Signal Auditor MT5
- ユーティリティ
- バージョン: 2.2
Signal Auditor MT5 — インジケーターのシグナルが本当に機能しているか、後からシグナルを書き換えていないかを確認します
Signal Auditor MT5 は、別のインジケーターのシグナルを確認する MetaTrader 5 用の無料ユーティリティです。インジケーターを購入する前、またはそのシグナルで取引する前に確認しておきたい二つの疑問に答えます。
一つ目の疑問:シグナルは機能しているか。つまり、価格は矢印の方向へ、ランダムなエントリーの後よりも高い頻度で動いているか。そうでなければ、そのインジケーターに優位性はありません。矢印でエントリーしても、ランダムなタイミングでエントリーするのと同じです。
二つ目の疑問:インジケーターはリペイント(repainting)しないか。リペイントとは、インジケーターが確定済みのバー上の矢印を後から削除したり、移動したり、追加したりすることです。履歴上ではこうした矢印は非常に正確に見えますが、実際の取引ではその位置に矢印はありませんでした。
オーディターはチャート上でお使いのインジケーターと一緒に動作し、ストラテジーテスターでは Market のインジケーターのデモ版と一緒に動作します。そのため、購入前にインジケーターを確認できます。プログラミングや設定は不要です。オーディターが自動でシグナルを見つけ、チャート上のパネルに結果を表示します。
こんな方に役立ちます
- インジケーターの購入者:購入前にデモ版を確認できます。
- トレーダー:使い慣れたインジケーターが、ご自身の銘柄と時間足で優位性を持つかどうかを確認し、複数のインジケーターや設定を同じ条件で比較できます。
- 開発者:公開前に自作インジケーターを確認できます。シグナルに優位性があるか、リペイントしないか。
主な機能
- シグナルを自動で検出:インジケーターのバッファ内の矢印、チャート上にオブジェクトとして描かれた矢印(Wingdings フォントの記号、テキストの矢印、BUY と SELL のラベルを含む)、矢印がない場合はトレンドの切り替わり(価格の上下に分かれた2本のライン、色が変わるラインやローソク足、上昇用と下落用に分かれたローソク足)。
- シグナルをランダムなローソク足と比較し、運では説明できない優位性があるかどうかを示します。
- 3つの利益目標でシグナルどおりに取引し、勝率、プロフィットファクター、スプレッド控除後の平均結果を表示します。
- チャート上とテスターでリペイントを監視します。
- ストラテジーテスターで Market のインジケーターのデモ版を確認します。
- カウントしたシグナルをチャート上に金色の点で表示するので、オーディターがインジケーターを正しく読み取ったかどうかがわかります。
- 集計結果と、全シグナルとその結果の一覧表をファイルに保存します。
- あらゆる銘柄と時間足で動作し、メインウィンドウとサブウィンドウのインジケーターに対応しています。
確認の仕組み
各シグナルについて、オーディターは価格が先にどちらへ動いたかを調べます。シグナルの方向へ 1 ATR か、それとも同じ距離だけ逆方向か。ATR(14) は直近14本のバーの平均的な値幅なので、この確認はどの銘柄・時間足にも同じように当てはまります。結果は最大50本のバーまで待ちます。次に、同じ履歴区間から選んだ、より前の3本のランダムなローソク足を起点に、同じ方向で同じ測定を行います。ランダムなローソク足と比較するのは、上昇相場ではほぼどんな買いもうまくいったように見え、下落相場ではほぼどんな売りもそう見えるからです。シグナルとランダムなローソク足との差こそが、インジケーター自身の貢献を示します。
運の許容幅とは、そのシグナル数で単なる運によって生じうる差のことです(確率95%)。シグナルの優位性が許容幅より大きければ判定は beyond luck、小さければ within luck です。判定は、少なくとも100個のシグナルの結果が出た時点で行われます。
二つ目の確認は、シグナルどおりの取引です。次のバーの始値でエントリーし、ストップは 1 ATR、利益目標はストップ幅の1倍、2倍、3倍(1R、2R、3R。R はストップの大きさ)、50本後に時間で決済します。同じバーの中でストップと目標の両方に達した場合は、ストップとして扱います。各バーのスプレッドは履歴から取得し、手数料は含みません。隣には、ランダムなローソク足から同じ取引をした結果が表示されます。
リペイントは次のように確認します。オーディターは各バーが確定した瞬間のシグナルを記録し、その後のバーで照合します。消えたシグナル、方向が変わったシグナル、確定済みのバーに後から現れたシグナルをリペイントとみなします。また、未確定のバーに現れて確定までに消えたシグナルは別に数えます。これらは履歴を損ないませんが、実際の取引ではそのシグナルでエントリーしてしまう可能性があります。
連続したバー上の矢印は1つのシグナルとして数え、点は最初の矢印に付けます。シグナルがトレンドの切り替わりから得られる場合は、新しい方向の最初のバーがシグナルになります。
チャートでインジケーターを確認する方法
1. 目的の銘柄と時間足のチャートを開き、確認したいインジケーターをお使いの設定で適用します。
2. 同じチャートに Signal Auditor MT5 を適用します。チャート上のインジケーターが1つだけなら、Indicator to audit 欄は空欄のままにします。複数ある場合は、目的のインジケーター名の一部を入力します(例:test_indicator)。
