当社はどの銘柄よりも多く、XAUUSDで標準的なEA類型を検証してきました。そしてゴールドはその大半を殺してきました。僅差ではなく、構造的にです。その理由が分かると、マーケットのあちこちで見かけるパターンの意味も分かります。バックテストの開始日が都合よく1〜2年前になっているゴールドEAの多さです。
往復ビンタがトレンドフォローを壊す
古典的なトレンドフォローは、「多数の小さな損失を、少数の大きな利益で払い戻す」という算術で生きています。ゴールドはこの算術を破壊します。もっともらしいブレイクアウトが数時間で反転するため、小さな損失は積み上がる一方で、大きく伸びるはずの勝ちトレードは、途中の激しい逆行でストップに掛かってしまいます。静かなFXペアではまったく妥当なトレンドシステムが、ゴールドのダマシの連続で失血死するのです。
ギャップとスパイクが押し目買いを壊す
上昇トレンド中の押し目買いは、「押し目が秩序立って進む」ことを前提にしています。ゴールドの押し目は、しばしばそうではありません。ニュースのスパイク、週明けの窓、流動性の穴により、計画していた押し目エントリーは崖の途中での約定になり、保守的に見えたストップは、それをはるかに超えた価格で約定します。この類型はゴールドで単に成績が落ちるのではなく、リスクモデル自体が静かに現実と乖離します。
レジーム転換が平均回帰を壊す
平均回帰は、ゴールドがレンジにある間は着実に稼ぎます。しかもゴールドのレンジは長く続くため、美しい資産曲線が出来上がるには十分です。そしてレンジ相場が終わり、数か月にわたる強いトレンドが始まると、高値更新のたびに売っていた戦略は、数年分の小さな利益を数週間で吐き出します。この破綻は、任意の短い期間ではめったに起きず、長い期間ではほぼ確実に起きます。
だからテスト期間の開始日が重要になる
これらの類型はどれも、自分に有利なレジームを含み、破綻モードを含まない期間を選べば、ゴールドで本当に利益の出るバックテストを見せられます。だからこそ、2023年以降の結果しか見せないゴールドEAは、まず疑ってかかるべきです。数字自体は本物でも、期間の選び方が嘘をついています。複数のレジームをまたぐテストを要求してください。直近の一方通行の上昇だけでなく、2011年以降の下落局面や荒れたレンジ相場を含む期間です。
何が生き残るのか
当社の検証では、汎用的なものはゴールドで何も生き残りませんでした。持ちこたえたのは、ゴールド固有の挙動のために作られ、複数レジームにまたがる長期履歴で検証されたアプローチだけです。それでも残るのは、奇跡の曲線ではなく、正直なドローダウンを伴う結果です。この問題への当社の挑戦(計測履歴を全公開): https://www.mql5.com/en/market/product/187329
全EAの実測バックテストデータ(プロフィットファクタ・有効証拠金ドローダウン・取引数・年別成績)を公開しています: fxea365.com/ea/ranking


