記事「初心者からエキスパートへ:MQL5を使用したアニメーションニュースヘッドライン(VII) - ニュース取引におけるポストインパクト戦略」についてのディスカッション

 

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高インパクトの経済ニュースが発表された直後の1分間は、ウィップソー(騙しの多い相場)リスクが非常に高い時間帯です。この短い瞬間、価格変動は不規則で、かつ極めてボラティリティが高く、両方向のペンディング注文が立て続けに発動されることも少なくありません。しかし、通常は1分以内には市場が次第に安定し、従来のトレンドへと戻ったり、修正の動きを見せたりしながら、より通常に近いボラティリティ水準に落ち着いていきます。このセクションでは、ニュース取引における代替アプローチを検討し、その有効性を検証し、トレーダーの戦略ツールキットにどのように加えられるかを探っていきます。詳細と洞察は、以下の項目で順を追って解説します。

前回の記事で紹介した戦略は、高インパクトニュースの発表直前にペンディング注文(指値・逆指値注文)を設置し、その後の急激な値動きによる利益獲得を狙うものでした。この手法は効果的な場合もありますが、必ずしも完璧ではありません。たとえば、片方の注文が発動しても利確(テイクプロフィット)に届かず、最終的に損切り(ストップロス)にかかってしまうケースもあります。

幸い、以前のEA実装では、片方の注文が発動した時点で、もう片方の注文を自動的にキャンセルするロジックを組み込みました。この自動化は非常に重要であり、ウィップソーによって両方の注文が同時に発動し、二重損失を被る事態を防ぎます。ミリ秒単位で判断をおこなうアルゴリズムのスピードによって、手動では到底実現できない高精度な運用が可能になります。

しかし、トレーダーがこのウィップソーリスクそのものを回避したい場合、別の戦略が必要です。そこで本記事では、高インパクトニュース発表後に取引をおこなう「ポストニュース戦略」に焦点を当て、既存のNews Headline EAの機能を拡張し、補完する方法を検討していきます。

次のセクションでは、この戦略の統合計画を掘り下げ、チャート履歴分析とリアルタイム実装による検証をおこないます。


作者: Clemence Benjamin