23日の香港市場で、中国本土株で構成されるハンセン中国企業株（Ｈ株）指数は下落した。証券会社の国泰君安国際（1788 HK）が安値をつけた。本土市場の上海総合指数はテクノロジー関連銘柄などが下がった。証券当局が５カ月間停止していた新規株式公開（ＩＰＯ）を再開することが伝わり下落要因となった。
香港のＨ株指数は、前週末比0.7％安の10229.43で終了した。閻峰会長と先週から連絡が取れないことを明らかにした国泰君安国際は12％値を下げた。上海総合指数は0.6％下がった。投資家は新規公開株向けの資金を調達するため、株式を売却するとの見方が広がり、ソフトウエア関連株の下落が見られた。
君康人寿保険の呉侃ファンドマネジャーは、「今まではＩＰＯ再開で供給過剰になることが不安視された」と述べた。「より広範な市場ではこの水準から値固めを行う」との見解を示した。
