高いゴールドEAほど成績は良いのか:43本・11.5年の検証を価格帯別に集計

2 10月 2026, 15:32
Kenichiro Sakamoto
0
4
7月に、マーケットで人気の有料ゴールド(XAUUSD)EA 43本を、すべて初期設定のまま11.5年分バックテストしました。今回はその結果を「高いEAほど良い結果だったか」という一点だけで見直します。価格帯別とレビュー件数別に集計しました。製品名は出さず、数値はすべて集計値です。

検証条件
- 有料ゴールドEA 43本。検証時点の価格は$50〜$1,999(中央値$299)
- XAUUSD M15、2015.01.02〜2026.07.01(11.5年)、MetaQuotes-Demoの履歴(品質99%)、1分足OHLCモデル
- 初期資金$10,000、レバレッジ1:500、全EAとも初期パラメータ(販売者の推奨setは不使用)
- 以下のドローダウン(DD)はすべて、同じ11.5年間の最大DD(有効証拠金ベース)です

全体の結果
43本のうち37本で有効なレポートが取れました(5本は初期設定でログ出力が極端に多く制限時間内に終わらず、1本は初期設定で取引しませんでした)。37本の内訳は次のとおりです。
- 優秀(PF2超かつ最大DD15%未満)17本:PF中央値4.37、最大DD中央値4.1%
- 黒字で最大DD40%未満 11本
- 黒字だが最大DD75.2% 1本、PF31.55と異常に高く注意扱い(最大DD1.9%)1本
- 破綻 7本:PF0.23〜0.93、最大DD62.8%〜102.2%(中央値96.6%)

価格では良し悪しが分からなかった
価格の中央値は、優秀グループが$299、破綻グループが$499でした。価格帯別(測定できた37本)では次のとおりです。
- $200未満:14本、優秀7本、破綻2本。最大DDの中央値7.55%、最悪96.6%
- $200〜$399:8本、優秀3本、破綻1本。最大DDの中央値3.9%、最悪99.8%
- $400〜$699:7本、優秀3本、破綻2本。最大DDの中央値8.0%、最悪102.2%
- $700以上:8本、優秀4本、破綻2本。最大DDの中央値9.9%、最悪99.0%
どの価格帯にも口座を飛ばしたEAが入っています。価格とPFの順位相関は0.10、価格と最大DDは0.09で、ほぼ無関係でした。

レビュー件数でも分からなかった
- レビュー10件未満:18本、優秀9本、破綻4本
- 10〜29件:9本、優秀4本、破綻1本
- 30件以上:10本、優秀4本、破綻2本
レビューの多くは購入後の最初の数週間に書かれます。今回の検証で致命的なDDが出たのは、何年も前の相場でした。

OHLCモデルの注意点を実測で確かめた
1分足OHLCモデルは、利確幅の小さいスキャルピングを実際より良く見せることがあります。そこでPFが最も高かったEAを100%リアルティックで取り直しました。OHLC・2015〜2026年:PF11.35、最大DD5.30%。リアルティック・2020〜2026年:PF3.00、最大DD5.60%、703取引。黒字は保ちましたが、PFは約4分の1になりました。OHLCで出たPF10超の数字は、未確認として扱ってください。逆に破綻した7本は、甘めのモデルでも破綻しています。

3か月後の状況
2026年10月2日に43本の製品ページを見直しました。11本はページが開かなくなっていました(うち5本は優秀グループ)。検証で破綻した7本は、すべて販売が続いています。販売中の32本のうち、値上げ12本、値下げ5本、据え置き15本でした。数値は7月に検証した版の結果で、その後の版は再検証していません。

価格の代わりに確かめること
1. 実データで10年以上のバックテストがあり、期間が明記されているか。
2. DDが有効証拠金ベースで、同じ期間の利益と並べて示されているか。
3. 無料デモを初期設定のまま自分で回したか。費用はかかりません。
4. PF10超なら、リアルティックで取り直したか。

手法の注記:初期設定のみ、データは1社分です。ブローカーのスプレッドや履歴で数値は変わります。測定できなかった5本については評価していません。本記事は調査であり、投資助言ではありません。当社もゴールドEAを販売していますので、当社の数値も同じチェックで見てください。


EAごとの表を含む検証の全文は当社サイトに掲載しています(英語):fxea365.com/en/blog/gold-ea-43-price-quality-review