Japan AI Exo Scalp EA Version 3.50 推奨セットファイル集
はじめに
Japan AI Exo Scalp EA Version 3.50をご利用いただきありがとうございます。本記事では、様々な通貨ペアや市場環境に最適化された10個の推奨セットファイルをご紹介します。
Version 3.50では、日次ドローダウン制限、夜間ポジション管理、CSV取引ログなど新機能が追加され、より安全で効率的な運用が可能になりました。これらのセットファイルは、各通貨ペアの特性や取引スタイルに合わせて最適化されています。
初めての方は「EURUSD_Standard.set」から始めることをお勧めします。慣れてきたら、ご自身の取引スタイルに合わせて他のセットファイルもお試しください。
マニュアルはこちら
https://www.mql5.com/ja/blogs/post/761190
📑 推奨セットファイル解説
**セットファイル(*.set)** とは、
EAの全Inputパラメータをまとめて保存・読み込みできるプリセット設定ファイルです。
MT5 Inputs画面の「Load」「Save」から簡単に切替可。推奨設定の適用ミス防止にも便利です。
セットファイルのパッケージは以下からダウンロードできます。
📁set_files.zip (9.11 KB)
すべてのタイムフレームは15分足(M15)に設定されています。
①. EURUSD_Standard.set
用途:EUR/USD用の標準設定。低ボラティリティ・狭スプレッド環境に最適化
パラメータ | 値 | 採用理由 |
---|---|---|
UseAllAgree | false | 2-of-3の合議制で適度な取引機会を確保 |
SL_ATR_Factor | 1.0 | EUR/USDの安定した値動きに合わせた控えめなSL |
TP_ATR_Factor | 2.0 | リスクリワード比1:2の標準的な設定 |
SpreadThresholdPip | 2.0 | EUR/USDの狭いスプレッドに対応 |
TrailingStartPips | 20.0 | 20pips利益でトレーリング開始 |
最初に使う 基準プリセット です。EUR/USDの安定した値動きに最適化された標準設定です。
②. GBPUSD_Volatile.set
用途:GBP/USD用の中ボラティリティ対応設定。ポンドの大きな値動きに対応
パラメータ | 値 | 採用理由 |
---|---|---|
UseAllAgree | true | 3モデル全員一致でより慎重な取引判断 |
SlopeSmoothBars | 4 | やや長めの平滑化でノイズを除去 |
SL_ATR_Factor | 1.5 | GBPの大きな値動きに対応する広めのSL |
TP_ATR_Factor | 3.0 | 大きな利益を狙うTP設定 |
RiskPercent | 0.8 | ボラティリティを考慮しリスクを抑制 |
GBP/USDの特徴的な大きな値動きに対応。全員一致の合議制で誤シグナルを回避します。
③. USDJPY_Stable.set
用途:USD/JPY用の安定運用設定。円ペアの低ボラティリティに最適化
パラメータ | 値 | 採用理由 |
---|---|---|
Arrow3_Enable | false | 2モデルのみで高速判断 |
UseDiffDI | false | シンプルなトレンド判断で安定性重視 |
UseLondonSession | false | NYセッションのみで円の活発な時間帯に集中 |
StopLossPips | 25.0 | 円ペアの小さな値動きに合わせた狭めのSL |
TrailingStartPips | 15.0 | 小さな利益でも確実に確保 |
USD/JPYの安定した値動きを活かす設定。アジア時間の取引にも適しています。
④. GBPJPY_HighVol.set
用途:GBP/JPY用の高ボラティリティ対応設定。激しい値動きに特化
パラメータ | 値 | 採用理由 |
---|---|---|
SlopeSmoothBars | 5 | 長めの平滑化で大きなトレンドを捉える |
DI_Flat_Threshold | 10.0 | 高い閾値でレンジ相場を確実に除外 |
ClosePositionsOnNews | true | ニュース時の急変動リスクを回避 |
SL_ATR_Factor | 2.0 | 非常に広いSLで大きな値動きに対応 |
RiskPercent | 0.5 | 高ボラティリティのため最小リスクに抑制 |
GBP/JPYの激しい値動きに対応する専門設定。リスク管理を最重視しています。
⑤. AUDUSD_Commodity.set
用途:AUD/USD用のコモディティ通貨設定。商品価格連動の特性に対応
パラメータ | 値 | 採用理由 |
---|---|---|
ATRPeriod | 16 | やや長めの期間でコモディティの波を捉える |
DI_Flat_Threshold | 6.0 | 中程度の閾値でバランスを取る |
SL_ATR_Factor | 1.3 | コモディティ通貨の特性に合わせた設定 |
