■ はじめに — この記事はEA「BUSHIDO」ができるまでの研究過程をご紹介させて頂きます。
自動売買(EA)の世界は、正直に言えば、疑われて当然の世界です。
収益スクリーンショットだけの宣伝。「月利◯%保証」。DMやLINEへの誘導。
検索すれば注意喚起の動画がいくつも出てくるほど、この分野への警戒心は高くなっています。
私たちはORIGIN-Uという小さな研究プロジェクトとして、この状況を変えることはできません。
ただ、自分たちの検証過程を全部見せることはできます。
この記事は、USDJPY専用EA「BUSHIDO」の紹介記事です。
ただし書いてあるのは「どう勝つか」ではなく、何を検証し、何を捨て、どこで負けるかです。
■ 86本の仮説を検証
BUSHIDOは「良さそうなロジックを思いついたので作った」EAではありません。
書籍やトレード界隈で語られる手法を、機械的なルールに翻訳して、
約20年分の実ティックデータで検証する——このプロセスを86本の仮説に対して行いました。
結果は残酷でした。有名手法もライントレードもエリオット波動も、
機械化して検証すると、そのほとんどが優位性を示せませんでした。
延べ20万回以上のシミュレーションを経て生き残ったのは、わずか4つ。
その4つだけを束ねたのがBUSHIDOです。
「何を捨てたか」は「何を採用したか」と同じくらい大事な情報だと考えています。
80本以上の棄却の山が、この4戦略の背景にあります。
■ なぜ4戦略なのか
トレンド相場で勝つロジックは、レンジ相場で負けます。
東京時間の理屈は、NY時間では通用しません。
だから「1つの最強ロジック」ではなく、市場構造の異なる4つの戦略を組み合わせています。
1. トレンドフォロー — 継続する方向性への追随
2. 東京レンジブレイク — 東京時間のレンジ形成とその崩壊
3. 仲値フェード — 東京仲値決定に伴う需給の偏りの反動
4. NYブレイク継続 — NY時間のブレイクアウトの継続性
それぞれが「なぜ優位性があるのか」を市場構造で説明できることを採用条件にしました。
説明できない利益は、たとえバックテストで勝っていても採用していません。
ちなみにBUSHIDOには取引しない日があります。日本の祝日は仲値のフローが
発生しないため、仲値フェード戦略は自動で休みます。
「毎日取引する」ことに価値はなく、「優位性がある時だけ入る」のが仕事だからです。
■ マーチンゲールを使わない、を検証で決めた
「マーチンゲール不使用」はよくある宣伝文句です。
私たちは方針表明で終わらせたくなかったので、実際に検証しました。
マーチン8パターン・ナンピン4・グリッド2、計14通りを12年分のデータで検証した結果、
採用できるものはゼロでした。
象徴的だったのは古典的な倍賭けマーチンです。検証上は総利益が4倍になります。
しかし歴史データの実路では運用1年目に資産-18%へ到達し、最大ロットは32倍。
利益が増えた理由はロットが増えたから——つまりただのレバレッジで、優位性ではありませんでした。
だからBUSHIDOには、損失後にロットを増やす仕組みが一切ありません。
■ 数字は「バックテスト由来」と明記して出します
以下はすべて約20年の実ティックデータによるバックテストの数値です。
過去の検証結果であり、将来の成績を保証するものではありません。
・検証期間19年、年次リターンは全年プラス
・平均年利12.7%(19年CAGR・標準設定)
・最大ドローダウン約5.2%(標準設定・残高ベース)
「年利12.7%」を低いと感じた方も多いと思います。
それで正常です。BUSHIDOは資金を倍にするEAではなく、
大きく減らさないことを最優先に設計したEAです。
■ 「止まる」機能の話
BUSHIDOは資産がピークから18%減ると、自動で恒久停止します。
「そこから取り返す」機能は付けていません。検証上、その状態からの回復を狙う仕組み
(ロット増)は破綻確率を上げるだけだったからです。
資金が残っていれば再起できます。EAにできる最大の防御は「止まること」だと考えています。
■ どこで負けるか
EA選びで一番大事な質問は「なぜ勝てるのか」ではなく「どういう時に負けるのか」だと思っています。
BUSHIDOの各戦略が苦手とする相場環境は、ユーザーガイドに明記しました。
急激なボラティリティ変化、レンジとトレンドの転換点、金利イベント——
負けやすい条件を隠さず書いています。購入前に必ず読んでください。
ユーザーガイド(日本語・無料公開): https://www.mql5.com/ja/blogs/post/773186
■ 実運用の話 — バックテストと実弾の差
「バックテストが良くてもEAは実弾で崩れる」とよく言われます。その通りだと思います。
だからフォワードテストで執行品質を実測しています。
成行注文で、想定より不利側となったスリッページは最大0.1pips、平均は有利側でした。
東京時間は流動性が厚く、執行条件が良い時間帯です。時間帯を選ぶ戦略の副産物でした。
今後はライブ運用の実績公開(MQL5 Signal)も準備しています。
実績が積み上がるまでは、「バックテストしかない段階のEA」として、
その前提で判断していただくのが正しいと考えています。
■ 価格について
BUSHIDOは、ライブ実績の蓄積に合わせて段階的に価格を上げる方式を採っています。
実績が増えるほど買い手のリスクが減るので、価格もそれに連動させる考え方です。
逆に言えば、現在は「実績前の価格」です。現在価格は製品ページでご確認ください。
■ まとめ
・86本の仮説から生き残った4戦略のポートフォリオ(USDJPY専用・MT5)
・マーチン・ナンピン・グリッドは検証の上で不採用
・資産-18%で恒久停止。取り返す機能はありません
・負ける条件はガイドに明記
製品ページ: https://www.mql5.com/ja/market/product/186851
ユーザーガイド: https://www.mql5.com/ja/blogs/post/773186
※本記事の検証数値はすべて過去データによるものであり、将来の運用成績を保証しません。
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