掲載中EAのバックテスト11本をプロフィットファクター順とリカバリーファクター順に並べた。上位三本は一本も重ならない

10 10月 2026, 08:00
Kenichiro Sakamoto
0
5
プロフィットファクターは、当社のものを含め、ほとんどのEAページで看板になっている数字です。MT5のレポートには、その数行下に、ほとんど誰も引用しない別の数字が載っています。リカバリーファクター、つまり純利益を金額ベースの最大エクイティドローダウンで割った値です。当社が現在掲載しているEAのバックテストレポートを、両方の基準で並べ替えました。11本のレポートで、対象は10製品です(一つのEAは二つの銘柄で登場します)。

プロフィットファクター順(最後の列はリカバリーファクターの順位)
PF順位 | EA | プロフィットファクター | 最大エクイティドローダウン | リカバリーファクター | RF順位
1 | Gold King Breakout Grid | 4.67 | 42.75% | 3.75 | 9
2 | Bitcoin Comet Trend Follower | 2.19 | 18.17% | 5.61 | 6
3 | Trinity Multi Asset Trend | 1.79 | 14.44% | 6.54 | 4
4 | Nasdaq Dip Buyer | 1.69 | 32.63% | 1.89 | 11
5 | Megamax Donchian Trend (USDJPY) | 1.55 | 16.27% | 6.64 | 3
6 | Audcad Peace Mean Reversion | 1.53 | 36.18% | 3.40 | 10
7 | Megamax Donchian Trend (EURJPY) | 1.51 | 17.66% | 5.46 | 7
8 | Donchian Trend Engine (無料) | 1.50 | 10.34% | 7.53 | 1
9 | Monthly Burst USDJPY | 1.50 | 11.73% | 6.86 | 2
10 | Atlas Diversified Trend Portfolio | 1.48 | 19.74% | 6.17 | 5
11 | Overdrive Usdjpy Aggressive | 1.33 | 29.37% | 4.31 | 8
プロフィットファクター1.50で二行が並んでいます。この二行の順番に意味はありません。

二つの上位三本
プロフィットファクター順(かっこ内は最大エクイティドローダウン): Gold King Breakout Grid 4.67 (42.75%)、Bitcoin Comet Trend Follower 2.19 (18.17%)、Trinity Multi Asset Trend 1.79 (14.44%)。
リカバリーファクター順(かっこ内はドローダウン): Donchian Trend Engine (無料) 7.53 (10.34%)、Monthly Burst USDJPY 6.86 (11.73%)、Megamax Donchian Trend (USDJPY) 6.64 (16.27%)。
両方のリストに入っているEAはありません。十一本のうちリカバリーファクターが最も良いのは当社の無料EAで、プロフィットファクターは1.50と下位半分にあり、ドローダウンは10.34%です。

ゆっくり読む価値のある三行
- Gold King Breakout Grid: プロフィットファクターは4.67で一位、リカバリーファクターは3.75で九位です。理由は隣の列にあります。このテストの最大エクイティドローダウンは42.75%でした。
- Nasdaq Dip Buyer: プロフィットファクターは1.69で四位、リカバリーファクターは1.89で最下位です。ドローダウンは32.63%、取引数は54でした。
- Atlas Diversified Trend Portfolio: プロフィットファクターは1.48で十位、リカバリーファクターは6.17で五位、ドローダウンは19.74%です。見出しの数字は地味でも、利益と痛みの比では良いほうの部類に入ります。

二つの数字が食い違う理由
プロフィットファクターは総利益を総損失で割った値です。取引がどの順番で起きたかについては何も語らないので、ドローダウンが見えません。数は少なくても大きな損失が固まって出るシステムは、エクイティカーブが三分の一下がっていても、高いプロフィットファクターを保てます。リカバリーファクターはドローダウンから作られるので、それが見えます。

リカバリーファクターにも弱点があり、ここではそれが効いてくる
- テスト期間が長いほど大きくなります。今回のテストは七年から十二年まで幅があるので、この列は公平な競争ではありません。
- 複利でも大きくなります。パーセント指定のリスクで何年も回したテストは、金額ベースのドローダウンより速く純利益を積み上げます。
- テストはそれぞれ違うリスクプリセットで実行しており、どちらの数字もプリセットで動きます。
ですから、リカバリーファクターのほうが優れた単一の指標だと提案しているわけではありません。言いたいことはもっと狭く、どちらか一方の数字だけで並べると、買い手が知りたいはずのことが隠れてしまっていた、という点です。

表に無いもの
Ethereum Trend Followerは外しています。現行バージョン(v1.55)は、プロフィットファクター2.83、最大エクイティドローダウン17.1%、取引数154(Aggressiveプリセット)を公開していますが、このテストのリカバリーファクターは公開しておらず、古いレポートを混ぜたくもありませんでした。ほかに掲載中のEAが二本抜けています。一本は測り直し中で、もう一本は比較できる単一のレポートがありません。

買い手の方へ
要約の一行ではなく、レポート全体を開いてください。プロフィットファクター、次に最大エクイティドローダウン、その次にリカバリーファクターを読み、二つの製品でそれらを比べる前に、取引数・期間・リスクプリセットを確認してください。上記はすべて、当社が販売を続けると決めた当社自身のEAの、過去データによるシミュレーションであり、実運用の記録ではありません。

この記事で取り上げた二つのEA: Gold King Breakout Grid https://www.mql5.com/ja/market/product/180879 · Atlas Diversified Trend Portfolio https://www.mql5.com/ja/market/product/182751

公開しているバックテストには期間・残高・設定を明記し、フォワード口座は掲載箇所すべてでデモ口座と明記しています。一覧はこちら: fxea365.com/ea/ranking