記事「取引におけるニューラルネットワーク:階層型ダブルタワーTransformer(最終回)」についてのディスカッション

 

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複雑な多変量時系列の分析および予測を目的に設計された、Hidformer階層型ダブルタワーTransformerモデルの構築を引き続き進めます。本記事では、これまでに着手した作業を論理的な結論へと導き、実際の履歴データを用いてモデルを検証します。

ここまでで、Hidformerの著者らが提案したアプローチを独自に解釈し、実装するという大きな作業を完了しました。そしていよいよ重要な段階、すなわち実際の履歴データを用いて、提案した解決策の有効性を評価する段階に到達しました。実装では、MacroHFTフレームワークから多くの要素を取り入れているため、新しいモデルの性能をそれと比較するのは自然な流れです。そこで、MacroHFTベースの実装を学習させるために以前作成した学習データセットを用いて、新しいモデルの学習をおこないました。

この学習データセットは、EUR/USD通貨ペアのM1時間足における2024年通年の履歴データから収集されたものです。すべてのインジケーターのパラメータはデフォルト値のままとしています。

モデルの学習およびテストには、同一のエキスパートアドバイザー(EA)を使用しました。テストは、その他のすべてのパラメータを維持したまま、2025年1月の履歴データを用いて実施されました。以下にそのテスト結果を示します。

結果から分かるように、モデルは学習データセット外の履歴データに対しても利益を上げることができました。暦月中に、モデルは合計29回の取引を実行しています。これは取引日あたり平均して1回をやや上回る程度であり、高頻度取引としては十分とは言えません。取引の60%以上が利益を生みました。平均利益率は平均損失率より60%高いです。


作者: Dmitriy Gizlyk