3. 数秒後、パネルに履歴の確認結果が表示されます(直近の確定済みバー最大20 000本)。金色の点とインジケーターの矢印を見比べてください。点の一つひとつがカウントされたシグナルです。
4. チャートは開いたままにしてください。リペイントの監視はオーディターの起動時に始まり、動作している間ずっと続きます。確定したバーが多いほど結論は信頼できます。M1 なら数分で、H1 なら数時間で最初の結果が出ます。
5. 履歴の確認は新しいバーごとに更新されます。シグナルとその結果の一覧表は、ターミナルのデータフォルダー内の MQL5\Files\SignalAuditor フォルダーに保存されます(「ファイル」メニューの「データフォルダを開く」)。
パネルはタイトルバーをドラッグして移動でき、タイトルバーのボタンで透明度の変更、折りたたみ、閉じる操作ができます。チャート上のパネルの位置は記憶されます。
テスターで Market のデモ版を確認する方法
Market のインジケーターのデモ版はストラテジーテスターでしか動作しないため、オーディターはテスター内でデモ版を確認し、自分で読み込みます。
1. Market のインジケーターの製品ページからデモ版をダウンロードします。ナビゲーターの「インディケータ」フォルダー内の Market サブフォルダーに表示されます。
2. ストラテジーテスターを開き(Ctrl+R)、プログラムの種類で「インディケータ」を選び、一覧から Signal Auditor MT5 を選択します。インジケーターをテストするときはビジュアルモードが自動でオンになります。
3. 銘柄、時間足、テスト期間を指定します(例:直近3~6か月)。ティック生成モードは「1 Minute OHLC」にします。これで十分です。リアルティックはダウンロードに時間がかかり、ターミナルに大きな負荷がかかります。
4. 入力パラメータのタブで、Indicator to audit 欄にインジケーターのパスを、ナビゲーターが「インディケータ」フォルダー内で表示するとおりに入力します(例:Market\Test Indicator)。MyIndicators フォルダーにある自作インジケーターなら MyIndicators\test_indicator のように指定します。
5. テストを開始します。開始直後、パネルにはテスターが開始日より前に読み込む1年分の履歴の確認結果が表示されます(Before test 行)。テスト中、オーディターは各バーの確定時点の状態でシグナルを記録し、表をその記録に切り替えます(Test 行)。
6. 50本ごとに、集計結果とシグナル一覧表がテスターのエージェントの MQL5\Files\SignalAuditor フォルダーに保存されます。そのため、ビジュアルモードのウィンドウを途中で閉じても結果は残ります。
テスターはデモ版をデフォルト設定で実行します。テスター内ではパネルにボタンはありませんが、タイトルバーをドラッグして移動できます。
パネルの見方
パネルは英語表示です。上から順に:
- タイトルバー:総合結果。signals beat random candles(シグナルはランダムなローソク足より優れている)、no edge beyond luck(運を超える優位性はない)、signals worse than random(シグナルはランダムなローソク足より劣る)、too few signals to judge(判定にはシグナルが少なすぎる)のいずれかです。赤い REPAINTS の表示は、リペイントが見つかったことを意味します。
- Indicator と Signals from:どのインジケーターを確認しているか、シグナルをどこから取得したか(矢印のバッファ、チャート上のオブジェクト、トレンドの切り替わり)。
- History(テスターでは Before test と Test):どの履歴区間を確認したか。
- Signals:買いと売りのシグナルがいくつ見つかったか、どのくらいの頻度で出るか。
- Does price go the signal's way first? の表は一つ目の確認です。Signals 列と Random candles 列は、シグナルの後とランダムなローソク足の後に、価格が先にシグナル方向へ 1 ATR 動いた頻度を示します。Difference はその差(パーセントポイント)、Luck は運の許容幅、Verdict は判定です。行は、全シグナル(All)、買い(Buy)、売り(Sell)、履歴の前半(Older half)と後半(Recent half)です。安定した優位性は前半・後半の両方に現れます。
- Trading the signals の表は二つ目の確認です。1R、2R、3R の各目標について、取引数(Trades)、勝ちトレードの割合(Win)、プロフィットファクター(PF。1より大きければ取引はプラス)、R 単位の1取引あたりの平均結果(Avg per trade)、ランダムなローソク足から同じ取引をした場合のプロフィットファクター(Random PF)を表示します。その下の行には、考慮したスプレッドが表示されます。
- Repaint watch:リペイントの監視。いつから監視しているか、何本のバーを確認したか、確定済みのバー上で消えたシグナル(vanished)、方向が変わったシグナル(changed direction)、後から現れたシグナル(appeared later)の数、そして未確定のバーで一瞬だけ現れたシグナルの数。
