中国個人投資家に倍賭け戦略が人気、相場急落時に大きな影響

中国個人投資家に倍賭け戦略が人気、相場急落時に大きな影響

2 11月 2015, 16:00
Yamaguchi Katashi
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中国株の急落で時価総額4兆ドル(約480兆円)が消えた。個人投資家の呉欣さんは最も値が下がった銘柄を買い増すことこそが損失を挽回する方法と言う。

浙江省杭州出身でメディア業界の広告産業に携わる呉さん(28)は小型株からなる創業板(チャイネクスト)指数の構成銘柄を多く買っている。今年の相場急落で同銘柄の時価総額が3カ月で50パーセントになったのにもかかわらず。

呉さんは「私は創業板指数の構成銘柄に投資した分の大部分を失った。しかし、買う価値はある」とし、「上昇局面ではさらに大きな利益を上げることができる」と語った。

中国株式市場が回復の兆候を示す中で、最も変動性の高い銘柄に集中投資する戦略が同国の9600万人の個人投資家の間で人気を集めている。創業板指数は9月に付けた今年の最安値から38%上昇と、上海総合指数の3倍の伸びを示している。10月には創業板の売買高が過去最高を更新している。

弱気な相場で最も大きく下げた銘柄を買う動きは、中国の投資家がハイリスクハイリターンに積極的なことを示す。ただ、相場が再び大きく崩れれば、損失がさらに膨らむことになり、そうすると長期的に投資家の株式投資意欲を減退させると指摘する。

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