SchaffTrendCycle indicator
- インディケータ
- Etsushi Ishizuka
- バージョン: 1.0
Schaff Trend Cycleとは
Schaff Trend Cycle(STC)は、トレンドの転換点をタイムリーに捉えるために設計されたオシレーター系インジケーターです。従来の移動平均やMACDと比較して、サイクル的な動きとモメンタムを組み合わせることで、トレンドの始まりと終わりをより明確に把握できます。
主な特徴
- トレンド転換シグナルの明確化:上昇トレンドではサイクルラインが上向きに、下降トレンドでは下向きに推移します。
- レンジ相場でのだましを抑制:サイクル周期を考慮した平滑化処理により、短期的なノイズを減少させます。
- パラメーター調整が容易:期間や平滑化係数を変更するだけで、動作感度を初心者から上級者まで幅広く調整可能です。
計算ロジック概要
- モメンタムの算出
指定期間の価格変化をもとに、短期および長期のモメンタムを計算します。 - サイクル平滑化
モメンタムに対し、二重平滑化(ダブル・スムージング)を適用し、サイクル的な振動成分を抽出します。 - 正規化処理
0~100の範囲に正規化し、オシレーターとして表示します。 - シグナル生成
水平ライン(通常は25と75)を上下に抜けたタイミングでエントリー/エグジットの目安とします。
入力パラメーター
- CyclePeriods(サイクル期間)– モメンタム算出の基本となる期間。デフォルト値は10。
- FastMA(短期平滑期間)– モメンタムの短期平滑に用いる移動平均期間。デフォルト値は3。
- SlowMA(長期平滑期間)– モメンタムの長期平滑に用いる移動平均期間。デフォルト値は3。
- OverboughtLevel(買われ過ぎレベル)– 上限シグナルを判断する閾値。デフォルト値は75。
- OversoldLevel(売られ過ぎレベル)– 下限シグナルを判断する閾値。デフォルト値は25。
インジケーターの導入方法
- MQL5コミュニティのマーケットページから「Schaff Trend Cycle」を検索します。
- ダウンロード後、MT4/MT5のターミナルを再起動します。
- ナビゲーターウィンドウの「カスタムインジケーター」以下に表示されるSchaff Trend Cycleをチャートへドラッグ&ドロップします。
使い方の基本
- トレンド発生の目安
STCラインが25から上抜け → 上昇トレンド開始の可能性
STCラインが75から下抜け → 下降トレンド開始の可能性 - フィルタリング
他のトレンド系インジケーター(移動平均線やADXなど)と併用すると、シグナルの確度が向上します。 - アラート機能
パラメーターでアラートを有効にすると、条件達成時に通知を受け取ることができます。
注意点
- レンジ相場ではシグナルの偽り(だまし)が発生する場合があります。必ずリスク管理を行ってください。
- デフォルト設定は一般的な相場サイクル向けです。取引スタイルや通貨ペア特性に合わせて調整してください。
- 本インジケーターは単体での売買判断用ツールではなく、トレンド把握の補助ツールとしてご利用ください。
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