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11月の米消費者マインド指数前月から上昇したものの、市場予想ほどには伸びなかった。
11月のミシガン大学消費者マインド指数 (確定値)は91.3と、前月の90から上昇した。速報値の93.1から下降しており、11月後半にかけて消費者の自信に揺らぎが生じたことを示唆している。ブルームバーグがまとめた市場の予想レンジは91.7-94.5だった。
ミシガン大学のリポートによれば、11月の指数の伸びをけん引したのは下から3分の2の所得層だった。この層は先行きの賃金の伸びに自信を深めている。一方、全消費の半分以上を占める上位所得層は先行きの金融動向に一段と慎重になってきたことが分かった。
ミシガン大の消費者調査ディレクター、リチャード・カーティン氏は発表文で、「消費者は景気の逆流を一段と気にしている」と述べ、「購入計画が11月も引き続き良好だったのは値引きと低金利があったからだ」と指摘した。
現在の景況感を示す指数は104.3と、前月の102.3から上昇。6カ月後の先行き景況感を示す期待指数は82.9と、前月の82.1から伸びた。
1年後のインフレ期待値は2.7%で前月と変わらず。5-10年後のインフレ期待値は2.6%と、前月の2.5%から上昇した。