Golden Zone Trading Robot
- エキスパート
- バージョン: 1.0
- アクティベーション: 10
概要
Golden Zone Trading Robot は、XAUUSD(ゴールド)専用に設計された自動売買EAです。
本EAは、2つの独立したエントリー戦略——
- ボリンジャーバンド逆張り戦略(BB)
- サポート/レジスタンス ブレイクアウト&リテスト戦略(SR)
を1つのEAに統合しています。
BB戦略とSR戦略はそれぞれ独立した時間足とマジックナンバーを使用するため、個別に有効/無効の切り替え、バックテスト、最適化、チューニングが可能です。
また、東京・ロンドン・ニューヨークの3セッションを基準とした取引ロジックを搭載しており、各セッションごとに売買方向・利確・損切り・最大保有時間などを個別設定できるため、時間帯によって異なるゴールド市場の値動きに合わせた調整が可能です。
2つの独立した取引戦略
1. ボリンジャーバンド戦略(BB)
BB戦略は、主にボリンジャーバンドへの価格接触と平均回帰(逆張り)を利用してエントリーを判断します。
ボリンジャーバンドに加え、以下のフィルターを組み合わせることができます。
- RSI
- ATR
- トレンドフィルター
- 移動平均線
- ADX
- バンドタッチ回数
- ピンバー条件
さらに、東京・ロンドン・ニューヨークごとに、BB期間/偏差/TP/SL/最大保有時間/決済条件などを個別設定できるため、時間帯によって異なるボラティリティに合わせてBB戦略を調整できます。
2. サポート/レジスタンス戦略(SR)
SR戦略では、過去の価格データから重要なサポート/レジスタンス領域(Zone)を分析し、ブレイクアウトとリテストを利用してエントリーを判断します。SRを検出する時間足と、実際にエントリーを判断する時間足を分離して設定できます。
主な設定項目は以下の通りです。
- SR分析時間足
- エントリー時間足
- 過去参照本数(Lookback Bars)
- ブレイクアウト幅
- リテスト許容幅
- リテスト最大待機本数
- リテスト最大待機時間
- ATR反発判定
- タッチ回数フィルター
- 反発ローソク足確認
- セッション別TP/SL
- 最大保有時間
- SR専用トレーリング
チャート上にはサポート/レジスタンスZoneを表示できるため、EAがどの価格帯を判断材料としているかを視覚的に確認できます。
セッション別取引
Golden Zone Trading Robotは、東京/ロンドン/ニューヨークの3つの主要セッションに対応しています。
各セッションは個別にON/OFFでき、開始時刻・終了時刻も設定可能です。さらに各戦略について、以下の項目をセッション別に調整できます。
- BUY/SELL方向
- TP
- SL
- ATRベースTP/SL
- 最大保有時間
- 各種決済条件
ゴールドは時間帯によってボラティリティや流動性が大きく変化するため、全時間帯で同一パラメータを使うのではなく、セッションごとの特性に合わせた設定が可能です。
決済・トレーリング機能
Golden Zone Trading Robotには、ポジション管理のための複数の決済・トレーリング機能があります。
ブレイクイーブン 一定のリスクリワード(RR)に到達した場合、ストップロスを建値付近へ移動できます。オフセットを設定することで、一定の利益を確保した状態でSLを移動させることも可能です。
トレーリングストップ 設定した条件に到達すると、自動的にストップロスを追従させます。トレーリング幅は「固定Pips方式」または「ATR連動方式」から選択できます。ATR方式では、その時点の市場ボラティリティに応じてトレーリング幅が変化します。
トレーリング強化 利益がさらに伸びた場合に、トレーリング幅を狭くする追加ステージも設定できます。BB戦略にはBE・ATRトレーリング・最小/最大トレーリング幅・利益拡大後のTighten設定があり、SR戦略にも独立したトレーリング設定があります。
リスク管理
固定ロット/ダイナミックロット 通常の固定ロットに加え、口座資金とリスク率からロットを自動計算するDynamic Lotを利用できます。最大ロットの上限設定も可能です。
リスクプロファイル リスク設定によって、ロット倍率や一部のエントリー条件を調整できます。運用方針に応じて、慎重な設定から積極的な設定まで幅広く対応します。
日次ドローダウン保護 1日の損失率が設定値に到達した場合、新規取引を停止できます。設定によっては、DD到達時に保有ポジションを強制決済することも可能です。
週次ドローダウン保護 週間損失にも上限を設定できます。週間DDに到達した場合は取引を停止し、設定によって翌週に自動再開できます。
最大ドローダウン保護 口座資産のピークから一定以上のDDが発生した場合に取引を制限する、ピーク基準の最大DD保護も設定できます。日次・週次DDとは別の保護機能として利用可能です。
