豪雇用統計:識者はこうみる

豪雇用統計:識者はこうみる

10 12月 2015, 09:25
Kadze
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オーストラリア連邦統計局が発表した11月の雇用統計は、予想される就業者数減少に反しては、15年以上ぶりとなる大幅増を示し、失業率は19カ月ぶりとなる水準に低下した。

市場関係者のコメントは以下の通り。

<RBCキャピタル・マーケッツのストラテジスト、マイケル・ターナー氏>

それは強力な内容だ。失業率が低い。他の大多数の雇用関連指標を上回っている。雇用が改善したにしても、ここまでの改善はないだろう。失業率は来年6.5%に達するとの予測が出ている。

大幅な下方修正の可能性は常に存在する。予測が現実になる可能性はまだあると考えている。我々は第1・四半期の利下げを予想しているが、今回の統計はそれを裏づける内容とはならなかった。

10─11月と2カ月連続で非常に強い数字となったが、経済全体の成長は依然かなり弱いため、雇用のけん引役を特定するのは非常に難しい。企業は雇用しているが、雇用ペースが数年ぶりの記録的な水準かどうかはわからない。

1011月と、それは2ヶ月連続で非常に強い数字となったが、全体的な経済成長は、それが雇用のけん引役を特定することは非常に困難である。企業が雇用しているが、雇用ペースは、数年ぶりに記録的な水準かどうかは不明。

11月の雇用統計は非常に力強い内容で、出来過ぎともいえるため、豪中銀はここ1─2カ月の統計に過剰反応せず、トレンドがどう定着するかを見極め、向こう1─2四半期でどのようなデータが得られるかに注目するだろう。

 

 

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