記事「データサイエンスとML(第33回):MQL5におけるPandas DataFrame、ML使用のためのデータ収集が簡単に」についてのディスカッション

 

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機械学習モデルを使用する際は、学習・検証・テストに使用するデータの一貫性を確保することが重要です。この記事では、MQL5の外部(多くの学習がおこなわれる環境)とMQL5内部の両方で同じデータを利用できるようにするため、MQL5で独自のPandasライブラリを作成します。

機械学習モデルを扱う際には、学習・検証・テストといったすべての環境で、同じ値でなくとも同一のデータ構造を保つことが不可欠です。現在では、MQL5およびMetaTrader 5でOpen Neural Network Exchange (ONNX)モデルがサポートされているため、外部で学習されたモデルをMQL5にインポートし、取引に活用することが可能になっています。

多くのユーザーはこれらの人工知能(AI)モデルのトレーニングにPythonを使用し、その後MQL5コードを通じてMetaTrader 5に展開します。しかし、この2つの技術間の違いにより、データの構造や値の扱いに大きな差異が生じることがあり、同じデータ構造であっても値が微妙に異なる場合があります。

  画像ソース:pexels.com

この記事では、Pythonで使用されているPandasライブラリの機能をMQL5で再現します。Pandasは、特に大量のデータを扱う際に非常に有用で、最も人気のあるライブラリの一つです。

このライブラリは、データサイエンティストが機械学習モデルのトレーニングに使用するデータを準備・操作するために広く活用されています。その機能を活かすことで、MQL5上でもPythonと同様のデータ処理環境を実現することを目指します。


作者: Omega J Msigwa