仮想ホスティングに移植するためにトレードアカウントを準備する方法

MetaQuotes | 23 12月, 2015


ターミナルの信頼性ある24時間処理を提供する方法は?

トレーダーは以下の3とおりのケースに日に24時間実行するターミナルと必要とします。

これらケースにはすべてトレードサーバーへの常時接続と無停電電源装置が必要です。家庭用PC の使用は必ずしも可能で便利とは限りません。最近まで、もっとも一般的な解決法は専門の企業から VDS または VPS として割り当てられたコンピュータ計算キャパシティをレンタルすることでした。

MetaTrader プラットフォームはもっと便利で迅速な解決法を提供します。‒ クライアントターミナルから直接トレードアカウントに仮想サーバーをレンタルすることができるのです。


仮想ターミナルとは

仮想ターミナルはレンタルサービスを行っている仮想ホスティングクラウドネットワークで特別に動作するために開発されました。トレーダーはだれでも数回マウスをクリックするだけでクライアントターミナルからトレード環境をすでに整えた既製の仮想サーバーをレンタル可能なのです。


仮想サーバーの割当て

仮想ターミナルを受け取るためには、適切なトレードアカウントを選択し、コンテキストメニューで『仮想サーバーを登録する』コマンドを実行します。

仮想ホスティングウィザードウィンドウが表示されます。それは仮想ホスティングネットワークがどのように動作するかを示します。仮想サーバーを取得する手順は3段階です。まず、移植の準備の仕方を探します。その後、ご自身のブローカーのトレードサーバーに対して最小のネットワークレイテンシを持つ一番近くの仮想サーバーを選択します。

登録済みの MQL5.com ユーザーに提供される1440 無料使用分、または割引きサービスプランを選ぶことができます。最後にご自身の目的によってデータ移植モードを選択します。

チャート、Expert Advisor/インディケータの数に制限はありません。仮想ターミナルで起動するとき、「マーケット」で購入するプロダクトのアクティブ化の数は減りません。

移植モード選択後、『いますぐ移植する』をクリックして仮想サーバーを起動、またはあとでいつでも行います。

おめでとうございます!これですぐに動作する MetaTrader ターミナルを持つご自身の仮想サーバーを入手しました!


移植の準備

仮想ターミナルを起動する前に、それに対するアクティブな環境を準備します。-チャート、起動済みインディケータや Expert Advisor、「シグナル」のコピーしているパラメータ、ターミナル設定です。

チャートと銘柄リスト

銘柄リストでご自身の Expert Advisor の処理に重要なシンボルのリストをセットアップします。ターミナルから受信するティックトラフィックを減らすため不要なシンボルをすべて消去することをお薦めします。中から数個だけトレードに使用するのであれば、『銘柄リスト』に何百というシンボルを持っておくことに意味はありません。

ほんとうに必要なチャートだけ開きます。開くチャートの数に制限はありませんが、不要なチャートを開いておく意味はありません。色設定は問題ではありません。

ターミナル設定の チャートタブで 『チャートの最大バー』パラメータを設定します。カスタムインディケータの中には無駄の多い方法で作成されていて、チャートにある履歴すべてについて計算をするものもあります。その場合は指定の値が少ないほどよいです。ただし、インディケータはこのパラメータを変更した後ターミナルを再起動することで、この設定で正しく動作することを確認してください。

仮想ターミナルはトレードサーバーから利用可能な履歴をすべて自動でダウンロードするように設計されていますが、チャート上で利用可能なのは 500,000 バーまでです。

インディケータと Expert Advisors

ターミナルの自律的処理に必要なインディケータと Expert Advisors をすべてチャートに適用します。ほとんどの売買ロボットはチャート上のインディケータを参照しません。よって確認し、何がほんとうに必要なのか判断します。

マーケットで購入されチャート上で起動されているプロダクツも移植中に移動されます。それらは完全に機能を維持し、アクティブな数は減りません。仮想ターミナルに対してのみ、利用可能なアクティベーションを費やすことなく購入済みプロダクツの自動ライセンシングを行えます。

仮想ターミナルでは DLL 呼び出しは完全に禁じられています。最初DLLから関数を呼び出そうとするとき、起動済みプログラムは重大なエラーで停止します。

インディケータと Expert Advisorの外部パラメータは正しく設定します。同期開始前にもう一度それらを確認します。

同期中チャートの無限ループ内で開始されていたも、スクリプトは移植中移動しません。

LiveUpdateによって更新されるとき、仮想ターミナルは自動で再起動します。仮想ホスティングのメンテナンス中も同様です。よって仮想プラットフォームで処理をするプログラムはすべて、そういうイベント後に処理を正常に継続するためにターミナル停止を正しく処理する必要があります。

ターミナルグローバル変数は仮想ホスティングに移植されません。プログラム開始時に数多くの変数を初期化する必要があれば、"#property tester_file"命令によって渡されるファイルからの読み出しを利用することができます。

ファイル送信

やインディケータに特定のファイルが必要な場合、a #property パラメータを指定することで仮想ターミナルに送信することが可能です。

呼びだされるライブラリは識別され、指定されていなくても移植中に自動でホストに送信されます。そのためそれらを指定する必要はありません。またiCustom() 関数によってコード内で名前ではっきりと呼ばれるインディケータを指定する必要はありません。

