EAの商品ページにはほぼ必ず「最低入金額」という一行があります。買い手はこれを「この製品が想定している残高」と読みますが、そうではありません。あれは「EAがまだ注文を出せる最小の残高」であり、この数字を軸に口座を組むことが、正しく動いているEAが壊れて見える最も多い原因です。
その数字が実際に測っているもの
最低額は、最も低いリスクのプリセットとブローカーの最小ロットから逆算されます。売り手は最も保守的なsetを読み込み、計算ロットがまだ0.01に丸まり、そのロットの証拠金が収まる残高を探して、それを書きます。この手順のどこにもバックテストは関わっていません。答えているのは「この残高でEAはポジションを建てられるか」であって、「レポートどおりに振る舞うか」ではありません。
ロットの丸めが嘘をつき始めるところ
ポジションサイズはパーセントで計算されますが、ブローカーが受け付けるのは0.01刻みのロットだけです。ゴールドでは1ロットが価格1ドルにつき約100ドル動くので、0.01ロットで10ドルのストップならリスクはおよそ10ドルです。3,000ドルの口座なら0.3%で、プリセットの指定にほぼ一致します。300ドルの口座では同じ0.01ロットが3.3%、意図の10倍で、それ以上小さく丸めるロットが存在しません。目安として、公表された最低額の10倍を下回ると、実際に背負うリスクを決めているのはプリセットではなく丸めです。
最初のドローダウンでさらに壊れる
300ドルの口座でリスク1%なら1取引あたり3ドル、ストップ幅から計算されるロットは0.003だとします。コードの丸め方によって、これは0.00になり、EAは黙って取引を止め、あなたは「なぜ何も建たないのか」とサポートに書くことになります。あるいは0.01になり、レポートの前提の3倍のリスクを背負います。普通の連敗で残高が250になれば、どちらの問題も悪化します。
ポートフォリオ型EAは全枠ぶんの余地が要る
複数銘柄を扱うEAや、1銘柄で最大4ポジションを持つEAは、その枠がすべて使える状態で検証されています。最低入金額では、証拠金かロットの下限が3本目と4本目の建玉を拒みます。すると戦略の一部だけを取引することになり、その一部は別の資産曲線を描きます。たいてい悪い方向です。拒まれるポジションは、ドローダウン中に追加されるものだからです。
自分の最低額を計算する方法
使うつもりのプリセットでバックテストの最大ドローダウンを取り、1.5倍します。次のドローダウンが前回より小さいことは滅多にないからです。次にロットの下限を確認します。リスク1%で、あなたの銘柄とストップ幅から計算されるロットが少なくとも0.03に丸まること。そうすれば丸めによるリスクの誤差は最大でも3分の1で、3倍にはなりません。ゴールドで10ドルのストップなら0.03ロットは約30ドルのリスクで、残高はおよそ3,000ドルになります。2つの数字の大きいほうが、あなたの計画上の残高です。それが出したい金額を超えるなら、口座を小さくするのではなく、より低いリスクのプリセットか別の製品を選んでください。
それでも最低額を載せる理由と、本当の数字の在りか
マーケットプレイスの登録フォームにその欄があるからで、上で述べた「下限」として正直に埋めています。当社が実際に推奨する残高はそれより高く、2か所に書いてあります。ひとつは説明文の要件の節で、リスク水準ごとの推奨残高として。もうひとつはsetファイル名で、ファイル名に含まれる数字が、そのsetをバックテストした開始残高です。名前に3000とあるsetを500ドルの口座で回した時点で、それはもうレポートにある製品ではありません。
当社の売上上位3本: GOLD NEURON (AI) https://www.mql5.com/ja/market/product/187329 · ATLAS PORTFOLIO https://www.mql5.com/ja/market/product/182751
公開しているバックテストには期間・残高・設定を明記し、フォワード口座は掲載箇所すべてでデモ口座と明記しています。一覧はこちら: fxea365.com/ea/ranking


