記事「市場シミュレーション(第10回):ソケット(IV)」についてのディスカッション

 

新しい記事「市場シミュレーション(第10回):ソケット(IV)」はパブリッシュされました:

本記事では、MetaTrader 5を管理するためにExcelを活用する方法を、興味深い形で解説していきます。そのために、組み込みVBAを使わずに済むよう、Excelアドインを使用します。アドインが何を意味するのか分からない場合、本記事でExcelで直接Pythonをプログラミングする方法を学ぶことができます。

前回の「市場シミュレーション(第9回):ソケット(III)」では、ミニチャットを作成するために必要だった最後のステップを説明しました。その目的は、MQL5でソケットを扱う方法を読者の皆さんが探求し始められるようにすることでした。これは非常に興味深く、将来的に活用できる可能性がありますが、リプレイ/シミュレーターアプリケーションの文脈においては、注文システムをどのように実装するかをまだ最終決定していません。ソケットの利用は、多くの場合、異なるアプリケーション間、さらには異なるオペレーティングシステム間で情報を転送するための有効な代替手段にすぎません。言い換えれば、送信元や送信先のシステムを意識することなく、WindowsシステムからmacOSやLinuxシステムへデータを転送できるということです。このため、一見控えめなシステムであっても、Raspberry Piのセットを専用の計算環境として使用するといった、より大掛かりな構成を構築することも可能です。しかし、それは本連載の範囲を超えています。ここでの主な目的は、リプレイ/シミュレーターが将来的に進む次の開発段階に向けて、読者の皆さんを準備することです。

一方、「市場シミュレーション(第6回):MetaTrader 5からExcelへの情報の転送」では、MetaTrader 5とExcelの間で情報を転送する方法を紹介しました。ではなぜExcelなのでしょうか。理由は純粋に教育目的です。他のプログラムを使うこともできたでしょうが、達成したいことを説明するにはExcelの方が分かりやすいのです。Excelにデータを転送するためにRTDやDDEを使うことは非常に一般的ですが、この種の通信は常に一方向です。つまり、Excelにデータを送ることはできても、そこで計算されたデータを迅速に読み取り、MetaTrader 5側で利用することはできません。ここで広がる可能性を想像してみてください。単純なエキスパートアドバイザー(EA)を使用しながら、すべての計算ロジックをExcel側に配置して制御することができるのです。これにより、MQL5を通じて調整や修正をおこなうことなく、EAを完全自動で動作させることが可能になります。その場合、作業はVBAで直接おこなうことになります。複雑に思えるかもしれませんが、適切な知識と学ぶ意欲があれば、比較的簡単であることが分かるでしょう。ただし、真剣な取り組みと学習は必要です。


作者: Daniel Jose