記事「MQL5での取引戦略の自動化(第10回):トレンドフラットモメンタム戦略の開発」についてのディスカッション

 

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この記事では、「トレンドフラットモメンタム(Trend Flat Momentum)戦略」のためのエキスパートアドバイザー(EA)をMQL5で開発します。移動平均線のクロスオーバーに、RSI(相対力指数)とCCI(商品チャネル指数)といったモメンタム系のフィルターを組み合わせて、トレードシグナルを生成します。また、バックテストの方法や、実運用でのパフォーマンス向上のための改善案についても取り上げます。

トレンドフラットモメンタム戦略は、シンプルな移動平均クロスオーバーと強力なモメンタムフィルタリングを組み合わせることで、市場のトレンドを捉えることを目的とした戦略です。基本的な考え方は、短期の移動平均が長期の移動平均を上抜けた場合に上昇トレンドとみなし、買いエントリーを検討します。ただし、その際にはRSIと2種類のCCIを用いて、モメンタムが十分に強いかどうかを確認します。逆に、短期移動平均が長期移動平均を下回り、かつモメンタム指標が売り方向を示している場合には、売りエントリーのシグナルと見なします。インジケーターの設定は次のとおりです。

  • CCI(36期間、終値)
  • CCI(55期間、終値)
  • 低速RSI(27期間、終値)
  • 高速移動平均(11期間、平滑化、中央値/2)
  • 低速移動平均(25期間、平滑化、中央値/2)

出口戦略については、ロングポジションの場合は直近のスイングローをストップロスとし、ショートポジションの場合は直近のスイングハイにストップを設定します。テイクプロフィットは、エントリープライスから300ポイント離れた位置に固定します。この多面的なアプローチは、騙しのシグナルを排除するのに役立ち、トレンドの方向性とモメンタムが一致していることを確認することで、エントリーの質の向上を目指します。まとめて、以下の図でこの戦略の簡略化された計画を視覚的に示します。

戦略計画


作者: Allan Munene Mutiiria