記事「知っておくべきMQL5ウィザードのテクニック(第71回):MACDとOBVのパターンの使用」についてのディスカッション

 

新しい記事「知っておくべきMQL5ウィザードのテクニック(第71回):MACDとOBVのパターンの使用」はパブリッシュされました:

移動平均収束拡散法(MACD)オシレーターとオンバランスボリューム(OBV)オシレーターは、MQL5のエキスパートアドバイザー(EA)内で併用できるもう一つの指標ペアです。本連載における慣例どおり、この組み合わせも補完関係にあり、MACDがトレンドを確認し、OBVが出来高を検証します。MQL5ウィザードを用いて、この2つが持つ潜在力を構築、検証します。

移動平均収束拡散法(MACD)オシレーターはトレンドを追跡するオシレーターであり、オンバランスボリューム(OBV)オシレーターと組み合わせて使用します。これら2つは、一方がトレンドを確認し、もう一方が出来高を測定するため、相互に補完し合います。テストはGBP/JPYを対象に、2023年を学習(最適化)期間、2024年をフォワードウォーク検証の期間として実施します。2023年の「学習」または最適化においては、理想的なパターンシグナルの重みを探索するだけでなく、エントリー時の価格ギャップやテイクプロフィット目標も追求します。なお、ストップロスは一切使用せず、カスタムシグナルクラスのクローズ閾値重みにのみ依存して、建玉が当初の仮説に沿わなくなった場合にポジションをクローズする仕組みとしています。

以下に示すテストレポートは、概ね利益を示していますが、必ずしもフォワードウォークが成功していることを意味するものではありません。なぜなら、テスト期間にはEAが最適化された期間も含まれているためです。 このアプローチはこれまで一貫して使用しており、今後も継続する予定です。そのため、非常に短いテスト期間であることとあわせて、この点を考慮して結果を解釈していただく必要があります。 

テストでは10種類のシグナルパターンを1つずつ検証しています。ルールは以下のとおりです。

インデックスは0から9まで割り当てており、EAが利用するマップ値を計算しやすくしています。たとえばインデックスが1の場合、パラメータPatternsUsedを2¹=2に設定します。インデックスが4の場合は2⁴=16です。同様に続きます。パターンは10個しか存在しないため、このパラメータに意味を持って設定できる最大値は1023です。0〜1023の値のうち、2の累乗ではない数値は複数のパターンを組み合わせたものを表します。


作者: Stephen Njuki