例。Signals 56.0%、Random candles 50.0%、Difference +6.0 pts、Luck 4.2 の場合、差が許容幅より大きいので判定は beyond luck です。シグナルの後は、ランダムなローソク足の後よりも価格がシグナルの方向へ動く頻度が高いということです。Difference が +2.0 pts で許容幅が同じなら判定は within luck です。この程度の差は偶然でも生じます。
入力パラメータ
- Indicator to audit (empty = first on chart; in tester: Market\Name):確認するインジケーター。チャート上では空欄(チャート上の最初のインジケーター)か、名前の一部。テスターでは「インディケータ」フォルダー内のパス(例:Market\Test Indicator)。
- Buy and sell buffer numbers, e.g. 0,1 (empty = auto):シグナルが入っているバッファの番号。通常は空欄のままで構いません。オーディターがシグナルを自動で見つけられなかった場合や、誤って読み取った場合に入力します。書き方:
0,1 — 買いの矢印はバッファ0、売りの矢印はバッファ1;
2 — 両方向を1つのバッファで表す場合。方向は、価格に対する矢印の位置、または値の符号で判断します;
0,4 — バッファが30%を超えるバーで値を持つ場合、「買い」と「売り」の状態として読み取り、状態の切り替わりをシグナルとします;
8:2,8:1 — カラーバッファ内の色番号。バッファ8の色2が買い、色1が売りを意味します。
- Target and stop, ATR(14) multiples:両方の確認で使う目標とストップの大きさ(ATR(14) 単位、デフォルト 1.0)。値を大きくすると、より大きな値動きを確認します。
- History bars to audit:確認する直近の確定済み履歴バーの本数(デフォルト 20 000)。
インジケーターのすべてのバッファと、オーディターがそれをどう読み取ったかは、操作ログに一覧表示されます。チャート上では「エキスパート」タブ、テスターでは「操作ログ」タブです。
おすすめの使い方
- 実際に取引で使う設定でインジケーターを確認してください。チャート上では、オーディターはそのチャートにあるインジケーターの設定で動作します。
- 信頼できる結論には少なくとも100個のシグナルが必要です。少ない場合は History bars to audit を増やすか、より短い時間足を選ぶか、テスト期間を長くしてください。
- 2~3の銘柄と時間足で確認してください。1つだけで見られる優位性は偶然かもしれません。
- 金色の点とインジケーターの矢印を見比べてください。一致しない場合は、バッファを手動で指定してください。
- テスターでは「1 Minute OHLC」モードを使ってください。「Open Prices Only」モードでは、未確定のバーで一瞬現れるシグナルは確認されず、より短い時間足のデータを使うインジケーターは動作しないことがあります。
よくある質問
なぜシグナルをランダムなローソク足と比較するのですか?
上昇相場ではほぼどんな買いも勝ち、下落相場ではほぼどんな売りも勝ちます。同じ履歴区間・同じ方向のランダムなローソク足に同じ確認を行うので、その差は相場ではなくインジケーター自身の貢献を示します。
within luck とはどういう意味ですか?
シグナルとランダムなローソク足との差が、そのシグナル数で単なる運によって生じうる差よりも小さいということです。インジケーターが悪いと証明するものではありませんが、確認ではそのエントリーに優位性が見られないということです。
オーディターはインジケーター作者の決済方法、フィルター、ルールを考慮しますか?
いいえ。すべてのシグナルを同じ条件のエントリーとして確認します。そのため異なるインジケーター同士を公平に比較できますが、作者の完全な売買システムのテストではありません。
テスターで Before test 行と Test 行の結果が違うのはなぜですか?
Before test は、インジケーターが現在表示している状態の履歴上のシグナルです。Test は、各バーの確定時点の状態のシグナル、つまりトレーダーが実際の取引で目にしていたはずのものです。履歴のほうが明らかに良く見える場合、そのインジケーターはおそらくリペイントしています。
オーディターがシグナルを見つけられない、または違うシグナルを見つけました。どうすればよいですか?
操作ログを開いてください。インジケーターのすべてのバッファと、オーディターがそれをどう読み取ったかが一覧表示されています。正しい番号を Buy and sell buffer numbers 欄に入力してください。
オシレーターにも使えますか?
オシレーターに矢印や色による状態がある場合のみ使えます。レベルのクロス、ゾーンからの離脱、ダイバージェンスはそれぞれ別の戦略であり、オーディターは確認しません。
無料版に制限はありますか?
ありません。制限のない完全版です。
制限事項
結果は、確認した銘柄・時間足・期間についてのものです。スプレッドは履歴から取得し、手数料は含みません。過去の結果は将来の結果を保証するものではありません。
サポート
ご質問やご要望は、個人メッセージ、または MQL5.com の製品コメント欄にお寄せください。