移植時、これら命令はターミナルにより識別され、必要なファイルが送信されます。ファイルサイズは 64 MB を越えません。

以下の3タイプのファイルを仮想ターミナルに送信するコード例

#property tester_file "trade_patterns.csv"    // A data file an Expert Advisor is to work with. It should be specified if needed on the hosting
    #property tester_indicator "smoothed_ma.ex5"  // Custom indicator file if the indicator name can be identified
    #property tester_library - "alglib.ex5"       // Library of the functions called in an Expert Advisor. それを指定する必要はありません。

FTP、シグナルのコンフィギュレーション

Expert Advisor がEメールを送信、FTP によってデータをアップロード、「シグナル」のトレードをコピーすれば、かならず必要な設定をすべて指定します。コミュニティ タブに正しいログインとご自身の MQL5.community アカウントのパスワードを設定します。これは「シグナル」のコピーに必要です。

MetaQuotes ID を指定し、行われたトレードのメッセージ送信を「通知」タブ内で許可することは強くお薦めします。これでターミナルを開けなくてもご自身のトレードアカウントで何が起こっているか常に知ることができのです。

トレードと「シグナル」コピーの許可

自動化トレーディングは仮想ターミナルでつねに許可されています。よって、同期中に起動するトレード関数を持つ Expert Advisor はどれも移植後仮想ターミナル上でトレードが行えます。よくわからないExpert Advisors を起動しないようにします。

お手持ちのクライアントターミナル、または起動済み Expert Advisor のプロパティ内で自動トレーディングが許可されている禁じられているにかかわらず、売買ロボットは仮想ターミナルに移動した後はトレードを行うことが許可されています。

シグナルタブで必要なトレードコピーパラメータを設定します。トレードアカウントの定期購読が有効で、トレードのコピーが許可されている場合、移植中はクライアントターミナルでシグナルコピーの許可は無効となります。これは同じアカウントに接続している2つのターミナルが同じトレードをコピーする状況を避けるためです。

トレードのコピーは移植が完了するとき、仮想ターミナルで自動的に有効化されます。クライアントターミナルでのコピー取り消しメッセージはジャーナルでも繰り返されます。

WebRequest の設定

仮想ターミナルで処理をするはずのプログラムが HTTP リクエストを送信するのに WebRequest()関数を使用するなら、許可を設定し、Expert Advisorsタブ内の信頼できる URLをすべてリストアップします。


移植

移植はクライアントターミナルから仮想ターミナルに現在のアクティブな環境を転送することです。これは仮想ターミナル内で起動済みプログラムセットを変更、チャートオープン、定期購読パラメータするのにシンプルで解りやすい方法です。

移植はクライアントターミナルで同期中に毎回行われます。同期はつねに一方向のプロセスです。-クライアントターミナルの環境が仮想ターミナルに移動しますが、その逆はあり得ません。仮想ターミナル状態はターミナルまたはのログリクエストによって、あるいは仮想サーバーのモニタリングデータによってもモニターすることが可能です。

同期を行うには、『環境を同期する』コマンドを実行し、移植タイプを選択します。

よって、チャート数や「データウィンドウ」内のシンボルリスト、起動済みプログラムセット、その入力パラメータ、ターミナル設定、「シグナル」定期購読はつねに変更することができます。

移植を行う際には、データはすべてクライアントターミナルのログに記録されます。

同期後、仮想ターミナルのメインジャーナルを開き、そこで行われた処理を検討します。

新しく開かれたログウィンドウでは、ジャーナルのエントリがフィルターにかけられるテキストの一部と希望の間隔を設定します。その後、見つかったログをダウンロードするには「リクエスト」をクリックします。

仮想ターミナルログ自体はリクエストのたびに更新され、 <terminal data folder>/logs/hosting.<hosting_ID>.terminal と <terminal data folder>/logs/hosting.<hosting_ID>.expertsに保存されます。


仮想ターミナルでの作業

レンタルされた仮想サーバー状態もクライアントターミナルから簡単にモニターすることができます。コンテキストメニューの『詳細』コマンドを実行します。

新しく開かれたダイアログウィンドウに仮想サーバーのモニタリングデータが表示されます。

メインタブには仮想サーバー自体とターミナルのアクティブな環境のデータがあります。

  1. サーバー名とレンタル番号
  2. レンタル開始日、MQL5.com アカウント、トレードアカウント状態
  3. 利用のサービスプラン、残りのレンタル時間
  4. 状態-開始または停止

また仮想ターミナルについて次のデータが表示されます。

レンタルサーバーのアイコンのコンテキストメニューも仮想ターミナルにの起動や停止に使用されます。そこではレンタルを取り消すことも可能です。早期取り消しの場合、レンタル料金の払い戻しはありません。


仮想ホスティングは自動化トレーディングの最善のソリューションです!

仮想ホスティングサービスのメリットは明らかです。

14時間自動トレーディングを行ったり、トレードシグナルをコピーするためにトレーダーが求めるものは?トレードサーバーへの接続が保証されている信頼性の高いターミナル処理を約束し、ユーザーからの労力は最小限ですむトランスペアレントで直観的なサービスです。

仮想ホスティングはこういった問題を解決します。-ただ単に仮想サーバーを選びそれをチェックするのに無料の 1440 分を使うだけです。


以下も参照ください。