記事「MQL5での取引戦略の自動化(第30回):視覚的フィードバックによるプライスアクションAB-CDハーモニックパターンの作成」についてのディスカッション

 

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本記事では、MQL5で弱気、強気双方のAB=CDハーモニックパターンを、ピボットポイントとフィボナッチ比率に基づいて識別し、正確なエントリー、ストップロス、テイクプロフィットレベルを用いて取引を自動化するAB=CDパターンエキスパートアドバイザー(EA)を開発します。さらに、チャートオブジェクトによる視覚的フィードバックによって、トレーダーの洞察を強化します。

AB=CDパターンは、A、B、C、Dの4つの主要スイングポイントによって構成されるハーモニックパターンで、強気型と弱気型が存在します。フィボナッチ比率を活用して反転が起こりやすい価格帯を特定し、高い信頼性のエントリー機会を導き出すことが目的です。強気のAB=CDでは、高値-安値-高値-安値という順序で構造が形成されます。Aはスイングハイ、Bはスイングロー、Cは再びスイングハイ、DはBより下に位置するスイングローとなり、ABとCDの値幅が等しいか、あるいはフィボナッチのリトレースメントやエクステンション比で関連付けられます。弱気のAB=CDはこれと逆で、安値-高値-安値-高値という並びとなり、DはBより上に位置します。

弱気のハーモニックAB=CDパターン

弱気のハーモニックAB=CDパターン

強気のハーモニックAB=CDパターン

強気のハーモニックAB=CDパターン

本記事で採用する手法では、指定したバー範囲内からスイングピボットを検出し、BCの戻しがABの0.382~0.886、CDの伸びがBCの1.13~2.618に収まる場合にパターンとして認証します。そのうえで、三角形やトレンドラインなどのチャートオブジェクトを用いて構造を視覚化し、Dで取引を開始します。SLと複数のTPはフィボナッチリトレースメントに基づいて算出し、想定される反転を効率よく捉えます。それでは、MQL5での実装に進みましょう。


作者: Allan Munene Mutiiria