記事「MQL5での取引戦略の自動化(第6回):スマートマネートレーディングのためのオーダーブロック検出の習得」についてのディスカッション

 

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この記事では、純粋なプライスアクション分析を用いてMQL5でオーダーブロック検出を自動化します。オーダーブロックの定義、検出の実装、自動売買への統合をおこない、最後に戦略のバックテストを通じてパフォーマンスを評価します。

まずは、価格が明確なトレンド方向を持たずに一定の範囲内で推移する「レンジ(保合い)」相場を特定することから始めます。これをおこなうために、価格が大きくブレイクアウトしないエリアを市場からスキャンします。レンジからのブレイクアウトを検出したら、その範囲内でオーダーブロックが形成されるかどうかを評価します。検証プロセスでは、ブレイクアウト直前の3本のローソク足をチェックし、それらが勢いのある動きを示しているかを確認します。勢いのある動きがあれば、ブレイクアウト方向に基づいてオーダーブロックを強気(ブル)か弱気(ベア)に分類します。上方向へのブレイクアウトであれば強気のオーダーブロック、下方向であれば弱気のオーダーブロックと判断します。検証が完了したら、今後の参考のためにそのオーダーブロックをチャート上にプロットします。以下はその例です。

注文ブロックサンプル

直前の3本のローソク足に勢いのある動きが見られない場合は、オーダーブロックとしては認定せず、レンジ相場だけを描画します。これにより、弱いまたは重要度の低いゾーンを誤ってマーキングすることを防ぎます。有効なオーダーブロックをマーキングした後は、価格の動きを継続的に監視します。価格が以前に検証済みのオーダーブロックまで戻ってきた場合は、最初のブレイクアウト方向に沿った取引を実行し、トレンドの継続を期待します。ただし、もしオーダーブロックが直近の重要な価格ポイントを超えてしまった場合は、そのオーダーブロックを有効なリストから削除します。これにより、常に関連性が高く新鮮なゾーンのみで取引をおこなうことができます。このように構造化されたアプローチにより、弱いブレイクアウトを除外し、スマートマネーの動きに沿った高確率の取引セットアップに集中できるようになります。


作者: Allan Munene Mutiiria