記事「知っておくべきMQL5ウィザードのテクニック(第69回):SARとRVIのパターンの使用」についてのディスカッション

 

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パラボリックSAR (SAR)と相対活力指数(RVI)は、MQL5のエキスパートアドバイザー(EA)内で併用可能なもう一つのインジケーターペアです。このインジケーターペアは、これまでに取り上げたものと同様に補完的で、SARはトレンドを定義し、RVIはモメンタムを確認します。通常通り、MQL5ウィザードを使用してこのインジケーターペアリングを構築し、その可能性をテストします。

パラボリックストップアンドリバース(SAR: Stop-And-Reverse)インジケーターと相対活力指数(Relative Vigour Index: RVI)オシレーターは、本連載で次に検討するペアです。今回の組み合わせは、トレンドの特定とモメンタムの追跡をあわせ持っています。これまでの記事と同様に、この2つの指標から導かれる10種類のシグナルパターンを考察し、MQL5ウィザードで構築したエキスパートアドバイザー(EA)によってテストをおこないます。それでは、これら2つのインジケーターの定義を見ていきましょう。

最適化およびテストは、銘柄「GBPCHF」を対象に、2023年の4時間足で実施します。パターンは一度に1つずつテストしています。MQL5に組み込まれているパラメータ「m_patterns_used」を使用する場合、独自にPatternsUsedという入力パラメータとしてマップを実装する必要があります。このパラメータは整数値で、同時に使用されるパターンの組み合わせをビットマップとして表します。ただし、今回のテストでは1パターンずつ使用します。前回の記事でこの理由は説明していますので、復習されたい方はそちらをご参照ください。パターンは0から9までインデックス付けされており、特定のパターンにのみ対応する整数値を取得するには、単純に「2のパターンインデックス乗」を計算します。たとえば、Pattern_0を使用する場合は2^0 = 1、Pattern_4の場合は2^4 = 16となります。

フォワードウォークは2025年に実施し、期間は2023年1月1日から2025年1月1日までの2年間となります。このテスト期間は明らかに限定的であり、より実用的な検証をおこなうには、異なる市場環境でのテストが望ましいです。市場環境は数年、場合によっては数十年単位で変動することがあります。


作者: Stephen Njuki