記事「MQL5での取引戦略の自動化(第39回):信頼区間とダッシュボードを備えた統計的平均回帰」についてのディスカッション

 

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統計的平均回帰取引用のMQL5エキスパートアドバイザー(EA)を開発します。指定期間における平均、分散、歪度、尖度、ジャック=ベラ統計量などのモーメントを算出し、非正規分布を特定するとともに、適応的な閾値を用いた信頼区間に基づいて売買シグナルを生成します。

統計的平均回帰戦略は、価格が大きく乖離した後に歴史的平均値へ回帰する傾向を活用する手法です。これを統計解析で強化し、非対称性や裾のリスク(テールリスク)が存在する非正規分布を特定することで、そのような環境下では回帰が発生する確率がより高いという前提を利用します。

買いセットアップでは、価格が下側信頼区間を下回り、負の歪度が観測される場合、売られ過ぎの状態からの上昇モメンタムの可能性を示唆します。売りセットアップでは、価格が上側信頼区間を上回り、かつ正の歪度が確認される場合、買われ過ぎの状態からの下方修正の可能性を示唆します。これらのシグナルは、非正規性を確認するためのジャック=ベラ統計量によってフィルタリングされ、さらに過度に尖度が大きい市場を回避するための尖度閾値によって制御されます。

この戦略では、エントリー精度を高めるために上位時間足との整合性も確認します。さらに、エクイティ割合に基づくポジションサイジング、基本ストップロスおよびテイクプロフィット距離、利益確保のためのトレーリングストップ、あらかじめ定義した利益水準での部分決済、保有期間制限による時間ベースのエグジットといった動的リスク管理を実装し、長期的なエクスポージャーを抑制します。これらの統計的要素とリスク管理要素を統合することにより、ボラティリティの高い市場において、信頼性の高い平均回帰機会の捕捉を目指します。以下に、このシステムで使用する統計分布の概念図を示します。

統計的平均回帰の概念図


作者: Allan Munene Mutiiria