新しいMetaTrader 5プラットフォームビルド3440:新しい取引口座レポート

MetaQuotes  

2022年9月16日(金)に、MetaTrader 5プラットフォームのアップデートがリリースされる予定です。

新しい口座取引レポートを実装しました。このレポートには、月次成長率、利益グラフ、エクイティチャート、一般的な口座状態のレーダーチャートなどの指標が反映されており、取引パフォーマンスを測定するのに役立ちます。

新しいMetaTrader 5プラットフォームビルド3440:新しい取引口座レポート

さらに、行列やベクトルを扱うための新しいMQL5関数を実装しました。 すべての新機能、修正、性能向上は以下で説明されています。


  1. ターミナル:口座取引パフォーマンスレポートを追加しました。統計の有無やデータの表示方法などは、すでにおなじみの「シグナル」レポートに近いものです。プラットフォームでは、以下のパフォーマンスデータが利用可能になります。

    • 月次の成長指標を可視化するグラフと表
    • エクイティチャート
    • 口座の状態を素早く把握できるレーダーチャート
    • 商品別の売買統計
    • 取引分析に必要なその他様々な指標

    レポートは、ファイルに書き出すことなく、プラットフォーム上で直接閲覧することができます。開くには、[表示]メニューの[レポート]を選択します。


    口座取引レポート


  2. ターミナル:数量または銘柄タイプが一致しないコールおよびプット契約に対するオプションボードの入力を修正しました。
  3. ターミナル:Close by操作時の[取引]ダイアログのポジション選択を修正しました。チケット以外のカラムで並び替えられた逆順リストでエラーが発生していました。
  4. ターミナル:プラットフォームログを高速化しました。
  5. ターミナル:カスタム銘柄チャートのコメント表示を修正しました。
  6. MQL5:CArrayList::LastIndexOf関数の動作を修正しました。以前は、最後に見つかった要素のインデックスではなく、常に-1を返していました。
  7. MQL5:行列とベクトルのAssignメソッドを新しく追加しました。行列/ベクトルの要素を,渡された行列/ベクトルまたは配列のデータで置き換えます。
    bool vector<TDst>::Assign(const vector<TSrc> &assign);
    bool matrix<TDst>::Assign(const matrix<TSrc> &assign);
    
    例:
      //--- copying matrices
      matrix b={};
      matrix a=b;
      a.Assign(b);
      
      //--- copying an array to a matrix
      double arr[5][5]={{1,2},{3,4},{5,6}};
      Print("array arr");
      ArrayPrint(arr);
      b.Assign(arr);
      Print("matrix b \n",b);
    /*
    array arr
            [,0]    [,1]    [,2]    [,3]    [,4]
    [0,] 1.00000 2.00000 0.00000 0.00000 0.00000
    [1,] 3.00000 4.00000 0.00000 0.00000 0.00000
    [2,] 5.00000 6.00000 0.00000 0.00000 0.00000
    [3,] 0.00000 0.00000 0.00000 0.00000 0.00000
    [4,] 0.00000 0.00000 0.00000 0.00000 0.00000
    matrix b 
    [[1,2,0,0,0]
     [3,4,0,0,0]
     [5,6,0,0,0]
     [0,0,0,0,0]
     [0,0,0,0,0]]
    
    */
  8. MQL5:行列およびベクトルのCopyRatesメソッドを新しく追加しました。価格データの配列をベクトルや行列にコピーします。
    bool matrix::CopyRates(string symbol,ENUM_TIMEFRAMES period,ulong rates_mask,ulong from,ulong count);
    bool vector::CopyRates(string symbol,ENUM_TIMEFRAMES period,ulong rates_mask,ulong from,ulong count);
    コピーされたデータ型は、ENUM_COPY_RATES列挙を使用してrates_maskパラメータで指定されます。以下の値が使用可能です。
    COPY_RATES_OPEN
    COPY_RATES_HIGH
    COPY_RATES_LOW
    COPY_RATES_CLOSE
    COPY_RATES_TIME
    COPY_RATES_VOLUME_TICK
    COPY_RATES_VOLUME_REAL
    COPY_RATES_SPREAD
    COPY_RATES_OHLC
    COPY_RATES_OHLCT
    最後の2つの値では、複数のバーパラメータ(Open、High、Low、Close、Time)を同時に選択することができます。

    複数のデータ型を選択した場合(行列のみ有効)、行列の行の順序は列挙された値の順序に対応します。

  9. MQL5:Text Labelオブジェクトの表示を修正しました。OBJPROP_XOFFSETとOBJPROP_YOFFSETプロパティを使用すると、誤った画像断片がチャートに表示されることがありました。

  10. MQL5:オブジェクトポインタの参照として関数に渡された定数パラメータを変更する際のエラーを修正しました。

    const指定子は、プログラム実行中に変数が変更されないように定数として宣言するものです。宣言時に一度だけ変数の初期化をおこなうことができます。次は、OnCalculate関数におけるconst変数の例です。

    int OnCalculate (const int rates_total,      // price[] array size
                     const int prev_calculated,  // bars processed on previous call
                     const int begin,            // meaningful data starts at
                     const double& price[]       // array for calculation
       );
    

    以下の例には、参照パラメータに対する暗黙のポインタキャストを許可するコンパイラエラーが含まれています。

    class A {};
    const A *a = new A;
    
    void foo( const A*& b )
      {
       b = a;
      }
    
    void OnStart()
      {
            A *b; 
            foo(b);  // not allowed
            Print( a,":",b );
      }
    コンパイラはこのような不正な操作を検出し、関連するエラーを返します。

  11. MetaEditor:デバッガでの複素数参照の表示を修正しました。
  12. MetaEditor:MQL5 Cloud Protectorを改良しました。従来は、特定の条件下でファイル保護に失敗することがありました。
  13. クラッシュログに報告されるエラーを修正しました。

このアップデートは、Live Updateシステムを通じて提供される予定です。


新しい MetaTrader 5 Webターミナル

インターフェイスの更新とコアの再設計を特徴とする、新しいMetaTrader 5 Webターミナルをリリースしました。新しいインターフェイスは、iPadのターミナルバージョンに似ています。

新しい MetaTrader 5 Webターミナル


また、次のように多くの新機能も備えています。

  • 詳細な登録フォームとドキュメント送信オプションを使用してリアル口座をリクエストする機能
  • 価格データ サブスクリプションのサポートと遅れたクォートの受信機能
  • 便利な管理オプションを備えたより多くの分析オブジェクト
  • チャートに表示される市場のエントリーとエグジット
  • チャートに表示される経済指標カレンダーのイベント
  • 毎日の価格変動データに加えて、[気配値表示]ツールの便利な設定
  • 初心者がターミナルを使い始めるのを支援する簡素化されたインターフェイス(チャートのコンテキストメニューとトップメニューが削除されました。すべてのチャートコントロールコマンド、オブジェクト、インジケーターは左側と上部のパネルで利用できますが、その他のコマンドはハンバーガー メニューからアクセスできます)
  • インターフェイスのダークモード

www.mql5.comの新しいWebターミナルを今すぐお試してください。まもなく証券会社が利用できるようになります。