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25日の欧州株式市場ではスペインの銀行株が下落した。同国の再生エネルギー会社アベンゴアが債権団からの資産保護を求める手続きを開始したことを受け、銀行に損失が及ぶことを懸念したため。
マドリード時間午前11時2分現在、ポプラール・エスパニョール銀行は4.8%安、カイシャ銀行は3.6%安、最大手のサンタンデール銀行は一時4.6%下げた後3.3%安となっている。
FGA/MGバロレスのストラテジスト、フランシスコ・サルバドール氏は「アベンゴア債務へのエクスポージャーがあるため銀行株が売られた。アベンゴアはここ数年で最大のデフォルト(債務不履行)の可能性がある」と語った。「スペイン企業の中にはまだ、借り入れが相当に大きいところがあるとの不安が高まった」と述べた。
アベンゴアは25日、ゴンバリ・コルポラシオン・フィナンシエラが最大3億5000万ユーロ(約455億円)の出資合意を破棄したとし、資産保全手続きを開始すると発表した。