、free margin、ブローカーの stop level と freeze level を確認します。確認を通らなかった注文は送信されず、理由が Experts ログに記録されます。
メモは、bid 側の大口注文など注目すべきだった価格帯や、後で見直したいポイントを記録するのに使えます。N のセルをクリックするか Add note を選び、半角の英字・数字・記号で 80 文字まで入力します。Enter か別の場所のクリックで保存、Esc で取り消し、Backspace か Delete で最後の 1 文字を削除します。空のまま保存するとメモは消去されます。メモは銘柄ごとに保存され、次に DomDom を適用したときに再び表示されます。
キーボードとマウス
キー操作はチャートにフォーカスがあるときに有効で、メモの入力中は無視されます。
- Ctrl+Alt+B:Market Buy。
- Ctrl+Alt+S:Market Sell。
- Ctrl+Alt+F:Flatten。
- X:その銘柄の pending order をすべて取り消します。
- C:直近価格を中心に表示し、自動センタリングをオンにします。
- L:@Bid と @Ask をクリアします。
- Shift+L:Bid/Ask をクリアします(BA Sess がオフのときのみ)。
- メインキーボードまたはテンキーのプラス・マイナス:数量を変更します。押し続けると連続で変わります。
- 上下の矢印キー:ladder を 1 段(1 価格)ずつ動かします。押し続けると連続で動きます。
- Esc:右クリックメニューを閉じます。
Ctrl または Alt を押している間は、X、C、L は反応しません。マウスホイールでは ladder が 3 段ずつ動きます。ホイールや矢印キーを使うと、自動センタリングはオフになります。ポインタがパネル上にある間は、チャートはスクロールせず、ターミナル本来の右クリックメニューも開きません。
注文の種類
DomDom が発注するのは market order、limit order、stop order です。pending order は GTC(good till cancelled)で、ツールバーの数量で発注されます。SL と TP は別の注文ではなく保有ポジションに直接設定されるため、ポジション全体に SL と TP が 1 つずつ適用されます。
ポジション、P/L、口座の扱い
平均価格の行はティール色で表示され、P/L 列には各価格でのポジション全体の損益が表示されます。ステータスラインには、数量、平均価格、往復手数料の見積もりが表示されます。この見積もりは、保有ポジションですでに発生した 1 lot あたりの手数料と費用を、決済分としてもう一度計上したものです。
DomDom は、適用時に口座の種類を読み取ります。
- netting 口座と exchange 口座:ブローカーは銘柄ごとにポジションを 1 つ保持し、決済はその数量を変えるだけです。
- hedging 口座:DomDom はネットポジション 1 つとして表示します。決済時は、その方向で最も古い ticket から減らします。long を上回る数量を売る、または short を上回る数量を買うと、同じクリックで既存のポジションを決済し、残りを反対方向に建てます。銘柄上の反対方向の ticket 同士は Close By で相殺され、SL と TP はすべての ticket にコピーされます。
ご注意: DomDom は、手動や他のプログラムで建てたものも含め、チャート銘柄のすべてのポジションを 1 つのネットポジションとして扱います。Flatten はそれらをすべて決済します。
セッションの replay
市場が閉まっているとき、DomDom は MetaTrader 5 がチャート銘柄について保存済みの tick 履歴から、直近のセッションを replay できます。この履歴はターミナル自身の tick キャッシュファイルに保存されており、DomDom はターミナル経由で読み込みます。DomDom が履歴をダウンロードしたり作成したりすることはありません。保存された tick には約定と best bid/ask が含まれますが、DOM の数量は含まれないため、replay 中は Bid 列と Ask 列が空欄になります。
replay 中は、注文の送信・変更・取り消しにつながるボタンとキーがすべて無効になり、数量の操作もできません。メモ、センタリング、クリアボタン、BA Sess、再生・一時停止は引き続き使えます。replay が必要なのにその銘柄の tick 履歴がない場合、DomDom は停止し、理由を Experts ログに記録します。
設定
Instrument:
- Market-book levels per side (12):予約済みの項目です。Ladder には、ブローカーが数量付きで送ってくるすべての価格帯が表示されます。
- Default order quantity (1.0):初期の注文数量です。銘柄の volume step に合わせて丸められます。
Display:
- P/L column units (DOM_PNL_MONEY):金額で表示します。DOM_PNL_TICKS にすると tick で表示します。
- UI scale (1.25):1.0 はコンパクト、1.5 は大きめの表示です。
- Auto-clear @Bid/@Ask every 3 minutes (true):3m ボタンの初期状態です。
- Bid/Ask aggregated from session open (true):BA Sess ボタンの初期状態です。
Replay (after hours):
- Replay モード(ダイアログ上の表示は「live book + live ticks only」、初期値):ライブデータのみを使います。「always drive the ladder from cached M1/ticks」は常に replay し、「replay when the market is quiet / closed」は最後の気配から 15 秒を超えたとき、または銘柄が完全には取引可能でないときに replay します。replay には常に tick を使います。
- .tkc symbol (empty = this chart):空欄のままにしてください。replay には常にチャートの銘柄が使われます。
- Max ticks to load from that day's cache (500000):読み込むセッションの tick 数の上限です。replay と、適用時のセッション集計の両方に適用されます。
- Ticks per timer fire (12.0):replay の速度です。上限は 80 です。
- UI / replay timer (ms) (50):画面更新と replay の間隔です。下限は 40 です。
動作要件と制限
- アルゴリズム取引が許可された MetaTrader 5(「最初の取引の前に」を参照)。
- ブローカーが数量付きの Depth of Market を提供している銘柄。確認するには、Market Watch で銘柄を右クリックし、Depth of Market を開きます。そこで数量の列が空なら、DomDom の DOM 列も空になります。
- 実際の約定を含むデータ配信。forex や CFD の銘柄の多くは DOM も print もないため、DOM、出来高、print、delta の列は空のままです。
- DomDom は 1 銘柄につき 1 つです。他の銘柄は別のチャートで同時に動かせます。
無料デモは Strategy Tester でのみ動作します。テスターには DOM がなく、マウスやキーボードの入力も渡されません。また、DomDom はテスター内でセッション集計、replay、画面更新を行わないため、デモでは ladder の動作をお見せできません。ライブ口座やデモ口座で試すなら、1 か月のレンタルが現実的な方法です。
サポート
ご質問、不具合のご報告、ご要望は、製品のコメント欄または MQL5 のプライベートメッセージでお寄せください。
免責事項
取引にはリスクが伴います。DomDom は相場を読み、注文を入力するためのツールであり、価格を予測したり、何らかの結果を約束したりするものではありません。作者は、DomDom を取引の一部として安全に使える高品質なアプリケーションとして開発するため最善を尽くしましたが、すべての取引判断とその結果はご自身に帰属します。作者は、実際の市場で DomDom を使用したことにより生じたいかなる金銭的損失についても責任を負いません。