連敗後クールダウン 設定した回数の連敗が発生した場合、一定時間新規エントリーを停止できます。相場と戦略の相性が一時的に悪化した際の連続エントリーを抑制するための機能です。
スプレッド・経済指標フィルター
スプレッドフィルター スプレッドが設定値を超えている場合、新規エントリーを制限します。取引コストが急激に拡大している状況でのエントリーを避けるための機能です。
経済指標フィルター 重要な経済指標発表の前後で新規エントリーを停止できます。設定可能な項目は以下の通りです。
- High Impact
- Medium Impact
- 発表前停止時間
- 発表後停止時間
- 対象通貨
曜日別パラメータ
Golden Zone Trading Robotでは、月曜日から金曜日まで曜日ごとに異なる .set ファイルを使用できます。全曜日共通のパラメータを使用することも、曜日ごとに最適化した設定を使用することも可能です。
Discord通知
Discord Webhookを利用した通知機能を搭載しています。通知対象として、エントリー・決済・注文失敗・DD発生・経済指標・セッション情報などを設定できます。BUY/SELLで通知カラーを変更する設定もあり、MT5画面を常時確認しなくてもEAの動作状況を把握しやすくなります。
パラメータ説明
共通パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
| Lots | Dynamic Lot不使用時の固定ロット |
| Trading Day | EAを稼働させる曜日 |
| Trading Sessions | 東京・ロンドン・ニューヨークの有効/無効および取引時間 |
| DynamicLot_RiskPct | Dynamic Lot使用時の口座リスク率 |
| Risk Profile | ロット倍率や一部のエントリー条件の調整 |
| Spread Filter | 許容する最大スプレッド |
| Daily / Weekly / Maximum DD | 日次・週次・ピーク基準のドローダウン保護 |
| News Filter | 経済指標発表前後のエントリー停止時間 |
| Cooldown | 連敗発生後の新規エントリー停止時間 |
| EOD Force Close | 指定時刻に残ポジションを強制決済 |
BB主要パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
| BB Period | ボリンジャーバンドの計算期間。短いほど価格変化へ敏感になり、長いほどバンドが滑らかになる |
| BB Deviation | バンドの幅。小さいほどタッチが増え、大きいほど大きな値動きを待つ設定になる |
| RSI | BUY/SELLエントリー時のモメンタム条件 |
| ATR | 現在のボラティリティが設定条件を満たしているかの判断 |
| Trend Filter | 移動平均線・ADX等によるトレンド判定 |
| Band Touch | 上限/下限バンドへの価格接触条件 |
| TP / SL | セッション別に設定可能。固定Pips/ATRベースを選択可 |
| Maximum Holding Time | 指定時間以上保有した場合の決済 |
SR主要パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
| Lookback Bars | SR判定に使用する過去データ本数 |
| Breakout Buffer | ブレイクアウトと認識する抜け幅 |
| Retest Tolerance | リテストと認識する戻り幅 |
| Maximum Bars to Retest | リテスト待機本数の上限 |
| Maximum Retest Time | リテスト待機時間の上限 |
| ATR Rebound | SR付近からの反発強度をATRで評価 |
| Touch Count | SR Zoneへの接触回数フィルター |
| Session TP / SL | セッション別TP/SLと最大保有時間 |
パラメータ最適化・チューニング方法
多数の設定項目があるため、全パラメータを同時に最適化するのではなく、段階的な最適化を推奨します。MT5のストラテジーテスターでは、最適化対象パラメータのStart/Step/Stopを設定し、遺伝的アルゴリズムと完全探索を使い分けられます。
STEP 1|テスト期間を決める 上昇トレンド・下降トレンド・レンジ・高ボラティリティ・低ボラティリティなど、複数の相場環境を含む期間を使用します。短期間で最高利益を狙うのではなく、異なる相場環境でも崩れにくい設定を探します。
STEP 2|BBとSRを分けて最適化 BB最適化(BB=ON/SR=OFF)→ SR最適化(BB=OFF/SR=ON)→ 最終確認(BB=ON/SR=ON)の順で進めます。これにより、どちらの戦略が利益・損失・DDに影響しているかを判断しやすくなります。
