記事「MQL5で自己最適化エキスパートアドバイザーを構築する(第8回):複数戦略分析(2)」についてのディスカッション

 

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次のフォローアップディスカッションにぜひご参加ください。今回は、これまでの2つの取引戦略を統合し、アンサンブル取引戦略(複合戦略)を作成する方法を解説します。複数の戦略を組み合わせる際のさまざまな手法を紹介するとともに、パラメータ空間の制御方法についても説明します。これにより、パラメータの数が増えても、効果的な最適化が可能な状態を保つことができます。

前回は、すべての取引戦略の基盤となるスーパークラスを構築しました。このスーパークラスを利用することで、MQL5上において最初の戦略である移動平均クロスオーバー戦略を実装することができました。その後、この柔軟な戦略クラスとハードコーディング版の同一戦略を比較し、両者のパフォーマンスが一致することを確認しました。

MetaTrader 5のストラテジーテスターを使うことで、有効なパラメータ設定を発見できました。しかし、最適なパラメータを自力で見つけるのは容易ではありません。そのため、MetaTrader 5に搭載されている遺伝的アルゴリズムによる最適化機能は非常に有効です。プロセスを自動化することで、時間と労力を大幅に削減できます。 

さらにフォワードテストを用いて、安定したパラメータセットを選び出しましたこれにより、実装が正確かつ効率的であることを確認できました。

今回のテーマは、さらに一歩踏み込み、相対力指数(RSI: Relative Strength Index)を基にした2つ目の戦略を構築し、前回の移動平均クロスオーバー戦略と統合することです。こうして、より堅牢で収益性の高いアンサンブル戦略の構築を目指します。この新しい戦略についても、MetaTrader 5のストラテジーテスターを活用して最適化をおこないます。ただし、その前に「パラメータの最小化」という重要な概念について触れておく必要があります。


作者: Gamuchirai Zororo Ndawana