偽造防止のため中国で新100元札 しかしATMでは偽札扱い、 店でも使えず

偽造防止のため中国で新100元札 しかしATMでは偽札扱い、 店でも使えず

13 11月 2015, 13:28
Yamaguchi Katashi
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中国で偽造を困難にする最新技術に基づく新100元札(約1900円)が12日に流通を開始した。しかし一部の現金自動預入支払機(ATM)で利用できないという状態である。

中国、偽造困難な新100元札を発行

 新100元札は、毛沢東(Mao Zedong)の肖像があり赤が基調であることは以前と変わらないが、金色で印刷された数字「100」の色が見る角度によって変わる点が異なる。政府は「機械での読み取りはより簡単」で、人の目でも「偽札と本物の区別がつきやすい」とアピールしていた。

 しかし、中国北東部・吉林(Jilin)省の省都・長春(Changchun)市に本社を置く東亜経貿新聞(East Asia Economic and Trade News)の報道によると、一部の銀行のATMでは顧客が紙幣を預け入れようとしたところ、新100元札が使えなかったようだ。ある銀行幹部は同紙に対し、新紙幣を認識するよう全てのATMを更新するにはまだ数日必要と語っている。

 また、住民からはスーパーマーケットで新紙幣を使おうとすると偽札検出器が警報を出し、使えないとの苦情が出ている。スーパーの店員は「検出器がOKを出さない限り、新紙幣は受け取れない。別の日に来てくれ」と言ったようだ。