TP_ATR_Factor | 2.8 | トレンド発生時の大きな利益を狙う |
SpreadThresholdPip | 2.5 | AUD/USDの標準的なスプレッドに対応 |
オーストラリアドルの商品価格連動性を考慮した設定。アジア時間の取引にも適しています。
⑥. Conservative_Safe.set
用途:保守的運用設定。低リスクで安定した運用を重視
パラメータ | 値 | 採用理由 |
---|---|---|
UseAllAgree | true | 全モデル一致で最高の信頼性 |
RiskPercent | 0.5 | 最小リスクで資金保全を最優先 |
UseCooldown | true | 連続取引を避けてリスクを分散 |
CooldownBars | 10 | 十分な冷却期間で過剰取引を防止 |
DailyDrawdownPercent | 3.0 | 厳格な日次損失制限で大損を回避 |
初心者や安定運用を求める方に最適。すべての安全機能を有効化しています。
⑦. Aggressive_HighRisk.set
用途:アグレッシブ運用設定。高リスク・高リターンを追求
パラメータ | 値 | 採用理由 |
---|---|---|
Arrow2_Enable | false | 1モデルのみで超高速判断 |
RiskPercent | 2.0 | 高リスクで大きな利益を狙う |
EnableNewsFilter | false | ニュース時も積極的に取引 |
TP_ATR_Factor | 5.0 | 非常に大きな利益目標 |
DailyDrawdownPercent | 10.0 | 大きな日次損失も許容 |
経験豊富なトレーダー向け。高いリターンを求める代わりに大きなリスクを許容します。
⑧. AsianSession_Quiet.set
用途:アジア時間専用設定。低ボラティリティ環境に特化
パラメータ | 値 | 採用理由 |
---|---|---|
Arrow3_Enable | false | 2モデルで効率的な判断 |
SlopeSmoothBars | 6 | 長い平滑化で小さなトレンドを検出 |
DI_Flat_Threshold | 3.0 | 低い閾値で小さな動きも捉える |
UseATRForSLTP | false | 固定SL/TPで安定性重視 |
InpGMTOffsetHours | 9 | 日本時間(GMT+9)に対応 |
東京時間やシドニー時間の静かな相場に最適。レンジ相場での小さな利益を積み重ねます。
⑨. NewsTrading_Event.set
用途:ニュース取引専用設定。経済指標発表時の大きな変動を狙う
パラメータ | 値 | 採用理由 |
---|---|---|
AnalysisTimeframe | 16384 (M5) | 5分足で素早い反応 |
Arrow2_Temp | 0.9 | 高い温度設定で大胆な判断 |
ATRPeriod | 8 | 短期間で急激な変動を検出 |
SpreadThresholdPip | 10.0 | ニュース時の広いスプレッドも許容 |
TrailingStartPips | 50.0 | 大きな利益を狙うトレーリング設定 |
重要な経済指標発表時に使用。高ボラティリティを活かして大きな利益を狙います。
⑩. WeekendProtection.set
用途:週末保護設定。金曜日のポジション管理に特化
パラメータ | 値 | 採用理由 |
---|---|---|
OvernightCloseTime | 22:00 | 金曜日22時に全ポジションクローズ |
OvernightStartHour | 20 | 20時から監視開始で早めの対応 |
ClosePositionsOnNews | true | 週末前のニュースリスクを回避 |
RiskPercent | 0.5 | 週末リスクを考慮し最小限に |
EnableTradeCSV | true | 週末に取引履歴を分析するため記録 |
週末の窓開けリスクを完全回避。金曜日の夜間ポジションを自動管理します。
セットファイルの使い方
- ダウンロード: 各セットファイルをダウンロードして、MT5の「MQL5\Presets」フォルダに保存
- APIキー設定: 各ファイルの「OpenAI_API_Key」を実際のAPIキーに変更
- 読み込み: EA設定画面で「Load」ボタンから該当するセットファイルを選択
- 微調整: 必要に応じてブローカーのGMTオフセットなどを調整
推奨する使い分け
- 初心者: まず「Conservative_Safe.set」でEAの動作を確認
- 標準運用: 「EURUSD_Standard.set」から始めて、通貨ペアごとに切り替え
- 上級者: 市場環境に応じて「NewsTrading_Event.set」や「Aggressive_HighRisk.set」を活用
注意事項
- 各セットファイルは参考値です。ご自身の資金管理に合わせて調整してください
- リアル運用前に必ずデモ口座でテストしてください
- 市場環境の変化に応じて定期的に設定を見直すことをお勧めします
ご質問やサポートが必要な場合は、お気軽にお問い合わせください。
Happy Trading! 🚀