STEP 3|重要パラメータから最適化
- BB:BB Period → BB Deviation → RSI → TP/SL → Maximum Hold の順で調整し、安定領域が見つかった後にTrailing・Trend Filter・その他フィルターを調整。
- SR:Lookback → Breakout Buffer → Retest Tolerance → Touch Count → TP/SL → Maximum Hold の順で調整し、その後ATR Rebound・Trailing・追加確認条件を調整。
STEP 4|セッション別最適化 Tokyo → London → New York の順に、それぞれDirection → TP → SL → Holdを確認します。セッションごとに最適な設定は異なるため、個別に評価します。
STEP 5|最低品質条件を設定 本EAにはOptimize_MinTrades/Optimize_MinPF/Optimize_MaxDDPercentがあります。総利益のみで判断せず、Profit Factor・最大DD・取引回数・Recovery Factor・期待利得・Equity Curve・Forward結果などを総合的に確認します。
STEP 6|安定したパラメータ領域を探す 突出した1点の最高値ではなく、周辺値も安定している領域を重視します。遺伝的最適化では選択した評価基準が候補選択に影響するため、何を最大化するかも重要です。
STEP 7|フォワードテスト 最適化に使用していない期間で検証します(例:最適化期間3〜6月、フォワード期間7〜9月)。最適化期間で好成績でもフォワードで大きく崩れる設定は優先度を下げます。
STEP 8|安定領域を細かく再最適化 広い範囲を粗く探索した後、安定領域が見つかった範囲でStepを狭めて再探索します。
STEP 9|BB+SR統合テスト 個別チューニング終了後、BB=ON+SR=ONで再テストします。総利益・Profit Factor・最大DD・取引回数・BUY/SELLバランス・Equity Curve・最大連敗・セッション別成績を確認し、同一口座で同時稼働した際のDDと資金曲線を評価します。
STEP 10|デモ口座で最終確認 最終.setファイルは実運用前にデモ口座で検証することを推奨します。Spread・Slippage・Stop Level・Contract Size・Execution・Filling Mode・Trading Hours・News Timeなどを確認してください。MT5のテスターでは実ティックを使ったテストも可能です。
パラメータを再チューニングするタイミング
数回の負けだけで変更することは推奨しません。以下のような場合に再評価を検討してください。
- フォワード成績が一定期間悪化した
- DDが想定範囲を大きく超え始めた
- Profit Factorが明確に低下した
- 取引回数が大きく変化した
- 特定セッションだけ成績が崩れた
- 市場のボラティリティ特性が大きく変化した
短期的な負けに合わせて頻繁にパラメータを変更すると、過剰最適化につながる可能性があります。
推奨チューニングフロー
① テスト期間決定 → ② BB単体最適化 → ③ BBフォワード確認 → ④ SR単体最適化 → ⑤ SRフォワード確認 → ⑥ セッション別最適化 → ⑦ 安定領域選択 → ⑧ Fine Tuning → ⑨ BB+SR統合テスト → ⑩ 最終フォワードテスト → ⑪ デモ口座検証 → ⑫ リスク設定を確認して運用
推奨環境
- 銘柄:XAUUSD
- 時間足:M3/M5/M15
- 初期最適化:パラメータ数が多い場合は遺伝的アルゴリズムによる広範囲探索を利用可能(MT5は遺伝的アルゴリズムと完全探索の両方に対応)
- フォワードテスト:最適化後の実施を推奨
- 口座:ゴールドの標準的な注文方式に対応したブローカー
- 実運用前:デモ口座でスプレッド・Stop Level・約定条件などを確認
最適化に関する重要事項
最適化の目的は「過去最高利益のパラメータ」を探すことだけではありません。適切な利益、低すぎない取引回数、許容可能なDD、安定した周辺パラメータ、良好なフォワード結果を総合的に評価し、「過剰最適化された一点」ではなく「安定したパラメータ領域」を探すことが重要です。
リスクに関する注意事項
過去の運用成績は、将来の利益を保証するものではありません。バックテスト、最適化結果、フォワードテストは過去の市場データに基づくものであり、将来の取引結果を保証するものではありません。
市場環境、ボラティリティ、流動性、スプレッド、スリッページ、約定条件、ブローカー仕様などによって、実際の結果は異なる場合があります。実口座で使用する前に十分なデモテストを行い、ご自身の許容リスクに合わせてロット・DD・リスク関連パラメータを設定してください。
